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もふもふと買い物

今日はもふもふに起こされなかったな、と伸びをしながら周りを見ると、もふもふが布団の横で丸まって寝ていた。

…いや、もふもふは元から丸いから丸まっているのかはわからないけれど。

ともかく、寝ている姿も可愛いもふもふを撫でてから、朝食を作りに下へ降りる。

今日は何を作ろうか。


冷蔵庫を開け、ざっと中身を確認してから扉を閉める。

……見事に材料がなかった。

卵や牛乳なんかはあるけれど、おかずになりそうなものがないというか。

これは、お昼は買い出しに行かないといけないだろう。

朝ごはんは卵と牛乳、食パンでフレンチトーストにしようか。

そう思い立って、必要なものを出していく。

きっと、良い匂いが広がればもふもふも起きてくるだろう。

そう思いながら、朝ごはん作りを開始した。

「…よし、これであとは砂糖と……」

焼き終わったフレンチトーストを皿に並べて、お好みでかけるようの砂糖や蜂蜜を並べる。

もふもふは初のフレンチトーストなので、少なめに。

ここまで終わっても起きてこなかったので、そろそろ起こしに行こうと思った時。

二階から、もふもふらしき影が猛スピードで降りて来た。

<キュイッ!>

テーブルのそばに着地すると、こちらを見て…いや、正確にはフレンチトーストを見て目を輝かせた。

「おはよう、もふもふ。

今日はフレンチトーストにしてみたんだけど、もふもふが食べられるか分からないから、少しにしておいたよ」

そう声をかけ、もふもふの方を見ると。

お皿に顔を突っ込んでもぐもぐと嬉しそうに食べ始めていた。

上機嫌で羽をパタパタ動かしているので、フレンチトーストは大丈夫だったらしい。

…いただきます、と手を合わせて俺も食べ始める。

一緒にベーコンとかがあったらもっと良かったかもしれない。

少しの物足りなさを感じながら、朝ごはんを終えた。


「もふもふ、今日はこれからスーパーに行こうと思ってるんだけど、もふもふはどうする?」

行きたければ連れて行くよ、という言葉を含みながら問う。

迷いながらパタパタ飛ぶもふもふは、楽しそうだけどどうしよう、と思っているかのようで。

少し大きめの鳥として連れて行けるだろうか、と考え始めていた。

それか、トートに入れて行くのも良いかもしれない。

連れて行くのは少し大変かもしれないけど、もふもふの気持ちを優先したかった。

<キュー……>

迷いに迷って答えが出たのか、俺の肩に止まってちょんちょんと羽でつついた。

多分、これは行きたいという意思表示だろう。

すぐに用意するから、と言ってトートに財布と買い物メモ、携帯を入れる。

「おまたせ、もふもふ。

出発しようか」

<キュー!>

1人と1匹のお買い物兼散歩の始まりだった。


着いたスーパーの名前はゆきや。

雪に関係してるわけではないと思うので、社長の名前が雪屋さんとかなのかもしれない。

カゴを取って店内を回ると、あれは?これは?と言うようなもふもふの声が聞こえてきた。

静かにしないとダメだよ?と言っておいたから、小さい声なのも可愛い。

お昼のメニューは決まっていたので、サクサクとカゴにものを入れていく。

玉ねぎ、にんじんに椎茸。

鳥もも肉に……。

お会計まで済ませて、急ぎ足で帰る。

地元にはなかった冷凍食品が気になってしまい、つい手が伸びて買ってしまったので、溶けないように早足で帰り道を急ぐ。

もふもふは興奮疲れなのか、スヤスヤとトートの中で眠っていた。

冷凍ものが入っているからもふもふが冷えないかも不安だし、早く冷凍庫に入れてしまおう。

…片付けもだいたい終わり、暇になったのでもふもふと一緒に昼寝をすることにした。

まあ、時間的にはまだ朝なので朝寝に近いのかもしれないけれど。

12時過ぎか、遅くても13時に起きられれば…。

そう思って眠りについた。


ぱち、と自然に眼が覚めると、横で寝ていたはずのもふもふがいなかった。

きっと、家の中を探検したりしているのだろうと思っていたけれど、二階の部屋にはいなかったし、リビングにもいなかった。

他にもふもふがいるときに行った部屋はないので、俺も知らない部屋で迷子になっているのかも。

一階の部屋から順に見ていくことにした。

窓が1つしかない小さな書斎にはいなくて、その隣の部屋にもいない。

二階に上がって、俺ともふもふがいつも寝ている部屋の隣の部屋も見たけれどいなかった。

不安な気持ちのまま一階に降りると、どこか遠くの方でもふもふの鳴き声が聞こえた。

慌てて声の方へ歩いていくと、そこはお風呂場のようで。

もふもふは、お風呂場の扉の前にちょこんと座っていた。

「…もふもふ、なんでここに?」

<キュー?>

「あ、そうか。

今まで、帰って来たらお風呂に入ることが多かったから?」

<キュ!>

どうやら予想は当たりのようだった。

時計を見ると、針は11時半近くを指していた。

お風呂に入るには少し早いけれど、せっかくもふもふがここにいるんだし、入っても良いかもしれない。

そう思って、もふもふと一緒にお風呂に入った。


お風呂から出て時計を確認すると、12時を過ぎていて。

ちょうどお昼の時間だったから、あらかじめ決めておいたアレを作ることにした。

玉ねぎ、椎茸、にんじん、鳥もも肉を取り出して、食べやすいサイズにカットしておく。

そして、それをぜんぶフライパンに入れて炒める。

味付けは…塩胡椒と醤油を少し?

美味しければいいと思っているのでなんとなくで進める。

そして、出来たものをご飯に乗せたら完成。

名付けて、鶏肉と野菜丼…なんて。

もふもふを呼んで食べると、この味付けが気に入ったようで熱いのも構わずガツガツと食べてくれて嬉しかった。


夕ご飯は、親子丼が食べたくなって作ったけれど、予想以上にうまくいったので、もふもふはもちろん、俺もおかわりをした。

もふもふと買い物編でした。

トートに入れて行くと、高さ深さがどうなのかなってちょっと思ったり……。

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