あなたならどうする?文化構想学科
大きな教育改革の波がおしよせてきた。
2019年にはデジタル教科書が始まり、
2021年には教育制度改革で大学受験は年一回から年三回に増える。
それらは確定したものの、他にこれからの教育制度をどうするのか重要な課題がある。
それは、文学部をいつから文学科から「文化構想学科」に変えるかという問題だ。
文学部の研究が純文学、古典文学に限定されていて、
市場としてはもっと需要のあるSFやミステリ、一般文芸などは
文学部の権威とはならない傾向にあった。
だから、文学部をもっと広範囲の芸術を研究の対象とする文化構想学科に置き換えようという意見がある。
現在、文化構想学科は、早稲田にあり、2019年から大阪市立大学に新設される。
これを70以上ある国立大学の文学部や有名私立大に「文化構想学科」を新設して、
文学部をもっと総合的な文化作品を対象に置き換えたい。
音楽や動画、漫画とかも文学部で扱うようになっていくはずだ。
そして、音楽、動画、漫画などが二時間程度で鑑賞できるのに対して、
小説はひとつの作品を鑑賞するのに二週間くらいかかるため、
どうしても小説という媒体が衰退するのはしかたないと考えられる。
それでは、文化構想学科を何年後に文学科に入れ替えるようにするのか。
あなたならどうする?
最近高まってる理系技術者の盛り上がりに対して、
おそらく「文化構造学科」がいちばん研究していて楽しい学部になってしまうため、それは少し待ち、
技術者系の人々を満足させたいという構想があるが、その良悪は判断できない。
ハリウッド映画の傑作は50本以上あり、むちゃくちゃ面白いアメリカ文化がおそらくそれ以外に100個くらいある。
それに対して、日本の漫画で傑作が50本以上あり、あとはゲームとかが30個くらいある。
文化構想学科を増やしてこの数を一個でも増やしたいと思う。
何より問題なのは、「人のやらないことをやる」のが芸術であるとするならば、
いったいどの講師が何を教えるのだろう。
果たして、文化構想学科を作ったら、そこに本当に傑作が創作できるのだろうか。
ぼくは、機能美こそが最も美しい芸術だと想定していて、
だから、製作する技術者が作る芸術品が最も望ましいと考えている。
技術者は一流の芸術家だ。ぼくはそう考える。
はたして、文化構造学科を普及するのは、あなたなら西暦何年からと決断しますか。
重要な政策課題です。
試しに、あなたならどうするか考えてみてください。
ぼくにはわからないです。
知りたいのは、技術者が文化鑑賞に書ける時間と満足度。
技術者の趣味で、文化構想学科の仕事ができるというなら、
文化構想学科をそんなに広げる必要はない。
追記。
教育制度改革には、優秀な高校生を高卒で企業が採用し、
そのまま企業で勉強して給料をもらった方が、
企業にとっても有意義であるという意見もあるようだ。