6 -E生物(スティグマ)が崇めた女神- あとがき
第六話 E生物が崇めた女神 終わりました。
読んでいただきありがとうございました。
今回は主に蒼輝の過去話でした。島がどういった経緯で今の形へと繁栄していったのかが、少し見えたかと思います。カノンはホントに健気すぎますね。まだ回想でなら出番はあるはず…?
割と真面目に泣かせにかかる展開だと思いましたが、どうだったでしょうか? 私は執筆中に何回か泣きました。読んでくれた方の感情を少しでも震わせられる表現ができているといいですね。
これは余談ですが…物語の舞台となる場所や世界には、どうしてこういう設定になっているの? と、疑問に思われる部分があるはずです。制作者側は何も考えずにただなんとなく。なんてもので決めるのではなく、きちんとした過去話を用意すれば、必然的にどういう経緯で歴史を歩んできたかが見えてきて、舞台が出来上がります。
今回はカノンという一人の存在が、どれだけ多大な影響を与え、今のノスタルジアの形を作り上げたか。とてもわかりやすい話作りの手法だったんじゃないかなと。
なんだか少し裏話的な感じになってしまいましたね…。
個人的には誰かが死んでお涙ちょうだいって話はズルいと思ってます。そりゃ泣きますとも。まぁ今回は過去話なんでね、そういうわけで勘弁して下さい…。
キャラクター&単語 紹介のコーナー
・カノン
享年14歳。蒼髪蒼眼の少女。蒼いスカーフが特徴的。8歳の頃にノスタルジアで住み始める。
幼い頃から病に犯されており短命だということを自覚していたが、他人には絶対に苦しむ姿は見せなかった。
島へ迷い込んだ者を笑顔で全力で歓迎し、誰も差別をすることなくE生物達を手厚く世話し続けた献身的な姿から、いつしか女神様と呼ばれていた。島の理想の姿は永遠に続く平和。悠久。それを実現させるために毎日生きていた。
14歳の時に闇討ち犯に斬りつけられ、大好きだった泉の中で息を引き取り、同じく大好きだった断崖に墓を建てられた。現在でもE生物達からは女神様と崇められ、皆が手作りのお守りを所持している。カノンの生き方や姿勢は今の島民全ての規範となっている。
何気に二話目のラストで勾玉が手にしていたお守りは、カノンから貰ったものです。蒼輝やE生物だけでなく、勾玉や風魔にとっても大きな存在だったことが伺えます。
とどのつまり、カノンのお墓を建てるウラ…(徳之助並感)
・センチョー
島の南東にある船着場の船長。名前の由来は、船長から。まさしく船長。北東の商店街の奥にも船着場はあるが、こちらは主に貿易用。センチョーの役割は渡し舟に近い。
身体が大きく、獣のような毛むくじゃらの顔をしているE生物。他のE生物達達は現在の商店街辺りに住んでいるが、センチョーだけは港近くに建てた小屋に住んでいる。カノンは船から見る島の全景が好きだったので、希望があれば喜んで船に乗せていた。蒼輝と風魔からは、おっちゃんと呼ばれている。
仕事は島から出る者が居れば船を出すつもりなのだが、住民は誰もノスタルジアから出て行こうとはせず、今のところはその仕事をしたことはない。




