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第四十七話

 ある日ダンジョンができた。


 俺たちはダンジョンの影響を抑える方法を考えた。


 減衰のヒントは、アッキーのドライヤーだった。


 俺たちはディスカッションを踏まえ、いくつかの家電を購入した。


 今回はせりかの要請のため、ひびきが近くの家電量販店で急遽購入し、持ち込んだ。


・ドライヤー

・据え置き扇風機とハンディタイプ

・空気清浄機

・除湿機(送風タイプ)

・掃除機

・ハンディクリーナー

・除菌シート

・消臭スプレー


 最後の二つはアドリブのようだ。

 悪意がなければいいが。


「さあみんな、二人一組になって、検証を始めよう。せりかはうららと組んでくれ。うららが風魔法を放つが、家電で相殺できるかチェックだ。アッキーはかなたと頼む」


「先生は?」


「俺か?」


 うららの不用意な発言により、女子高生に先生と呼ばせている俺が、まるで変質者であるかのように思えたのか、ひびきは顔をしかめた。そして視線が厳しい。


「俺は放出系のスキルはないんだ。だから俺は監督だ」


 せりかとうららはこそこそ何かを言っている。アッキーは無心だ。流石にわかっているようだ。かなたはせっせと準備をしている。

 こいつが一番危険ではあるが・・・・・・。


 うららとかなたは据え置き扇風機とハンディタイプを使いながら試している。


 アッキーは実績のあるドライヤーをかなたに吹きかけている。


 ダンジョンでやっていたら何かスキルが生えたかもしれないが、ここは会議室だ。


 うららとかなたの風魔法は育っていないので、もともと壁を傷つけるような強度はない。


 アッキーは面倒くさくなったのだろう、空気清浄機もつけて実験を始めた。


「あれ?」


 かなたがつぶやく。


「あかりさん、空気清浄機つけてから、風の出力が弱いような。光魔法もお願いしますか?」


「え、わかった」


 アッキーもライトの魔法を使った。空気清浄機をつけたり消したりすると、光の強度も変わる。


「ほ、ほんとだ。これどういうことだろう」


「せんせー、こっちの扇風機でも、風魔法弱くなっちゃう」


「みんなすまん、このまま他の家電でも試しにやってみてくれ」


 イメージでは、魔力は内なる力だと思っていた。


 風関連ばかりで実験してもあれだが、魔力をまとっているだけなのか?


 ニュートリノ云々と言っているくらいだが、もっと細かいものじゃないのか?


 ドライヤーも扇風機も変わらず効果がある。


 これは本格的に粒が飛んでいるかもしれない。


 ⸻

 

 今回のリザルト


 うらら、かなた


「水属性魔法」


 せりかがテレビで歌を歌っている。

 テレビ番組だ。


 収録スタジオではなく、別室にステージがあり、そこで可愛らしい衣装で歌っている。


 模造刀だろうが、腰には刀を差している。


 特徴的なのは、そのステージに風が吹き荒れていることだ。


 おそらく見えないところに空気清浄機もフル回転させているだろう。


 嵐の中、気持ちよさそうに歌うせりか。


 そこからは特別な力を感じないのは言うまでもない。


 ダンジョンの力と、その成分。

 ダンジョンと世界との関わりは、次のステージへと進むことになるのも言うまでもない。


 第一章 副業ダンジョン探索者 梶一 副業編 完

こちらで第一章は完ですが、勝手ながら話は続きます。

少しテイストを変えていこうと思います。

引き続き宜しくお願いします。

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