みなとちゃんは寝不足
さて、今日から本格的に授業が始まるんだけど、凄く眠いなぁ。家に帰って直ぐにベットに潜り込んだけど、本当に眠い。
「おはよう、ミーナ。あら、眠そうね」
「昨日、いや今日? 色々あったからね、今日は帰ったら直ぐに寝るかも」
今日は家庭科や体育のような移動教室の授業がなくて良かった。休み時間に少し寝れそう。
「ミーナ、うとうとしているところで悪いんだけど、パラメーターについての解説をするわよ。多分、ミナミナもミーナも同じようなシステムだと思うけど、念の為説明するわね」
「そっか今日から授業が始まるものね、うん眠いけど大丈夫」
本当に今日は眠いけど、しっかりとカレンちゃんの話を聞かないとね。
「では始めるわね。基本パラメーターは、体力・知力・運動・魅力・技術・情報・体調の七項目。隠しパラメーターは、運と器用と優しさの三項目かしら」
「へぇー、俺の方と名前が違うのがあるね、面白い」
乙女ゲーの基本ステータスでは『技術』がなく『家庭』いう項目がある。また、隠しステータスは『優しさ』ではなく『気遣い』になっている。
「あらそうなの、でもあっちもこっちもそんなに変わらないと思うから、些細な変化だわ」
「そう? ならば、あまり気にしなくていいね」
みなと君との違いは二つだけみたいだし、カレンちゃんもあまり重要視していないから気に留めなくていいだろう。
「あと体調以外の初期値は三十よ。隠しパラメーターは、オールゼロね。ここらへんは、ミーナと同じかしら」
「うん、初期値は、みなと君と同じ数値だね」
ステータスの初期値は私と同じ数値みたいだし、みなと君と共通点が結構あるなぁ。
「えーっと、あと教えることは……パラメーターは、学期の最初と最後しか見れないってことくらいかしら。ほんとこれって不親切設定だわ」
「それもみなと君と同じシステムなんだね」
学期の最初と最後の日、つまり始業式と終業式の日にだけ現在のステータスの数値を見ることができる。
ただし例外がある。それは一学期のみ授業が始まる日に、数値を見ることが出来るのだ。
とはいっても初期値は決まっている為、必ずしも見る必要はないかな。私は変わらないのが分かっているから確認したことがないし。
今回、私はみなと君と体が入れ替わってしまったし、きちんとステータスの数値を見ておこう!
「初めは肝心だからね。現在のステータスが見たいなぁ、カレンちゃんお願い」
「任せてちょうだいな、ステータスを書き出すのは、このメモ帳でいいわね」
数値はサポート妖精が対象者を透視して紙に書く。
ボールペンを抱えながら、文字や数値を書く妖精の姿は、まるでダンスを踊っているようで神秘的で素敵なのだ。嗚呼、うっとりしてしまう。
「――バッチリ完成ね。現在のミーナのステータスは、初期状態の数値ね」
ステータスの書き込みが、どうやら終わったみたいだ。
……そういえば、適当に頷いてしまったけど、もうちょっと可愛らしい用紙にすれば良かったかな。無地だと少しシンプル過ぎる。それと、ボールペンも普通に売っているものじゃなくて、魔法少女が持っている杖のようなファンシーなもの方が良いなぁ。そうだな……カレンちゃんの可愛らしさが映えるものは、やはり天使の羽やハート等をモチーフにしたものとか? いや、安直すぎる考え方かもしれない。う〜ん悩む。
「ちょっとミーナ聞いてるの? って、眠くてぼーっとしてない、大丈夫?」
「あっ……ゴメン、終わったんだよね」
カレンちゃんに似合うステキな文房具は、後でじっくりと考えましょう。
「えーっと、体力(30)・知力(30)・運動(30)・魅力(30)・情報(30)・家庭(30)・体調(100)。うん、問題ないね」
いつも通りの項目に、変わらない初期値だ。何も問題はない。
「はぁー、何もないなら悪いけど、私ちょっと休むわ」
「お疲れ様。俺も仕度が終わったら学校に行くよ、そろそろ時間ヤバいし」
よし、眠くて思考がイマイチ働かないけど、今日も一日頑張りましょう!
※基本パラメーターの最大値は999、最小値は0。隠しパラメーターの最大値は100、最小値はマイナス100。




