1話 貴方は運命の――
皆様、久しぶりです。あれから1週間経ってしまいました。
クラスでは、みんな仲良くなってるにもかかわらず、私はぼっちのままでした――
なぜでしょうか?別に、人見知りでもないのに、しかも、近寄ると逃げる…
でも、今日は、運命の彼――藤堂くんに協力してもらうべく、靴箱に手紙を入れさせてもらいました。
そして、今、桜の木の下にいるのは、藤堂くんを待っているからです。はたして、来てくれるのでしょうか?
―数分後―
「あ、あの~この手紙を書いたのは、春岡さん?」
やっぱり、いつも通りカッコいい!!
あ、しまった。つい、見とれてしまいました。
「はい!!て、あれ?手紙に名前が書いてありませんでしたか?」
「名無しだったよ。」
「わ、忘れてた!!」
「ま、それはいいけど。言いたいことって何?」
つ、ついに、このことを言うときが来ました。
受け入れてくれるのでしょうか?とても、緊張します。
「私、初めて会った時、気づいたんです。あなたこそ運命の人だと!」
「え!?それは違うかと…」
「いえ、違くないです!私たちは運命の―友ーに決まってます!!なので、お友達になってください!!!」
どうか、受け入れてくれますように!!
「ごめん、それは-って、今なんて言った?」
「お友達になってほしいと言いましたが?」
「お、お友達!?彼女になりたいんじゃなくて?」
「「え!?」」
彼女?え!?私が藤堂くんの?
ないない、絶対にない!!カッコいいけど、彼女にとかはないです!!
「ありえないです…」
「そう…」
『・・・』
どうしよう、沈黙が続いてる…
と、その時!!
「良いよ」
「え!?」
「だから、友達になるって話。」
「ほ、本当に?」
「うん。これからよろしくね、ゆうり」
「はい、冬斗くん」
ということで、無事に友達になれました。
これで一応、ぼっちを卒業できたはずです!!