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イセカイGO!  作者: 葉月 優奈
三十九話:『纒 慎二』と呪われた大陸
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翌日の朝を迎えた。

食事を終えた俺は、一人で宿舎の寝室に戻っていた。

大きなカバンを、俺は担いでいた。

そんな俺が一人の部屋に、ドアが開く。


「マトイさん」

「サラか、みんな揃っているのか?」

「はい、マトイさんが一番遅いですよ」

「わ、悪い」サラがかわいく怒っていた。全く迫力はないが。

そんな俺は、どこか元気がなかった。


「マトイさん、大丈夫ですか?」

「ああ、変な夢を見た」

「変な夢?」

「なんか暗闇の中で、声だけが聞こえる夢だ。

サラは、何も聞こえなかったか?」

「いいえ」サラが首を横に振った。

空気が悪くなったのか、俺は会話を変えた。


「それにしても、ここまで長かったな」

「これからも、長いですよ」

「そうか……サラ」

「なんですか?」遠い目で見ていたサラに、俺は声をかけた。


「昨日の話だけど、あの話が本当なら……」

「本当だと思います、それでも……」

それは、母親が戻ってこなかったということだ。

十五年も待ち続けたアントンは、この大陸に呪われていると言っていた。


「だとしたら旅を……」

「旅をやめるつもりは、私はありませんよ。

私は、ママのすべてを知りたいのです。

ママがどこでどう生きたのかを、私は娘として知るべきです」

「周りは魔族の住む世界だ。

手練れの精鋭たちが、集まっても全滅するような場所だぞ」

「だから、マトイさんに守ってもらいます。

前に行ってくれましたよね。俺を頼ってもいいと」

「あれは……その……まあ」

サラに言われて、俺はなぜか照れくさくなっていた。


「だから、頼らせてもらいます。甘えさせてもらいます。

私は戦うことはできません、足手まといなのもわかっています。

それでも、私をママのところへ連れて行ってください」

「わかったよ、俺はサラに助けられたからな」

「ありがとうございます、マトイさん」

サラの笑顔は、無邪気でかわいかった。


「じゃあ、そろそろ行くか」

「はい、マトイさん」俺とサラは、部屋のドアを開けた。

そこには、不機嫌そうなレティアやノニール、ユキとシブーストが姿を見せていた。


「遅いわよ、マトイ」

相変わらず不機嫌な顔で、レティアが俺たちを睨んでいた。



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