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雨の日の御伽噺  作者: 雨月 千疾
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15/50

掌の虹

電車から降りた

周りは何もなかった

木が生えていない焼け野原になっていた

所々にぽつりぽつりと

山がある

それは人が重なり合ってできた山だった

焼け焦げた人の近くをを歩いていた

嫌な匂いがずっと付きまとう

落ちていた髑髏を拾ってみた

かっぽり口を開けてる

目玉が入っていた所から

虹が出てきた

それはとても綺麗だった

虹はすぐに消えた

それと同時に髑髏もさらさらと崩れた

何も無い手の平を見つめて

歩き出した

嫌な匂いと劈くような音がした

上を見上げると空を鉄の塊が飛んでいた

それはボロボロでどこへ行くともなく

フラフラと飛んでいた

歔欷するような風の音がした

また歩きだした

近くで大きな爆発音がした

地面が揺れたがすぐに収まった

また歩き出した

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