理系学士が十年で5倍になり理系修士が13倍になる
2018年度卒の学生の学部別卒業生数一覧です。
人文 83976
社会 185883
理学 18250
工学 85958
農学 17545
保健 57119
家政 16651
教育 43921
その他 50375
合計 559678
これは理系学生が10万人いて、文系学生が30万人いるということです。
医学部は保健の57119人のうちの数パーセントです。
家政と教育はほぼ女子大生だと思います。
2008年頃は、理系学生が2万人でしたから、理系学生は5倍に増えたことになります。
理系学生のみんなが論文が書けているなら、日本の科学はどんどん発展するでしょう。
合計人数が大学卒業数の数とほぼ一致するのでおそらく正しい統計でしょう。
就職者数ですが、70%の37万人が就職しているらしいのですが、
理系の人たちの就職先がちょっとおかしいのです。
理系大卒のうち、企業に就職するのはたったの13565人なのです。
高専卒の就職者は、5394人。
医学部の医学試験合格者は、8359人。
合わせて、理系の就職する人は、一年間に27315人しかいません。
理系大卒者の残りの87000人はどういう進路なのか不思議ですが、
4万人くらいが修士課程に進学して科学論文を書いているようです。
理系のうち4万人は就職できずに無職、あるいは非正規雇用ということですね。
もう少し、科学論文の描ける理系学生が増えるように教育が充実しないと理系学生を増やしても意味がないため、
むやみやたらな理系学生拡張はちょっと休憩となりそうです。
ですが、30万人いる文系学生たちはいったいどのくらい大学の勉強が就職先で役に立ってるんでしょうか。
不思議です。
理系修士卒なのは、文系再編前は一年間で3000人でしたから、
科学者といえる理系修士卒が40000万人になり、理系修士は13倍に増えました。
文系再編は成功といえるでしょう。
もうちょっと増やしたいですけど、様子を見ましょう。
追記。
理系修士の40000万人のうち、正規雇用につけた50%の人は年収500万円。
非正規雇用の50%の人は年収200万円だそうです。