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もう一人の話

まだ名前は決めていませんが、もう一人の転生者の視点です。

 俺は、ある村でユウスケとかいう二人の女の子を連れた憎らしいBランク冒険者と戦闘し、無様にも負けてしまった。

 戦闘後、何故だか依頼主が誰なのか思い出せなくなり記憶を失った感じがした。

 それから、ここに居る意味があるにはあるが、女の子に完全に嫌われたのでさすがに王国に帰ることにした。

 

 王国に帰ってくると、あの戦闘後、俺はユウスケに有益な情報を教えてもらったことを、ふと思い出しその情報の元へ向かった。

 国民の住宅街を入った先には、少し古びた孤児院があった。

 

 この孤児院は、どうやらもう少しで取り壊されるらしい。国の援助金を貰っているが、物価や食費がだんだん上がってきているため、満足に暮らせられないらしい。

 貴族の寄付金もなく、それどころか「奴隷に身を落とせ」と言われている。

 

 俺は腐ってても貴族、そしてSランク冒険者だ。

 財はかなり保有している。

 ということで、あまり使わないお金を孤児院へ寄付することにした。

 あわよくば、幼女たちに好かれたい。

 べ、別にこれは、俺の真意ではない。本当に。


 孤児院の中に入ると、やせ細っている子供たちが楽しそうに遊んでいる様子が(うかが)える。


 「いいんちょー、おきゃくさんがきたよー」

 「はーい」


 6歳くらいの女の子がドタバタと、20代の若い女性のほうに近寄って行った。

 女性は、女の子に手を握られ俺の方へと引っ張っていく。

 女性は俺の前に来ると、繋がれた手が離れ、女の子はほかの子供の方へと走っていった。


 「すみません。突然に訪れてしまって」


 俺は、院長である女性に家紋とギルドカードを見せた。

 すると、院長は見る見るうちに恐縮し始めた。


 「いえいえ。 それで何の御用で参ったのでしょうか?」

 「あっ、そんなに恐れ入れないで下さい。 俺はただ、ここの孤児院に寄付金を渡そうと思って来ましたから」

 「その話の詳しいことは中でしましょうか‥‥」


 そういい、院長は孤児院に招き入れ、院長室へと案内された。

 俺は椅子に座ると、院長は紅茶を入れ俺の前に差し出した。

 そして、向かい側へと座った。


 「では単刀直入に聞きたいのですが、何故この孤児院に寄付金などを渡そうと思ったのですか?」


 院長はさっきの表情とは違う真剣な眼差しで見つめてきた。


 「ある人物がこの孤児院の現状を教えてくれたので、孤児院が残ってもらえるよう寄付金を持ってきました」

 「そうですか。 すみません、勝手な思い込みで睨んでしまって」

 「思い込みとは?」

 「はい。最近、やたら貴族達がここを取り壊そうとしつこかったので‥‥」

 「その問題は、俺が来たからには大丈夫です! お金は多くありますので、毎月寄付しますので安心してください」

 「そ、そんな悪いですよ!」

 「まずは、今回の分を」


 そういい、俺は懐からお金が入った麻袋を取り出し、院長に渡した。

 院長は受け取った麻袋を開けた。


 「こ、こんな大金をっ!?」 


 中に入っていたのは、200万ロリだった。 ※『ロリ』はこの世界の通貨


 「では、これで失礼します」

 

 俺は院長室から出ると、先ほどの女の子が立っていた。


 「もうおにいちゃん、かえっちゃうのー?」


 つぶらな瞳で見つめてきた。

 ズキューンと心に何かを撃たれたような感じがした。


 「ぐっ‥‥!?」


 これは効果抜群だろ‥‥。

 しかも、俺の服を引っ張っている。

 もうそれ、反則だろ、可愛すぎるだろ。


 「じゃ、じゃあ。お兄さんと一緒に遊ぼうか?」

 「うん!」


 女の子は、眩しい満点の笑みを向けてきた。

 どうやら、懐かれてしまったようだ。


 こんないい体験をさせてくれた、ユウスケに感謝しなとな‥‥。


 「おにいちゃん、えがおになるほどあそぶのうれしいんだね!」

 「うん、そだよー」


 それから数時間、孤児院の子供たちと遊んだ。

 そして、この孤児院にずっと通うよう心に決めたのだった。


 


誤字・脱字あったらすみません。

感想、アドバイス、質問を待ってます。

悪口はやめてね。作者は豆腐メンタルなので泣いちゃうから‥‥(´;ω;`)



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↓とあるVRMMOの廃課金ネカマプレイヤーが突如異世界転移して、異世界で自分のキャラを愛でる無双物語

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