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何とか平静を保ったまま、現場へ到着した。
氷の国に比べて暑い。
「楽しかった〜」
オーレリアはご満悦のようだ。
レックスは大きく息を吐く。
「レックス様、オーレリア様! お越し頂きありがとうございます」
騎士団隊長が走ってくる。
「こちらへどうぞ。少し休憩しましたら、詳細お話しいたします」
宿舎へ案内される。
二人は冷たいお茶をもらう。
喉がカラカラだ、ありがたい。
そう思い、ふと、水のありがたさに気付くレックスであった。
宿舎は貸切にしてあるようだ。
こっちは姫が同行している。変に賊が入り込まないような配慮だろう。
隊長が説明を始める。
「用意もありますので、今日はこちらで休んでいただき、明日の夕方出発いたします。砂漠の中に一部集落があるそうなので、そこまで行く予定です。その後、魔獣が見つかった遺跡までは半日程かと思われます。
お力を貸していただける事、とても光栄に思っております。
どうか、宜しくお願いします」
隊長は敬礼して去っていった。
ーーーー
「え? 一緒の部屋?」
「部屋数限られてるし、しょうがないだろ。砂漠の近くの町はここしかないからな。俺は床で寝るから、オーレリアはベット使ってくれ」
いやいや! それは流石に失礼!
「いいよ、一緒に寝よう?」
「それは……やめとく」
「じゃあ私も床で寝るよ」
「駄目だ。砂漠の夜は冷えるんだから、風邪ひく!」
「レックスだって風邪引いたら困るでしょ?」
言い合いの末、二人でベットで眠ることになった。
シャワーを済ませるオーレリア。水が貴重なこの地は、時間が限られている。
部屋にレックスはいない。
おそらく明日の話し合いをしているのだろう。
椅子に座ってうとうとしていると、レックスが帰ってきた。
「おかえり」
オーレリアを見て目を逸らすレックス。
「ただいま…オーレリア、疲れてるだろう? 先に寝ててくれていいぞ?」
「ううん。レックスほっといたら床で寝そうだから……」
「うっ……わかった」
レックスが戻ってくる。
「……オーレリア、寝るよ」
自然と手を繋いでベットへ潜り込む。
この状況は照れる。
「おやすみ」
「うん、おやすみ」
「……オーレリアごめんな。魔獣退治に同行させて」
「ううん。私がお願いした事だから。それに、龍に乗れたし、魔獣も見れるかもしれないし」
口が滑るオーレリア。
「やっぱり見る気だったな」
「えへへ」
寝られないかもしれない、と思った二人だったが、疲れが勝ったのか、気付いたら仲良く寝息を立てていたのだった。
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