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イセカイGO!  作者: 葉月 優奈
八話:『纒 慎二』と潜入作業
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それから三時間後、俺の前に行列がいなくなった。

あのあと影医者は姿を見せなかった、怪しい人間も姿を見せなくなった。

呼び止める声も、怪しい人物もないまま俺の前にいた列がなくなっていた。

あれだけいたケガ人をこの短時間で施術するあたりは、流石サラといったところだ。

そして、サラがドアから出てきた。


「いいのか?」

「ええ、決めたので」

そして、俺とサラは動き始めていた。

無論、ここに来た目的は一つ。そのために、わざわざここに来たといっても過言ではない。


「一度、行動に移したら引き返せない」

「情報は少ないですけど、動かないといけません。

もうすでに、私の薬で犠牲は出ていますから」

「早いな、初日から動くとかなり相手のマークがきつい」

「もとよりそのつもりです、マトイさんもいますし」

サラは俺に対し、ニッコリと微笑んだ。


「まずは『ノクセント』を探します。これ以上悪用させるわけにはいきません」

「そうだな、奴らレジスタンスの戦力を減らすことは理に叶っている」

「はい、獣を大量発生させる原因である『ノクセント』を使用させない形をとります。

場所の目星は、いくつか候補があります」

「施術室ではないのか?」

「そうですね、ちゃんと薬品は管理していますよ。

しかも、アルバーニ医院ではなくこっちのアジトに」

サラは頼もしいほどに、いろいろと突き止めていた。

やはり医者なので、調べやすいというのもあるのだろうか。


「で、どこいく?」

「地下に行きましょう」

「ああ」俺はサラと一緒について行く。

サラは手に、地図を持っていた。ここのアジトの案内だろうか。

地図を見ながら通路を確認しつつ進む。

サラは、意外と方向感覚に優れているようで迷いがない。


「はい、地下の階段です」

「迅速だな」

「問題は、この奥に二つ地下室があるのですが」

サラが地図を、俺に見せてきた。地図には何も書いていない二つの空間。

大きさは違うが、長方形の部屋だ。


「どっちだと思います?」

「でかいほうじゃねえ?」適当に俺は言っていた。

すると、サラはやはりにこやかな顔で俺に向いていた。


「では、でかい方に行きましょう。私もそう思いましたし」

いつもどおり、サラはにこやかな顔で反応していた。

そのまま、サラが迷いなく大きな部屋のドアを開く。

開いた先は、書庫だった。



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