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雨の日の御伽噺  作者: 雨月 千疾
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偽物の月

街の空が暗くなって

藍色の空に雲が広がって

黒になった

今日は偽物のような

青い月が空にあった

雲も出ているのに

浮いているような存在感が

とても可笑しかった

街の大通りは人に溢れていた

雲の前に出てるのかな

偽物の月は

大きくて不気味に

光っていた

凸凹してる月の側面が

嫌にはっきり見えた

気持ち悪いな

何がどうとかは言えないけど

嫌な悪さがあった

街の人はただ歩いていた

血の気のないような白い顔をしていた

どこかへ帰るのか

どこかへ行くのか

そんな事は知らないけど

目の前にある

嫌でも目につく

あの不気味な月が気にならないのか

どこかで鳩が不規則に鳴いていた

その声を聴きながら

月を見ていると

視界が歪んだ

丸いはずの月が

歪な形に変わり

ただでさえ変な顔の街の人達は

月と同じような青い顔をしていた

不気味だ

気持ち悪い

意識が遠くなって

そのまま倒れ込んだ

溢れかえっている人達は

僕に目もくれず

歩き続けた

青い月と鳩と人が遠ざかって行った

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