表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/148

リルの考察

後半はリル視点です。


ツイッターでVRoidの画像を見ていってくださいね!

……感想をくれたら嬉しい……です。(///∀///)ノ゛

 エシュテルとカズキが闘い合っている時、ルナとアメリアはエリナと遭遇していた。

 無垢なエリナは二人に近づいていく。


 「ねぇねぇ、きれいなおねえちゃん」

 「ん? どうしたのかな」


 ルナの代わりにアメリアがエリナの目線に合わせ腰を落とし問いかける。


 「かずきおにいちゃんみていない? わたし、はぐれちゃったみたいなの……」

 「どうして逸れちゃったか分かるかな?」

 「うんとねー、さいしょはてをつないでたんだけどね、かずきおにいちゃんが『ちかくにけはいがする。 えりなたんはここでまってて』っていって、てをはなしたあとはぐれちゃったの……」


 エリナの話を聞いた二人は同じ感情を抱いたのか相槌をする。


 「そっかぁ……、それは大変だったね。 それじゃあ、私たちと一緒にカズキさんを探しましょうか」

 「いいのぉ!? ありがとう、きれいなおねえちゃん!」


 エリナの天使の舞い降りたような神々しい光を放つような笑みをしてきて、二人はあまりの可愛さにより昇天しそうになった。

 それから二人の間にエリナを入れて、手を繋いでカズキを探しに向かった。




 ◇




 「まさか……、ご主人様に勝てちゃうなんて思ってもみなかった……」


 リルはユウスケに勝った後、川辺に行き風船に水を補充する。

 水を汲んでいる間も耳を立てて警戒をする。


 「絶対優勝をして、食べ切れないほどの量の高級お肉を食べてみたいなぁ~。 それか、幻のドラゴンステーキを一度でも食ってみたい……、じゅるり……」


 リルの妄想が膨らんでいると、どうやら風船に水を汲み終わったようだ。

 

 「次の相手は誰にしようかな……」


 エシュテル様は……論外。

 私の勘が「闘ってはいけない」と警告するほどだ。

 絶対に勝てないだろう……。


 カズキ様はご主人様と同等の実力はあるそうだけど、幼い女の子相手では手加減しそうで私でも勝てる……気がする。

 それに切り札もあるから勝率は高いと思う。


 ルナ様は私より力や速さに劣るが魔法は絶大。

 このゲームでは私が唯一使える水属性魔法が禁止なため魔法戦では不利。

 勘だけどアメリア様はルナ様と手を組んでいると思われる。

 それだったら二対一で不利な戦いになる。

 もし闘うなら、隠密で行動して先に一人を倒さないと……。


 リルの全ての感覚を使った観察と戦闘経験をもって、どうやって優勝するか考察をする。

 すると警戒をしていた耳から何か音を捕らえた。

 そして僅かな魔力の波動を察知する。


 誰? 

 足音を消して隠れている……?

 隠密行動に手馴れている動きだ。

 

 こんな行動をとれる人物は誰なのかは絞られる。

 さっき感じた魔力の波動は圧倒的なほどの量ではなく、ただ私より魔力量が多いという程度に感じた。

 そして、こんな隠密はあの二人ではできないと思っている。

 なら、誰なのかなんてすぐに分かってしまう。


 「そこにいるのはカズキ様……、ですよね?」


 …………。


 静寂な時間が流れた。


 飽くまでも隠密し続ける、ということですか……。

 でも、下手に近づけば水が当たってしまう可能性がある。

 なら先に攻撃を仕掛けるまでです!


 リルはカズキだと思われる人物が隠れている方に水風船を投げる。

 絶対に防がれると思われる攻撃をしかけ、相手の行動を揺さぶる。

 さっき多めに水風船を作れたことに感謝をする。

 

 水風船を投げ終え、当たる寸前に近くの茂みからカズキが現れた。


 「さすがは獣人族、感覚が鋭すぎる……。 隠密攻撃が無駄になってしまったな、はぁ……。 それで闘う前に聞きたいんだが」

 「なんでしょうか?」

 「ユウスケはどこにいるか知らないかい? アヤツを倒せればこのゲームは勝ちも同然だからな。 それで、商品は……ムフフ……。 おっと失礼」

 「ご主人様ならこのリルが倒しましたよ」

 「なっ、なん……だと……!? こんな可愛い獣人族をご主人様と呼ばれているのか……! 許さん……。 許さんぞー! こんなうらやまけしからんことをさせてるなんて……、俺も呼ばれたかったぁあああああああーーーー!!!!」

 「そっちですかっ!?」

 「まぁ、いい。 このことはこのゲームが終わった後に怨念でも送ってやろう……ふふ……。 それより、この俺と闘うんだろ? 幾らこんな可愛い子でも手加減しないで優勝を狙うからな」

 「ええ。 こっちも叶えてもらいたいこともありますので、本気でいきます!」


 リルは早速、獣人族に許された驚異的な身体能力で木の中に潜り、高速でほかの木々に飛び移り撹乱させる。

 しかも気配を極限まで消し、音も立てずに飛び移るのでカズキも目で追うのに限界がきてしまい、目で追うことを諦めたカズキは魔力術である 《威嚇》を使い周りに魔力を放出させる。

 その凄まじい魔力により風が発生し、周りの木は騒めくように葉が揺れ出していく。

 

誤字・脱字あったらすみません。


感想、アドバイス、質問を待ってます。

悪口はやめてね。作者は豆腐メンタルなので泣いちゃうから‥‥(´;ω;`)

ブクマ登録お願いします!


※評価もしてください。お願いします。m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

============================================================================================

■小説家になろう・宣伝交流サイト■サンクス・スクエア■

↓とあるVRMMOの廃課金ネカマプレイヤーが突如異世界転移して、異世界で自分のキャラを愛でる無双物語

ネカマおじさん、異世界TSする。 ~異世界で無双したい!~

↓作者のtwitterアカウント

抹茶プリン@kurogane_31

============================================================================================

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ