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運命の―――!?  作者: 夢奈 姫々
2学期
11/39

8話 主席じゃないんですか!?

「え――っ!冬斗くんが2位なんですか!!」


あ、取り乱してすみませんでした。

なぜ、私が取り乱したのかと言うと、今日は、実力テストの結果が出たのですが、今まで入学以来、学年主席をキープしてきた冬斗くんが今回は、なんと、2位だったんです!!


「で、主席は誰なんですか!?」


「それが…」


「あ、2人ともおはよう!!」


と、ここで、千夏ちゃんがやって来ました。

そういえば、こないだ朝も一緒にと誘ったんですが、朝は寝坊をするからと断られちゃいました。

授業中もよく寝てるのに…


「あ、それで、誰なんですか?」


「それが、コイツなんだよ…」


指が指してる方向は、まさかの千夏ちゃんでした!!


「え、私だったの!?」


「そうだよ…」


「それは、おめでとうございます!」


「うん、ありがとう」


「・・・」


ふ、冬斗くんが、今までになくすごく落ち込んでます。

主席を奪われたからって、普通、そんなにも落ち込みますかねえ~

やっぱり、負けず嫌いの人の気持ちが分かりません!


「あ、こんな所にいたのか。みんな、おっはー!!」


「秋良くん!!おはようございます」


「ん!?どうしたのコレ?」


「コレとは、冬斗くんのことですか?」


「そうだよ。この物みたいなのはなぜ…」


秋良くん、物扱いはヒドイですよ…

確かに、物みたいですけど…


「それは、テストの結果が主席ではなく、2位だったからです」


「え、それだけ!?」


「そうです…」


「それで、主席は誰だったの?」


「ここにいる、千夏ちゃんです!!あ、お二人とも会うのは初めてでしたね!」


「「いや、会ったことあるよ」」


え――――っ

二人とも、初耳ですよ!

これは、冬斗くんの主席脱落より驚きました。


「え、いつですか!?」


「私が、転校してきた日」


「それで、どこで会ってたんですか」


「いや、ゆうりちゃん、よく会ってるような感じで言うけど、数回しか会ったことないから」


「あ、そうですか。で、どこで会ったんですか?」


「いつもより、食いつきが良いね~」


これは、とっても気になります。

2人とも、まったく共通点がなさそうなのに…


「そんなことはいいですから教えてください!!」


「どうしようかな~」


「千夏ちゃん、ヒドイですよ!!」


「じゃあ、しょうがないから教えてあげるよ。こないだ、迷子になったて言ったでしょ」


「言ってましたね~」


「それで、助けてもらった人がこの人」


「そうだったんですか。てか、何で言ってくれなかったんですか!!」


「2人が知り合いだとは知らなかったから」


「俺は、わざわざ言う必要がないと思ったから」


「千夏ちゃんはともかく、秋良くんはさっきから何気にひどくないですか!」


「そうかな~あ、とりあえず主席、おめでとう」


「ちょっと、話を逸らさないでください!!何か隠してるんですか?」


「それは~あ、もう時間だよ。また後で!!」バタバタ


「あっ、待ってください!!」


「もう行ったよ」


「そのようですね。あとで、とっちめなくては!!」


「じゃあ、行こうか」


「そうですね。冬斗くんも落ち込んでないで行きますよ!!」


あ、言い忘れてましたが、実力テストで私はなんと4位だったんです!

今日は、自分へのご褒美に好物のショートケーキを買って帰ります。



追伸:放課後、ちゃんと秋良くんをとっちめようとしましたが、またもや逃げられました。




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