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熱中症の経験談

 これは、僕が中学生の頃の話です。

 当時の僕はバスケ部に所属していて、しかし実力はメンバーの中でも…その、中の下くらいで。上には上がいる。僕なんかより強い人が何人もいて、彼らに追いつけるように練習に明け暮れる毎日でした。


 そんな自分にも転機が訪れました。

 他校との試合でスタメンの一人に選ばれたんです。──あ、『スタメン』というのは試合開始の時にコートに居る五人のことで、簡単にいえば実力を評価されていたり、試合での活躍を期待されている人が選ばれる傾向がある、というのを分かってもらえれば大丈夫です。

 努力が実って嬉しい反面、それ以上にプレッシャーが凄かったです。一度のミスが、チームの敗北につながるということ。今振り返ってみれば、強迫観念に近い何かに駆られていたように思えます。


 せっかくスタメンに選ばれたのだから期待に応えなければ、と気持ちばかり先走ってしまって。

 その日は気温三十五度を超える炎天下で、警報も出ていたにもかかわらず、休憩時間すら練習に宛てがいました。それがいけなかったんです。

 視界がぐらぐら揺れ出して、「あ、これはまずい」と気付いた時にはもう、僕は倒れて意識を失ってしまいました。

 目が覚めたのはそれから数時間後、緊急搬送された病院のベッドの上でした。

 駆けつけた両親はもちろん、付き添ってくれた顧問の先生も心配をかけてしまいました。皆、僕が目を覚ました途端安心したのか抱き締めてきたり、「心配したんだぞ」って叱られたり。…ええ、僕も泣きましたよ。危うく死ぬところだったので。

 念の為二日ほど入院して、元の生活に戻りました。変わったことといえば、以前より水分補給に気を付けるようになった点ですかね。



 最後に一言、ですね。

 水分補給は怠らないようにしてください。スポーツやってる人は特に。僕はなんとかなりましたけど、熱中症になったら最悪死んでしまいますから。

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