エピローグ
エピローグ
飾られた花と輝くステンドグラスが教会を彩っていた。
美しい光溢れた装飾の中、白いドレスに包んだお姉ちゃんがとても綺麗だった。
「お姉ちゃん!凄く可愛い~」
「本当~綺麗よ、エジル」
お姉ちゃんの身支度の用意していたマニャ姉ちゃんも微笑んでそう告げた。
「それに比べてさ、ホディってばこういう服が似合わないわ。やっぱり、何を着ても筋肉オヤジは筋肉オヤジよね」
そう言いながら、マニャ姉ちゃんはホディの服も整えた。
お姉ちゃんはホディに問い掛けた。
「ホディ、貴方は許してくれるの?私は貴方の事を・・・・身も心も裏切った・・・・そして一族さえも欺き、妹や貴方を傷つけた・・・・そんな私で本当に良いの・・・・?」
「<神厄病>が消えても、私にはもう、預言の能力さえ、残されていないのよ・・・・」
そう言うとお姉ちゃんは俯いた。
「俺が大切なのは、今ここにお前がいる事と、そしてこれからお前と作っていく未来。そんな過去の事はどうでもいいんだよ。もう、忘れっちまえばいい」
そう言うと、ホディはお姉ちゃんを片腕で抱きしめた。
「本当に・・・・いいの・・・・?私は・・・その腕・・・まで奪ったのに・・・・」
ホディが大きく頷くと、お姉ちゃんは、絶叫するように泣いていた。
私はそっと、お姉ちゃんの側に寄った。
「お姉ちゃん、私ね、決めた事があるの」
そっとお姉ちゃんに耳打ちした。
「旅に出る?・・・」
「うん、お姉ちゃん・・・・」
「なんで・・・・?」
「なんですってぇえええっ」
マニャ姉ちゃんも酷い形相で問い返してきた。
「私にはわかるの。キーの魂は確かに空に還っていった。その魂が、転生して私を待ってる。世界の何処かにキーはいる。私は探しに行かなきゃならない。行きたいの。一刻も早くキーを見つけ出したい」
そう笑顔で伝えた。
しばし沈黙が流れた。
「ルー・・・・それは本気なのか?」
「勿論」
ホディの質問にもにっこり笑って答えた。
「私は、キーを見つける。キーを見つけたら、帰ってくる。でも・・・・見付けるまで戻らない」
そう言ってお姉ちゃんに微笑んだ。
ずっと見つからなくても・・・・私は生きている限り探し続けるから。
命尽きたとしても、生まれ変わった後、私達は再び会える。それまで私は探し続けるから。
私達は必ず巡り合える。
お姉ちゃんは、目を瞑って小さく頷いた。
マニャ姉ちゃんも、ゆっくりと頷いた。
「・・・・わかったわ。気を付けるのよ・・・ルーは、大切な妹なのだから」
「お姉ちゃん・・・・・・」
お姉ちゃんは私を抱きしめてくれた。
「ルー、貴方の帰りを私はいつまでも待っているわ」
「お姉ちゃん、そろそろ式が始まる時間だね。私は昨日のうち、殆ど身支度終わっているけど、荷物持ってくる」
そう言ってお姉ちゃんの手を、そっと離した。
荷物を持って再び会場に向かうと式は始まっていた。
ホディとお姉ちゃんの結婚式は、一族全てに祝われていた。
私は旅支度を整えて、式が行われている教会に戻った。
「お姉ちゃん・・・・私、もう行くね」
そう言うと、お姉ちゃんは頷いた。
そしてお姉ちゃんは私の前に立ち、手に持っていた花束を私に手渡して、歩いて行った。
祝福の言葉で溢れる中、教会の鐘が鳴り響いていた。
大きく手を振って式場を後にした。
町近くの丘に立った。
小さな山が続いている。
キーとの思い出が頭の中を駆け抜けて行く。
先の花畑までゆっくり歩いて行った。
花が風に舞っていた。
私達が共に遊んでいた時まま、何も変わらない。
だけどキーは居ない。
私はずっと信じていたんだ。
キーは私の傍から消えたりしない。
振り返れば必ずキーは側に居てくれると。
でも・・・・・泣かない。
きっと私は貴方を見つけ出す。
どんな姿でも、どんな宿命でも、再び貴方は必ず私と出会えるから。
貴方の魂は、再び私の側に戻ってくるから。
婚姻の儀で貰った花束を投げた。
花束は風に吹かれ、宙を舞って飛んでいった。
エルシアの大地に風が吹き抜けていく。
あとがき
挿絵ありがとうぉぉおぉぉ!
感動、すばらっ!すてぇえきぃぃぃいいいっ!><。
と興奮してしまいました。
エンドは、これで良かったかなぁと。
んー
なんかほらなんかの意志とか使命を持って生まれてきたとして、それを簡単に捨てて、簡単に復活してこれるってなんかチガウなと。
ルーちゃんがこんな頑張ってるのに、ぴょこっと出てきたら腹立つ?!じゃないですかぁああ?え?いや頑張ってるからこそ、よみがえってほしいですけど、でもでもっ
大切な命、捨ててしまって、戻ってくるっていうのは違うなぁって思ったんです。
じゃぁ、死んだ時泣いたのってなんだったの?命ってそんなライト?お姉ちゃんを殺さないためにルーは頑張ってるのに?みたいな。
でも、試練を超えたからこそ、きっと、大切な命とはまた一緒に居れる日は来ると思います。
それが小さいルーちゃんが試練を超えて得たものだと思います。
大切な人たちの存在を知り、生きていくという意味を知る。
この大地を壊すことがあっても、出来るだけ共存し、大地を大切にしつつ生きていく方法を考える。
試練を越えられた人間は、生きると言う意味を理解し、幸せに向かっていく。
大切な命とは再び繋がっていける、そう思います。
お姉ちゃんだけしか考えられなかったルーにとっては
この物語の中で、キーが自分にとって大切な存在だと気が付いていくことになりますね。
絶対入れたかったのは、ルーちゃんは一人で戦ってきたのではなく
キー、ホディ、お姉ちゃん、他、両親の魂も全ての力と共に戦ってきたんだってこと。
みんなに愛されて生きているんだって言うこと。
たくさんの人が応援してくれた中でルーは大きくなれたってこと。
天使たちもそんなルーの姿に、自分達の力を授けてくれるわけです。
人間など消えていいと思っている彼らが、ルーの戦う姿に、
ただ人を殺すことが正しいことではないと思うわけですね。
最初は明らかに、神ではなく、ルシファーと言う存在が神の代わりとなることに反対しただけだったのだけど、ただ世界を破壊して終わると言う結末では行けないと気がつくのですよね。
お姉ちゃんだけの世界だったルーにとっては、
いろんな人が支えてくれたってことを知ることになったと思います。
そしてキーとの再会を願って、これからいろんな町に向かうことでしょう。
単純に絵的には、お姉ちゃんと寝るシーンがたまんないです。
い、いや私別に、そっちの人間なわけではないんですがっ!
文章はめっちゃめっちゃなあとがきですけど、お許しをw
実は、ルーとキーが再会する(?)という系のことも最後に書くつもりだったのだけど、省きました!
コレも違うかなと。
この後は、描かなくてもルーちゃんは必ず、大切な人と一緒に暮らせてるはずですから!




