表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨の日の御伽噺  作者: 雨月 千疾
13/50

世界の端の景色

世界の端まで来たのか

先がなくなった

滝になっているとかもなく

ただ漠然と大地が途切れてい

下は深い深い崖になっていた

下は見えないくらいに深かった

何も考えずに崖に飛び込んだ

風の音に耳を済ませて

目を開くと

いろんな僕が見えた

雨が降っている時が多かった

誰かと一緒にいることもあった

そしてボクと出会っていた

ボクが何かを言っていた

それに僕が反発しているのがわかる

ボクは僕に手を伸ばした

そして僕が倒れた

こんな事あったかな

なんて思っていた

ボクは僕の方を向いた

これは走馬灯のはずなのに

僕はボクと目が合ったように感じた

ボクの口が動いた

『 お も い だ せ 』

思い出せなんて言われても

これは僕の記憶にはない

ボクは倒れた僕を一瞥して

ため息をついた

そして消えた

身体に強い衝撃が走った

喉の奥からくぐもった声が出る

声にならない嗚咽が漏れだした

そして意識が遠のいた

消えたはずのボクが目の前にいる

笑っているのが分かった

それが最後に見た景色

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ