久しぶりの再会
俺たちは、ルナのとこへ戻った。
「遅いよ!どれだけ待ったか知ってる?」
ルナは、頬をぷくーっと膨らましている。
「ごめん。でもさ、子供たちは解放してもらったから」
「もしかしてユウスケさんの後ろに隠れている子たちなの?」
「ああ」
「そっか、よかった」
「ルナはこれからどうするんだ?」
「この子たちを野放しにできないから、一度村に帰ります。ユウスケさんは、どうするんですか?」
「俺は、あの森に帰るよ」
「そう……、ですか……」
ルナは、下を向きどこか悲しいそうな顔をしていた。
たぶん別れるのが寂しいんだろうな……。
でも、こっちだって森に帰って神様に会わないといけないし……。
「ルナ、そんな悲しい顔すんな」
俺は、ルナの頭を撫でながら言った。
「じゃ、じゃあ、私の村に来てくれますか?」
「ああ、行くよ」
「本当ですか?絶対ですよ」
「絶対に行くから、心配すんな」
「わ、わかりました。で、では、村に戻ります。それじゃあ」
ルナは、子供たちを連れ村に帰った。
「さてっと、俺も神様のもとに帰ろうかな……」
たしか、転移石あったな。これを使うか。
俺は、格納を使い、中に入っている転移石を取り出した。
「《アクティブ》」
手に握っていた転移石が砕けて体が光に包まれた。
その光は眩しく、俺はとっさに目を瞑った。
◇
目を開けると、そこには森林の光景が映っていた。
そして、近くには切株があり、一人の少女が座っていた。
少女は、立ち上がり俺の方に向かった。
「久しぶりだね、お兄さん♪」
「久しぶりだな、神様」
そこには、俺をこの森で修行させた元凶のロリ神様がいた。
「少しは強くなった?」
神様は、少し機嫌が悪くなり俺に質問してきた。
たぶん、『ロリ』に反応したんだろうなー。
別にいいだろ?いきなり転移させられたんだから。
「たぶん……」
そして、自信なく答えた。
「自信持ってよお兄さん。 あのガルトと対等に戦ったんだよ。 それはすごくすごいんだよ!」
「おい神様、なぜそれを知ってる?」
「だって、お兄さんとガルトの戦い見てたもん」
そういい、神様は俺の目の前にウィンドウを出し、映像を映した。
それは、俺とガルトの戦いの映像だった。なんで録画してるんだ……。
「お兄さんの成長記録だよ♪ ほかにもあるよ」
ウィンドウの中には、いろんなビデオフォルダがあった。そこには、俺が最初に戦闘したジャンクウルフ戦、ミュウーテェイシャン・モンキー戦、レッドローグ・グリズリー戦。
最後には、最近戦ったガルト戦があった。
なんか、丁寧に日付まで書かれている。
「お兄さん、修行お疲れ様♪とっても強くなってきて、私嬉しいよ♪」
神様は、俺にとびっきりの笑顔を向けてきた。
この笑顔を見て、疲れが一瞬で吹き飛んだ、気がする。
「それで、お兄さん今後何する予定なの?」
「そうだな……。 まずは、この森の近くにある村にいきたいなー」
「へぇー、ルーナって子に会いに行くため?」
そういい、俺に不機嫌そうに睨みつけてきた。
何その反応。嫁が目の前にいるのに夫が浮気相手のとこへ行こうとするような感じなんだけど!?
今、背中がゾクゾクしたんだけど。
「まぁいいけど、私はお兄さんと旅したいだけだし、お兄さんについていくよ」
「そ、そっかー じゃあ、行こうか」
まだ機嫌が直らない。まぁその表情も可愛いんですけど。
そして俺たちは、一緒に森を抜けだした。
◇
「ねぇ、お兄さん。そのルーナっていう子がいる村ってどこにあるか知ってる?」
「…………知らない」
俺はボソッと答え、神様は呆れたようにため息をついた。
「お兄さん……。 サーチでも使って探してみたら?」
おぉ!それは思いつかなかった。さすが神様!
神様は、俺の心の声を聞きまた溜息をついた。
「じゃあ、やってみるよ《サーチ》」
俺は、体内にある魔力を外に向かって一気に放った。
一時間くらい経っただろうか。やっと人型のものを見つけた。
そこには、人型のものがあちこち複数で固まっていた。たぶん、村を発見した。
その複数固まっていたというのは、家の中の光景だろう。
俺たちは、魔力を回収しつつ、村?がある方向に歩き出した。
誤字・脱字あったらすみません。
感想、アドバイス、質問を待ってます、てか送ってください。寂しい‥‥(´・ω・`)
悪口はやめてね。作者は豆腐メンタルなので泣いちゃうから‥‥(´;ω;`)
やっと、神様に再開しましたね。あぁー神様は可愛いなー。




