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始まりにして最強のチートプレイヤー  作者: 石川 萩秋
チート最強
9/30

ミーシャの本当の顔

「快君。すごいよ」

「なあまさかこれって……。 防御とは全く違うもので〈シールド〉なのか」

「そうだよ‼ これでこの国も救われるよ。王女様もさぞかし喜ばれるだろう。どこで手に入れたのだ‼」

「多分昨日の戦いだ。魔法種が 神・魔族魔法ってかいてある。それに昨日の戦いで同じことが起こったからな」

「なぁ。これって分けてもらえないのか?できるならコピーしてくれ。お願いだ」

「あのな、出来てるならとっくにあげてるよ。それに、いくらゲームの世界だからって、技のコピーは無理みたいだ」

「とりあえず王女様のところに行くぞ」

なんで俺たちは、会って直ぐなのにここまで仲が良いのだろう。

*や~~ぁ。同い年以上で、年の近い人って最高だよな、俺。それもそうだけど、開始早々凄いスキル覚えちゃうなんて流石、俺。

だが、すきるには絶対勝てるようだ。だが、物理攻撃には弱かった。いや、ほぼ意味がなかった。行こうとした時だった。

「すみません、エリシア様。王宮の者が許可なく、攻撃系の魔法は使用出来ないはずですが。なぜ、今、攻撃系の魔法を使えたのか、理由を教えて頂けないでしょうか。場合によってはこのシステムの改良、場合によっては、エリシア様の事を国王様にお伝えしなければならなくなってしまうので……」

俺は聞かないようにしていたから聞こえなかったが、後から聞いて、そんなことも出来るのかと感心した。


「失礼します。王女様。快斗様をお連れいたしました」

エリシアも王女様の前じゃって…………。俺は絶句する。

「えぇ―」

「快様。王女様が驚かれえいらっしゃいますよ‼ あ・な・た・の声でね」

俺は目の前の光景に声を出さないことは不可能だった。おい、エリシアその口調は知っていたんだな。殺してやる――――。殺してやる――――。

気がついた人もいるんじゃないか。俺が何を言いたいか。そう、目の前には……。ドレス姿の

「改めまして、こんにちは。快君。私は、この国『ドラグーン』の王女、ミーシャ・マリアなのです。昨日は本当に助かりました」

「だよな――――。エリシア、俺に、このこと教えてくれてもよかったんじゃないか?」

「教えましたよ。覚えてないならもう一度言いますよ。よく聞いていてくださいね?「それより相棒プリンスはどうしたんだい?」って言ったはずですけど」

「わざわざ英語で言うな。ちなみに、英語はある程度出来るからな。なあ、俺は何と呼べばいいんだ? 王女だろ」

*出来るといっても「中学生」から見てなんだよな、俺。

「王女様って言って下さるなんて。うㇷㇷ。でも……そうですね、今まで通りで呼んで頂けると嬉しいです」

「わかった」

「なあ、エリシア。ミーシャのウザイ性格はどこに行ったんだ?」

俺は、エリシアだけに聞こえる声量で口元を隠し聞いた。

「王女はそんな性格じゃありませんが。少なくとも、王宮内や、私たちがいるところでは国の王女様なので、本当の姿は見たことがなく何とも言えませんが……」

「そっか。そうだよな、ありがとよ」

「いえ、今のでお役に立てたなら」

俺は、一人勝手に理解したつもりだった。ミーシャは立場があるもんな……。

「なあ、ミーシャ。これはどうゆうことか説明してもらえないか?」

「まず、占い師の事は前に話しましたよね。あれは、快君も知っているように事実なのです。だから、私は勇者様である快君を直々に迎えに行ったのです。それと万が一、あなたがもし戦うとなった場合、助けが必要ですよね?。だから、私が変装して、快君の前に現れたのです。」

「だから、あの戦いの時もあんなに早く部隊が着いたのか?」

「そうですよ。一通り繋がったようですね」

*若いなぁ。俺も若いけど。それにっしても変な対応取らなくてよかったな、俺。

「それにしてもよく一人で外に出られたな。許可が出たって意味で」

「いえ、一人じゃなあかったですよ。もちろん、あなたに会うまでは護衛がいましたし、それからはずっとあなたがいたではないですか。かっこよかったですよ……」

今、俺にかっこ良かったって言ってくれたのか。現実でもこんなことなかったのに――。嬉しすぎる。いやぁーー。その辺のリア充が羨ましいわ。それもいいんだが、

「ミーシャ」

「はい! 御用ですか。できる限りの事なら……」

「なあ、まずその変な間はなんだ。俺は誠実だからな」

「嘘つき。エリシアさんの胸ガン見してたのに」

「ッぐ……」

「っあ! 今、認めましたね。いくら〈ポーカー〉で表情と心を隠していても、誘導尋問には勝てないんですね。可愛い」

「誰が可愛いだよ。それと、勝手に尋問するな」

「認められないんですね。ふㇷㇷ」

こんな会はしているときのミーシャ笑い顔はほんとにかわいいと思う。誰が見てもそう思うのだろう。でも、おれは……。

「それより俺が聞きたかったのは、これから俺はどうすればよいんだ?」

「それは住むところとかって意味ですよね? それなら、この隣の部屋を空けたので、そこで生活してもらいたいのですが」

「してもらいたい。って言ったか?」

「……はい」

「っおい、快斗君。ちょっとこい。すいません。すぐ終わるのでちょっとお借りします。」

「なんだよ。急に引っ張って」

「お前が、世界一を勝るほどの鈍感だというのはわかってる。だが、流石にあの子の気持ちには気づいてやってくれ」

「ミーシャのきもち? それって何だ。っおい、教えろよ」

「もういい。あまり待たせずに近くに行ってやれ」

こいつは何を言いたかったのだろうか。最後には「譲りませんよ‼」とも言っていた。俺の思考回路が追いついてかねえっつの。

「エリシア。何してきたんですか?」

「お嬢様すみません。快斗様に確認事項が届いたもので……」

「そうですか。それとエリシアも、私の事呼び捨てにしていただけると嬉しいのですが。」

「そんなことはできません。」

「私のお願いを聞けないのかな。」

「どうしてもというなら。」

段々とミーシャの心が開かれ、明るくなっていくのを何となく感じた気がする。そして、俺は今日から、王宮の特別騎士及びミーシャの護衛となった。そして、この隣の部屋を使わせてもらえることとなった。この後、ミーシャにも〈シールド〉の事を伝え、3人で少し遊んだのだった。


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