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みなとちゃんの尾行2

 結城さんは人気ひとけがない道をどんどん進んで行く。

 奥に行くにつれて民家が減っていき、道脇には名の知れない雑草が微風そよかぜによって揺れる。

 昼間の明るい内は良いけど、夜は暗くなって怖い道になりそうだ。うん、絶対使いたくない道だね。


 一応気付かれないように付いて行っているけど、バレてないか少し心配だ。

 現在、この道を歩いているのは私と彼女だけだから。


 スクールバックのショルダーをギュッと握る。


 結城さんと透輝君を襲うならず者に対抗するために、武器になりそうなものを一応用意しておいたんだよね。

 カレンちゃんは野球バットや鉄パイプをオススメしてくれたけど、こういった道具を目的外に使うのは個人的に嫌かな。

 バットは球を打つものだし、鉄パイプはパイプとして使用するのが正しい使い方だと思うし。それにあまり攻撃性がある武器は、危ないので持ち歩きたくない。


 なので、危険性がなく、鞄の中に入っていても変ではない道具である孫の手を持ってきました。

 カレンちゃんによると、ホラーゲームでたまに、これを使うらしいんだよね。見た目にそぐわないけど、意外と強い武器なのかしら?


 ……実を言うと『靴べら』と『孫の手』のどちらにしようか迷ったんだけど、断然、足よりも手の方が良いし、カレンちゃんの推薦も後押しして孫の手にしたのよね。

 ちゃんとこれが活躍かつやくしてくれると良いんだけど。





「…………止まりなさい」


 結城さんはぴたっと歩くのを止めて、何者かに静止するように求めている。


 一体誰に話し掛けているのだろう。


 隠れた電柱からコソコソと辺りを見回すけど、彼女と私以外は人影がない。

 ということは、幽霊やステルス機能を持った未確認生物が近くにいるのかしら。

 ならば、ホラーゲームで使用されているという孫の手が、何かしら役に立つかもしれない。



「私を尾行していたのは貴方でしたか、火置君」

「うわわぁっ!?」


 結城さんは、どうやら、私に話し掛けていたようだ。

 全然気付かなかった……って、あれ、もしかして、私の行動はバレバレだったのかしら。



孫の手:特に目立った効果はない。スクールバックに入れると先端がバックからみ出る。

靴べら:特に目立った効果はない。

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