夏の終わりのコミカルストーリー(後編)
【一日目】
――今日から夏休みだ。
――でも、この夏休みはいずれ終わってしまう。
――だから、考えた。そうだ、タイムマシンをつくろう。
――それを使えば、ずっと夏休みだ。
【夏休みの途中、ある一日】
――今日は図書館に行った。
――タイムマシンの本を探す。
――それっぽい本をいくつか見つけた。
――ああ、早くタイムマシンをつくりたい。
【夏休みの途中、別の一日】
――新たな仲間が加わった。
――近所のおじさんだ。タイムマシンづくりを手伝ってくれるという。
――おじさんは大学の先生だから、頭がいいのは間違いない。
――この日からさっそく、タイムマシンの組み立てを開始した。
【最終日の前日】
――やったね。ついにタイムマシンが完成した。
――夏休みはもうほとんど残っていないけれど、間に合って良かった。
――おじさんが感激して泣いている。
――明日はタイムマシンの試運転を行う。今から明日が楽しみだ。
【最終日】
――残念なお知らせだ。
――試運転は失敗だった。
――スイッチを入れた瞬間、タイムマシンが大爆発したのだ。
――おじさんがショックで泣いている。
――私も泣かずにはいられなかった。
――ああ、夏休みが終わる。
――でも、私にできることがまだ残っている。
――タイムマシンのことを日記に書くのだ。
――そうすれば、この日記を見た未来の子どもたちが、私の意志を継いでくれるはず。
――いつの日かきっと誰かが、タイムマシンを完成させてくれるはず。
――今年の夏休みが終わった。




