40. 紙とタイプライター、そして製紙場の建設、出版業界の設立にむけて
<新規技術>
製紙工場、新聞印刷工場、新聞社、雑誌社、古紙回収、
製本機械、タイプライターと修正液
40. 紙とタイプライター、そして製紙場の建設、出版業界の設立にむけて
この時代の大きな課題として、紙は高価であるという点がある。
シモーネと会議室にこもり、この話題の話をする。
城は紙をふんだんに使えるが、一般市民は高嶺の花である。
あと、トイレットペーパーも一般市民は使えず、
水を入れた壺から水をくんで洗うという方法が一般的である。
ということで、製紙工場を建設することとなった。
紙を作る工程は、チップという木片を上記で蒸解し、洗浄、漂白する。(パルプ工程)
チップは技術開発営団の工場で出た、木工加工品の切りくずを使おう。
そしてローラーで平らに伸ばし、乾燥させ、せん断する。(製紙工程)
古紙リサイクルの場合、不純物を取り除き、水煮溶かし、洗浄・漂白する。(古紙原料再生工程)
ここからは製紙工程と同じになる。
そのことから、パルプ工程と古紙原料再生工程で作られた原料を製紙工程に送るラインを構築する。
古紙はトイレットペーパーと新聞、雑誌にである。
この世界、まだ、紙の新聞は登場しておらず、街中の掲示物によって情報が伝達されている。
新聞や雑誌の輪転機も考える。
原理はいわゆる活版印刷で、ロールの用紙を輪転機にセットし、
ロールの表面についている印刷物の原版となる活版にインクを付け、
回転させることにより、大量の印刷物を処理する。
物だけでなく、情報を集める新聞社の設立も必要だな。
古紙原料を得るためには、交通営団に掛け合って、
読み終わった新聞などの古紙回収をしてもらおう。
また、日本ではA3,A4,B5等の紙のサイズがあったが、これを採用する。
それをノートにしたりする。
また、タイプライターが発明されておらず、この用紙も作ることとする。
タイプライターも同時に開発してもらう。
幸いこの国はラテン語文字が使われており、文字数は膨大でない。
構造は、キーボードを打つと、文字が刻まれたタイプアームがカーボン紙を通し、
紙に打ち付けられる。そして文字が印字される。
そのような構造のため、パソコンにあった「deleteキー」の様な役目はない。
再度打ち直しである。そのため、修正液とタイプアーム位置を後退させる機能を付ける。
修正液は、薄いでんぷんと石灰、アルコールを半液状にして混ぜたものとする。
「ということで、製紙工場、新聞印刷工場と新聞社、雑誌社、古紙回収、
製本機械、タイプライターと修正液の開発と設立準備をお願いする。」
とシモーネに言う。
シモーネは
「新聞社、雑誌社、古紙回収システムは専門ではないので、
サヴァリアント情報局長にも手伝わせますわ。」
と返答する。
作者のうしねこです。
いよいよ製紙、出版、印字などの開発に乗り出す様です。
もちろんPCは無いので、これらは、アナログ。




