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12月20日(水)〈葵〉

朝8:00。

今日も店に入りオーダーの列に並ぶ。


昨日のメッセージは嬉しかったが、やはり陰で毎朝ココアを飲みに来る男がいると揶揄われていないかという不安は拭えない。


それでもそんな不安程度では彼の姿を見に行く事をやめようとは思わないのも事実だった。今日も昨日のメッセージを見た事を伝えよう、と決心しカウンターの前に立つ。


「あ、あのっ…今日も寒いので…ココアで」


不安でつっかえた喉からはいつもより上擦った声が出て少し恥ずかしくなった。ちらり、と彼の方を伺うといつにも増して優しげな笑顔を此方に向けていて更に自分の頬が赤くなるのを感じた。そして先程までの不安は杞憂だな、と少しでもそんな事を思ってしまった事を申し訳なく感じた。


余計に恥ずかしくなって俯きながらココアが出来るのを待っていると、はい、という声が聞こえたので見上げてカップを受け取った。


カップには、"マシュマロ入れると更に美味しくなるよ"と書かれていた。

せっかくおすすめされたのだから明日はマシュマロも一緒に頼むしかないな、と決意した。


とりあえず次の人が並んで待っているので、明日はマシュマロも頼みますとだけ告げ店を後にした。




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