表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/101

みなとちゃんと心配事2

 なんだかんだタイミングが掴めず、ホームルームの時間になってしまった。透輝君か結城さんとお話ししたかったのに、残念。

 でも、まだチャンスはある。放課後、時間があるなら二人でお喋り相談、無理なら一緒に下校へ。積極的にガンガンといきましょう!

 ホームルームが終わり次第、ダッシュで透輝君の席に近付かなければ。





「透輝、この後、用ある?」


 ゆっくりと帰り支度をしている透輝君へ、話し掛けることに成功しました。たまに直ぐに帰っちゃう生徒もいるけど、彼はのんびりと行動をしていたから上手くいったのかな。



 透輝君は、きょとんとした顔をした後、残念そうに、


「悪いんだけど、今日は家の迎えが来るから無理なんだ……」


 と答えた。


 一緒に下校は確実に駄目で、放課後のお喋りトークも微妙と。

 この様子だと直ぐにお家の人が迎えに来るわけではないけど、長時間のお話しは出来ないようだ。


 なら、ささっとずっと気になってた本題を聞いてしまおう。いつもの私なら途中からその話題に持っていくように誘導するけど、今回は時間がないようだし。



「そうなんだ、残念」

「ごめんね、火置君」

「――ところでさぁ、ずっと気になってたんだけど、今日の朝、何があったの?」


 私は気になって、知りたくて、ずっとそわそわしています。



「あーーーそれね、ってあれ、誰からも訊いてない?」

「ほら、こういうのは本人から事情を教えてもらいたいじゃないか」

「はは、もしかして噂とか興味ないタイプだったりするのかな――実はね、昨日の朝から他校生に絡まれているんだよ。ほらっ、先週、金品目的で襲われたでしょ? それが原因だと思うんだけど、なんだか彼らに目をつけられたみたい」


 えーーー透輝君、軽いかんじで事情を話してくれるけど、全然軽くないよ!! かなり面倒なトラブルだよ。



「それって大変じゃない? 透輝、怪我とか大丈夫なの!?」

「あぁ大丈夫だよ、登下校は乙葉と一緒だから。ただ彼らの狙いが僕なのか、それとも乙葉なのか分からなくてね、少し困っているんだ」


 あの他校生三人組、暇人なのかしら。人に迷惑をかけないで欲しいわね。



「はぁーーしかも絡んでくる他校生は毎回違う人物だし、学生服ではなくて私服なんだよね。本当に……何が目的なんだろね~」

「同一人物ではないんだ……ん、じゃあ十人以上ってこと? えぇっ!?」


 さらさらっと愚痴のように喋っているけど、これは結構大変な事態ではないのだろうか。

 単独じゃないよ! 組織ぐるみだよ! とっても危険なんだよ!

 と私はあやうく感じるんだけど、透輝君は逆に焦っていなくて冷静な感じだ。

 



「今日の放課後、乙葉が学校の周辺を彷徨うろついて襲って来る他校生を誘き出すみたい。何か情報を掴めるといいけど」

おとり作戦ってことか――でも結城君一人だけって危なくない? 相手は集団だよ」


 私や透輝君は結城さんがロボットだと知っているからいいけど、普通の人間は驚く……というか心配すると思うよ。

 あぁ、でも、相手は多人数だよね。数の暴力で押してくるかもしれない。

 いくら結城さんがロボットでも危ないのではないかしら……?




「今日は様子見のつもりだから、手荒いことにはならないよ。多分ね」

「そうかな、それならいいけど……」

「乙葉のことを心配してくれるのか、優しいんだね。ああ、ごめん、うちの人が迎えに来てくれたみたいだ。悪いけど、僕帰るね、また明日」 


 透輝君の鞄からブーブーとバイブレーションの振動がある。

 迎えの連絡が来たのだろう。

 もう少し話をしたかったんだけど、残念。



「ううん、引き留めて悪かったね。気を付けて、また明日」


 そういえば結城さんは帰宅した訳ではなく高校の周辺を彷徨さまよっているんだよね。

 こっそり見守っては駄目かな。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ