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みなとちゃんの尾行

 放課後のお時間になりました。時間が流れるのは早い。

 さて、行動開始です!!


 チラっと、結城さんのクラスを廊下からのぞいたけど、まだホームルームが終わってないようだった。

 教室前で張り込みをするよりも、下駄箱の方がいいかしら。結局はみんな昇降口を通って帰宅するし、そっちの方がいいよね。


 作戦変更です! 一階の下駄箱へ行きましょう。





 沢村さんからの放課後のおさそいを断って、結城さんを出待ち中。

 きちんとした用事があっても、断るのは心が痛むなぁ。




 あ、いたいた、クラスメイトに混じって階段を下りる結城さんを発見しました。

 結城さんの下駄箱の位置もチェック済みなので、彼女をけっして見逃しません。見失わないように、ぬかりない計画なので。


 そういえば、みなと君の高校は下駄箱に名札がないから、分かりづらいよね。


 出席番号順でなんとか結城さんの使用している下駄箱を予測したけど、名前がないとバレンタインにチョコレートを渡しに行く女子が困ると思う。廊下にある個人ロッカーも同じように名前がないし、あまり個人主張しないってことかしら。


 それにしては、机と椅子にはきちんと名前のシールを貼るのよね。みなと君の学校は謎だわ。


 ぼやっと考え事をしてないで、私もそろそろ靴を履いて、結城さんの後ろにつかないと。


 結城さんは昨日と同じように適当な道をぶらぶらとするのかしら。それとも彷徨うろつく道順が決められているのだろうか。あまり人気ひとけがない道だと尾行をしているのを気付かれるのかもしれない。


 目立たず、音を立てず、隠密の行動を心掛けましょう。



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