おまけ話4
<ブレークタイム>
黒歴史パンチラ事件の後、俺は今お洒落なカフェに来ている。ここは純一君オススメのカフェテリアらしい。
良い趣味してんじゃねーか、純一君よ。店名と場所は、しっかりと覚えたので男に戻ったら、ぜひとも女の子とお茶させて貰うぜ。
ふはは、港君素敵! だなんて思われちゃうかな。女の子の好感度ゲットだぜだぜ。
「どうやら、気に入ってくれたみたいだね。ここって静かで雰囲気が良いだろう?」
「うん、アンティークも素敵だし、良い趣味してるね。純ちゃんが見つけたの?」
「そうだよって言いたいところだけど……俺が見つけた訳じゃないんだ。実は壬生に教えてもらった場所なんだよ。あいつって良いかんじの穴場を見つける天才なんだよね。野生の勘でもあるんじゃないか」
「へぇ、壬生君がねー」
ふむ、新しいデートスポットの情報をゲットする為に壬生君と交流を深めるのもありかな。前向きに検討しとこう。
「まぁ、壬生のことは置いといて……湊、お弁当を作るのに徹夜したんだって? おばさんに聞いたよ」
ん? 馴れない作業で悪戦苦闘した結果、出来上がったスペシャルなお弁当とデリシャスな朝食のことか。
うむ、自分で言うのもなんだが、初めてにしては素晴らしい出来前だった。さすが、主人公である俺だな、うんうん。
で、それがどうしたんだ?
「そうだよ、気合い入れて作ったんだ」
「気合いを入れて作るのはいいけど、徹夜するのは良くないと思う。寝ずに料理するなんて、俺やおばさんが心配するからもうするのなし」
ぐぐぐ、これは、もしや、お説教、お説教モードすか純一君。
でもこれは、正論だな。料理する度、徹夜なんてしてたら身体を壊しそうだし、きちんと忠告は受け取っておくか。
「分かった、これからはしないよ」
みなとちゃんがツンデレガールなら「あ、あんたに言われたからやめる訳じゃないんだからね、勘違いしないでよね」的なことを言うんだが、みなとちゃんは素直鈍感系と予測して、それっぽいことを返しとこう。
女の子の口調って難しいなー
「俺の為にするなら徹夜も有りだよ」
「あはは、純ちゃんったら」
蛍都ちゃんの為なら徹夜は出来るけど純一の為ってのは……ちょっと遠慮させてもらいますね。俺は女子の為ならフットワークが軽いけど、野郎の為だと尻が急に重くなるのでね。
そこんとこよろしく頼むよ、純一君。
<憧れのお姫様>
「突然だがアイス君、君が好きなプリンセスが出てくる物語はなんだい?」
「ミナミナ、急にどうしたんだ。口調が気持ち悪いんだが、変な物でも食べたのか?」
「ぐっ、相変わらずな返しだな。いやー、俺は今女子だし、ヒロインだしぃ、一応理想のお姫様象ってのは必要かなって」
「ふーん、ミナミナにしては良い考えだな――それでお前の好きなプリンセスとやらは何なの?」
「よくぞ聞いてくれた、アイス君! 俺の好きなプリンセスは人魚姫と白鳥の湖だ」
「(意外だ……あんなに頭がハッピィーなのに悲恋や切ない描写が好きなのか)理由は?」
「人魚姫は貝ブラが好きで、白鳥の湖はバレエの衣装が気に入ってるかな。あれ本当に良いよね」
「――物語関係ないのかよっ!!」
「えーーーっ、だって俺は物語だったら日本の〇太郎や〇〇太郎が好きだよ。でも、俺はあまり和風プリンセスが好きじゃないからさ、もっとセクシーな和服なら好きになるけど……」
「絵本に色気を求めるな、バカタレっ!」
アイスにめちゃんこ叱られた。アイス君って俺に厳しくないっすか? 俺はデリケートなハートの持ち主なので、もっと優しくして欲しいです。
それはそうと、貝ブラか……俺にとって神秘の下着(?)いや水着? んん? どっちだ?
いや待て、貝ブラという神秘の装備だ。あれはどちらでもあり、どちらでもないのだろう。
おおーー、貝ブラがなんだか哲学ぽくなった。素晴らしい。俺の本気度を見せ付ける時には貝ブラを装着しよう、そうしよう。
さて、貝ブラをどうやって手に入れようか。ふむ、貝ブラ入手が今度の課題の一つになるな。




