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始まりにして最強のチートプレイヤー  作者: 石川 萩秋
チート最強
23/30

また! まさかのまさか。

「うん! 着いたよ」


それは何処か見覚えのあるような場所だった。だが、月明かりだけじゃわからない。あ


いにく街頭は修理中だ。


「それじゃ、バイバイ。また連絡するね」


「ん。じゃ、またな」


エリシアを見送った俺は現在地を確認すべくスマホの「おじマップ」を開く。ちなみに


このソフトは、世界での総ダウンロード数が10億回突破した超便利アプリだ。俺は自


宅案内のボタンを押す。


『ルート案内を開始します。到着予定時間は1秒後です』


無機質な電子音が虚空に響く。


「はっ?」


疑問を口にしながら一歩踏み出した。一歩だけだ。


「ご自宅に到着しました。ルート案内を終了します」


ルート案内が終了してしまった。


カチッ、カチッ。街頭の修理が終わったのか? 街頭のLEDが家を照らした。


「まじか……」


現実のスマホは嘘をつかない。俺が立っているのは自分家の前、一歩左には新築のあの


家。無事、ご自宅に帰られたようだ。景色に見覚えがあったように感じたのは十分すぎ


るほど納得できる。

――――エリシアとは家も、異世界(ゲーム内)でも常に隣同士。恋の神様は物理的な


距離でさえも縮めて下さるそうだ――――






アスファルトをギラギラ照らす太陽。銀行によって来たりして早く来た俺には過酷だ。


道歩くサラリーマンや学生は右手にハンカチ、OLや主婦も左手に日傘。駅前の時計と


温度計は8時45分、33度を示してる。記録的な暑さだろうか?


『チリン♪』


スマホの新着ニュースのお知らせ機能が鳴る。


・本日の最高気温は36度と予想される。最高気温更新か。


『チリン♪』


・すい星今夜見られるか。


やけに今日は鳴る。今日は鳴られて欲しくもないから機能を切っておく。


今の時代地球温暖化が進み益々暑くなる。こんな時はクーラーが効いた快適な部屋で過


ごすのが一番だ。だが、今はそんなことなどどうでも良い。今日はエリシアとのデート


なのだ。


今日の俺の頭は777。良いことだらけな日になる気がする。


 集合時間まではまだ15分。彼女などいなかった俺にとっては初デート。デート内容


は中々いい案が浮かばない。なぜか友達からよく相談されていて為少しは想像がつく。


でも、実際に行くとなると想像はつかないものだ。もちろん考えなかったわけではない。


ネットとゆうものはいうまでもなく便利なものである。定番デートからマイナーデート


まで多種多様のコースが細かく紹介されていた。


*……何がマイナーだよ。サイトのアクセ数400万とかゆう時点ですでに定番サイト


じゃねえのかよ? と思う、俺。(400万の内いくつかは俺でもあるが……)


取りあえずデートプランを暇つぶしにでも見ようとズボンにいれたスマホを取り出し、


時刻も確認する。素早くネットを立ち上げ、お気に入りから昨日登録した「特集! 春


夏秋冬デートプラン。これで決まり!」とゆう、いかにもアクセス数稼ぎのようなサイ


トを開く。もう一度読もうと指を走らせ始める――。


「おっ! おはっよう~。先来てたんだ」


「……‼」


突然背後からエリシアに声をかけられ驚きスマホを落としそうになる。集合の10分前


だからまだ来ないと思っていたら早く来たもんだから。画面を見られないようにポケッ


トにスマホを突っ込みエリシアを見る。


「……」


「ゴミでもついてる?」


「可愛い……」


思わず感嘆、口に出すのも俺の癖。


〝可愛い〟とは正義とゆう言葉があるが、あれは一ミリも間違っていない。


まぶしさと清潔感を出すロングスカートのワンピース。見た目は質素な服だが、手首や


首元のアクセサリーがエリシアの大人っぽさを一層引き出している。


「ねえ……変なこと想像してない?」


「してない」


それは完全な嘘だ。異世界(ゲーム内)のように〈ポーカー〉が無いからばれずに言う


のが限界だった。俺だってムッツリスケベな男子高生だ。エリシアの服に隠れる美しい


肉体が圧倒的な存在感を放ってる。 ――――本人前では言えないが2次元のような美


しさ、可愛さだ。俺は異性として一目惚れしたのだが……改めてみると「エロい」この


一言だ。


「快君? ど、どう……」


真っ赤な顔で訪ねてくるエリシア。まじ天使っす。「どう?」って何が……。なにこれ。


デートの定番の質問か?


「服に合ってる?」


あっ! 服の事か。なら率直に言うだけ。もちろん一部は心に伏せて。


「か、可愛いぞ。シンプルなところに……所々のアクセサリーが大人っぽさを出してい


てよいと思うぞ。うん」


――はっず! うん、はっズ! 自分お気持ち伝えるのこんなにむずかったけ? そん


な俺の私情を誰も知るわけがない。


「そ、それ本心? その間はなんだろぅ。でも、快君にお目られるなら嘘でもうれしい


けど……」


「本心だ」


「ふふ。服選びに時間かけてよかった」


さっきから言葉が詰まってる。お互い緊張してるのは同じなのか? もしや、エリシア


も初デート! 女学院ならあり得るかも。ならなおさらリードしなきゃだ。エリシアの


顔からこぼれる笑みを守るためにも。


「行こうか……どこに行くかは大体決めてあるけど。服屋行きたいんだったよな? 他


はあるか」


「この辺の流行も知りたいし服屋はいきたいな。後は行き当たりでもいいよ」


「じゃ、「パオンモール」に行くか」


「確かそれなら直ぐだよね」


エリシアもいろいろと調べてるんだな。




「ひ、広~い!」


「デカいよな」


「しかも人が凄い――」


俺達はこの町で一番大きい店で日本最大級のショッピングモールに来ている。総資産ウ


ン十億ともいわれる超一流グループ「南条グループ」が経営する巨大ショッピングモー


ルだ。ここならば食料品はもちろん、衣服、家電製品、趣味の物まで数多くのの者の買


い物を済ませれてしまう。この会社の売り文句は「何でも揃う。パオ~んモール♪」で


ある。ほんとにその宣伝どおり便利な複合施設である。


「ほぇ~やっぱ何でもでもあるよ‼ ねえ、ねえ。何から見る。あそこには「パーティ


ー・ケーキ埋め込み用爆弾」なんてあるよ」


「ん、パオンブランド以外なら何でもいいぞ。好きなもの見よう」


「分かったぁ。服みたい! 服。引っ越しで福処分しちゃったから新しいの買いたいな」


「確か2階だったよな。はぐれるなよ」


パオンブランドは安く良心的な商品も数多く存在するが中にはさっきのように危険な商


品がある。


女の子は結構服を持っているイメージがある。実際にエリシアも結構持っていたような


ことを言っていた。その覆いは普通なのか? そもそも男女じゃ基準が違いすぎる。


エスカレーターの壁に「健康の為に階段を!」なんてポスターが貼ってある。だが、こ


れをわざわざここに貼る必要もないと思う。それに、使える文明は有効活用していかな


いともったいない。(今時非常階段以外で階段なんてすくないものである。)


「どんな服が好み? 自分のじゃなくてだよ……」


「うーん、スカート系かな。着方を変えれば可愛くなるし、大人っぽくも見えるし。ス


カートは着ている人の魅力を引き出せる気もするからな」


「へぇ~。なんか、自分で聞いといて恥ずかし」


赤面した様子のエリシア。何度でも可愛いと思う。今日だけでもあと何回思うんだろう。


今日は福でもプレゼントしてあげよう!









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