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雨の日の御伽噺  作者: 雨月 千疾
23/50

花の死骸

花びらが降ってきた

どこにも花は咲いていないのに

白い花が雪のように降ってくる

少し風が吹いて

花吹雪になった

花吹雪は視界を遮って舞っていた

風に舞い上げられ

落ちることを知らずに

踊るように

じゃれるように

ヒラヒラフワフワしていた

花たちは僕に一瞥もくれず舞っていた

僕の邪魔をしているとも知らずに

狂ったように舞っていた

僕は足を出し渋った

歩きにくい

そろそろと足を踏み出した先に小枝があった

それをパキンと踏みおった瞬間

舞っていた花が固まり

ザッと真下に落ちた

下にははさっきの花たちが

落ちたまま動かなかった

風はもう吹いていない

僕は花の死骸を踏み越えて先に進んだ

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