ホストが異世界の聖王子に転生したら、意外と適性があった件〜現代知識とチート級神聖術で何故か王様になりそうです

――お待たせ、お姫様。指名ありがとう、ユーリだよ。
へぇ、ホストクラブ初めて？　それでオレを選んでくれたなんて、嬉しいな。
これって、運命ってやつ……？

――とかやってたら、常連の姫（客）に刺されて死んだ。営業トーク、真に受けんなよな……。

と思ったら、気がついたら異世界。転生先は、三日前に暗殺された聖王子ユーリ様。名前が源氏名と同じってどういうことだよ？！

んでオレに何をしろって？　王位継承戦に参加して王様になれぇ？！　なになに、都市を再開発して一番繁栄させた王子王女が勝ち？　ふーん、オレのテーマは「信仰と芸術の宗教都市」……って、やってられっか！！

オレが全部歓楽街にしてやるよ！！！！

金と欲と夢が集まる都市――六本木ならぬ『セブンツリー』を作って、異世界No.1の王子様になってやる。

やたら有能な婚約者アマーリエにサポートされ、やたら圧と視線が強い護衛騎士クライヴに守られながら、異世界で都市計画したり、人材スカウトしたり、黒服姿でホステスに研修したり、インフラ整備したり、神聖術で人々を癒したりしながら――

シャンパンタワー、立てる話。

――ちょっと気になった？　んじゃ、オレのこともうちょっと知ってみる？　今夜はオレ、キミだけの王子様だからさ。