第60話 もう1店行くぞ! 先輩······今のが最後の店です。 マジか!
もふもふもふもふもふもふ
ペシ
虎鉄に猫パンチされました。
「寝ちゃった、おはよ虎鉄」
『おはよ でもまだひるまえ』
「そうなんや、皆は? いるみたいお風呂やね、よいしょっと!」
俺は起き上がり、って起き上がれない! と思ったらタマがお腹に顎を乗せてる。
もふもふもふもふもふもふ 顎辺りをもふもふする。
「そこにゃ、もっとやるにゃ」
普通なら、ゴロゴロ喉が鳴ってるはずだがタマの場合は感想を、答えてくれる。次は顎下にある短めの髭を持ち、つんつんと引っ張って見た。
ベシッ
「髭を引っ張るにゃ、抜けにゃいけど抜けたらどうするにゃ」
「ははは、タマ、起きるからのいてくれる?」
「中々良い顎置きにゃ、またするにゃ」
大きなあくびをして上からのいてくれた。
「ありがと、ほら虎鉄も、よいしょっと!」
虎鉄を、脇に居たシー公爵の横に並べてやる。静はいつも通りソファーの背もたれに、シルはタマにくっつきその背中に凛が大の字(笑)、そっと手足を元に戻し立ち上がった。
「あっ! 起きてますの! お弁当を皆で作りましたの! 獣人さんの国の高原でピクニックですの!」
部屋に賑やかに入ってきたのは、葉月を先頭に、聖、紗々、三葉、まりあ、柚葉の7人、パラミス達は公務でケイとユリはセバス達とお買い物で大国の港街へ出掛けたそうだ。
「ピクニック? 良さげな処があるの?」
「素材ダンジョンが高原にあるそうです、見晴らしが良いって言うので」
「よし、お腹も空いたし行こうか!」
「は~い(ですの)!」×6
「転移!」
パッ
「到着! って岩影? ガヤガヤしてるね?」
「冒険者ギルドの出張所がある小さな村がありますから」
「ここから少し登りますの! てっぺんですの!」
「村から出てすぐの登山道の脇にある大岩の影にポイントしてもらいました!」
「うむ、良い天気じゃし行こうではないか!」
「ここのダンジョンは、こっそり、さらりと攻略しましょ~」
「行商が来てる、僕は行商しながら成り上がりパターンやるつもりだったから、だけど仲間がアレだったからね(笑)」
「妾は、錬金術で成り上がりを、考えとったの」
「私もお薬チートで成り上がりですの! 王様の病気を、治しちゃいますの! 初めは男爵ですの! お姫様助けて子爵ですの! 街をお薬で救って伯爵ですの! 魔物の大群から国を救って辺境の領地を貰って辺境伯ですの! でも、宰相に嵌められて、国を追われ違う土地で村を作くりますの、町になって街に成り国を作るの! 王様ですの! 女王様ですの!」
「あはは、壮大な計画やね、魔の森の女王様やる?」
「魔の森はユタ様の国になりますの! 王様ですの! アスタロト大公爵いますの! シー公爵もいますの!」
「王様はいいよ、魔の森村の村長くらいが妥当かな(笑)」
「はいはい、そろそろ行くよ~私に続けぇ~!」
「は~い(ですの)!」×6
俺達は少しづつ登り到着するとまさに高原。緑の絨毯を敷き詰め所々花が咲いている、中央に岩が立ち並び、ストーンヘンジみたいなのがダンジョンかな?
俺達は少し歩き、崖になっている端の方まで来た。
下の方には、大きな街や村の様なものが眼下に見え、さらに先には海が見えた。
そこでお弁当にするべく大きな布のシートを敷き、お弁当を広げた。
「三角おにぎりにサンドイッチですの! 唐揚げ! 玉子焼き! タコさんウインナー! キャベツとピーマンの塩胡椒炒め! ブロッコリーにプチトマトですの! おにぎりの中身は鮭! 昆布! 梅干し! シーチキンマヨ! おかか! を入れましたの!」
「定番やん! ナイスや!」
「おにぎりは皆で握りました(笑)」
「お茶かジュースを、配りますの! みっちゃんに水筒作ってもらいましたの!」
「旦那様は猫柄じゃ! 虎鉄じゃ! 妾はシー公爵!」
「私はシル柄~」
「タマ柄です!」
「静ちゃんです!」
「凛ちゃん飛んでますの!」
「僕のはなぜ魚の名前が漢字で書かれているの······湯のみ? 鰆、鰍、鮗、魚へんに夏は! 無いの!」
「そう言えば無いのかなぁ、魚夏はブリとかハマチの子供だけど······こんな時にネット検索出来たら楽やけどなぁ(笑)」
「じゃなぁ、妾も聞いたり見たりした事は無いのぉ」
「そう言えば! 鯨、鯱、鯆、とか魚じゃ無いのに魚へんだよね」
「ほんとだ! お魚と似てるから? でも、鮑、鯏は貝だし」
「蛸、鮹、鱆といっぱい漢字あるのもいるよね~」
「鯢とか鰐、魹なんて水の外を歩いちゃうよ~」
「ほえぇ~! あっ! おにぎり食べてないのに無くなってる!」
「まだありますの! 第2弾ですの! 混ぜ込みですの! ワカメ! 鮭! きざみ沢庵! きざみ梅干し! しらす! おかか! ですの! 胡麻入りですの! 爪楊枝もありますの!」
「しらすいただき!」
「あっ! カリカリの梅干しだ!」
「鮭、ワカメは定番じゃな!」
・
・
・
柚葉は絵柄がほしくて? 生活魔法クリーンを使い、自分の従魔を造ると気合いを入れているが、先にダンジョンな。帰ってからにしなさい。
さて、ダンジョンだ!と思いストーンヘンジ風に行ったが入口が無かった······
草原の花畑の様な所に穴があり、階段で下りる形の入口だった······
「ストーンヘンジ風の要らないよね!紛らわしいよね!」
「うんうん」×6
気を取り直し、俺達は階段を下りる。
階段の先は······草原だった······
「草原から下りてきたのに草原ですね(苦笑)」
「しかし、薬草の宝庫じゃな」
「買い取りでも最安値の薬草の中でも、さらに安い種類ですね、庭先に生えてくるレベルのですが(苦笑)」
「素材ダンジョンやし、先が楽しみ? かな、ナビ、ここは深いの?」
『ここはですね、2900階層で、水晶玉の部屋が2901階ですね』
「中々深いね、しかし素材系はホントに人気無いね」
「じゃなぁ、まあ、採取しまるとしよう!」
「バニラがありますの! アイスクリーム作りましょうですの! タイラントカウさんに頼みますの!」
「ここの岩が岩塩ですよ!」
「この湧水を採取~ポーション用の魔力水ですよ!」
「ニワトリ! 卵だらけです! 収納入るよ! 卵なのに! 鑑定! 美味しい! 採取お願いします!」
「は~い(ですの)!」×6
「胡桃! 栗! これはアーモンドもある! こっちはピスタチオ! ナッツ天国! 採取しますよ~!」
「果物採取し放題!」
「葡萄だ! 採るぞ! ワインにするんだ! ジュースもオッケーだ! 全隊員! 俺に続け!」
「Sir,Yes sir!」×6
「ひつじさんです! 毛刈りお願いします!」
「カカオ! チョコです! 大至急採取を!」
「モンスターハウス! オリハルコンゴーレム! こないだと同じパターンで採取を!」
「ここで最後! 開けるよっと!」
ギィィ
「フェザードラゴン! 龍違うんかい! 羽毛布団作ってやる! 裸ん坊にしてやる!」
鳥肌のドラゴンは何故か悲しそうな顔で消えた。
ドロップは羽毛だった······大量の······ごめんね
そして最後の水晶玉の部屋。
ユリは "あんこ" と言う名前にした。
その後は、ダンジョン巡りをするんだと、転移で消えた······
外へ転移し、まだ明るいので、島国へ行こうとナビに表示してもらった。
「これは、日本人の悪ふざけやね」
「どこの映画村かと思いました(苦笑)」
「お侍さんだ~」
「着物着てみたいです!」
「江戸時代ですの?」
「江戸の町並みに、馬車は似合わんの」
「僕には理解出来ない景色です」
「一応海辺の街みたいだし、路地裏はよし、転移!」
パッ
「到着やけど、まずは冒険者ギルドやね」
そして歩きだし路地裏を出て、冒険者ギルドを探す。
着物を着た人、洋服の人が大通りを行き交う、屋台! お寿司だ!
「みな、お寿司だ!デカいが!」
「大きいですけど、お寿司ですね」
「おにぎりみたいなお寿司だ~」
「昔は大きかったですの!」
「うむ、握り拳ほどもある お寿司があったと言われておるの」
「屋台のお寿司があるなんて、横はお蕎麦だ! かけそば!」
「貝も焼いて売ってます!」
「串焼きの貝もあるし、おやつにするか? その前に通貨だよなぁ」
「あそこで払ってますが同じ様ですね」
ほんとだ、よし突撃だ!
「おっちゃん7本ちょうだい」
「はいよっ!」
ピンポン玉くらいの巻き貝を、つるんつるんとほじくり出し、5個づつ串に刺し炭火で焼いていく。
「おっちゃん、冒険者ギルドの場所わかる? 俺達ここに来たばかりだから良く解らなくてなぁ」
「冒険者ギルドなら、ホレ、そこの角を右に曲がればすぐだ」
「おっ! 近いやん、助かるよ、ダンジョンとか近くにあるんかな?」
「あるぞ、初級から達人級まであるぞ」
「達人級! 覗いてみたいね」
「あはは、銀色ランクからだなぁ、兄ちゃんは何色だ?」
「ねずみ色~初級かぁ~」
「残念だがなぁ、ほら、焼き上がったぞ、2100プルだ」
「しゃぁないね、大銅貨が2枚と銅貨ねはいっと!」
「ちょうどもらうよっ! また来てくれよ」
「ありがと~(ですの)!」×6
俺達は貝の焼き串を食べ歩きしながら冒険者ギルドへ向かう。
「醤油塗ってるんや! 美味いな! シンプルやのに!」
「コリコリうまうまですの!」
ガラガラガラガラ
「危ないよ!馬車が通るぞ~!」
中々の勢いで馬車が前から来て、横を通りすぎる。
荷台から、大きな魚の尻尾が見えた。
「大きなお魚を積んでましたね! マグロ?」
「あっちに港があるみたいだし、後で見に行くか、明日の朝かに見に行くか!」
「朝の方がいっぱいありそう~」
「そうじゃなっと冒険者ギルドはここじゃな」
「よし入ろう!」
俺達は入口をくぐった。
微妙な時間で冒険者達は少ない、早速左側の壁側に依頼を見に行く。
「やっぱり初級かぁ~新ダンジョンあるならそっちかなぁ」
『ありますよ。そこそこ近くに、小さな島に入口がありますよ』
「そこや! 決まり! ダンジョンプレートもらいに行こう!」
「は~い(ですの)!」×6
受け付けカウンターも4人の受付がいるが3ヶ所が空いている。皆若い美人さん達だ、その中の小麦色に日に焼けたお姉さんに突撃だ!
「すいません、ダンジョンプレートの発行をお願いします」
「はい、パーティーですね、リーダーさんのギルドプレートを、提示して下さい」
「はい」
シュパッ!
「お願いします」
決まった!
うんうん×6
「お預かりしますね」
小麦色お姉さんは、魔道具にギルドプレートを通した。
「はい、確認出来ました、お返ししますね、それとこちらがダンジョンプレートです、この国のダンジョンならどこでも仕様可能ですが、パーティー "わーるどじゃんぷ" は、ねずみ色ランクですので初級ダンジョンしか入らないで下さいね、中級だと始めからオークが出ることもありますから危険です。初級でもゴブリンが出ることもありますから、危なそうになった時は素早く逃げる事をおすすめします」
「わかりました! あっ、ダンジョン攻略とか新ダンジョン見つけたり出来たら報酬とかあるのですか?」
小首を傾げてあげた(笑)
「はうっ、ダ、ダンジョン攻略は級関係無く、黒貨10枚、新ダンジョン発見は、黒貨1枚の報酬が出ますよ」
「スゴいですね! そんな大金なのにすぐ貰えたりするのですか?」
ちょっと心配そうな顔で、下から見上げてみる。
「はうっ、だ、だ、大丈夫よ、このギルドには、スゴい金庫があるから! そこで保管されてるから! すぐに報酬として渡せますよ!」
「そうなんだ! 感張ります!」
満面の笑顔を見せてあげた。
「はうっ、で、ではプレートを、お返ししますね」
小麦色お姉さんの手を握りながら、満面の笑顔で、プレートを、受け取り。
「ありがとうございます、頑張ってきます!」
ぷしゅ~と湯気が上がりそうな赤い顔で俺達を見送ってくれた。
「あ~あ、お姉さんメロメロさんだったよ~(笑)」
「すけこまさんですの(笑)」
「リアクションが欲しかってんもん!」
「罪作りですよ(笑)」
「最後の手を握った時なんて、恋する乙女さんでした(笑)」
「うふふ、女の敵ですね(笑)」
「昔のダンディーユタさんなら、お姉さん今頃後ろ着いてきてますよ(笑)」
思わず振り返り後ろを見たら、冒険者ギルドの入口でこちらを見て手を振るお姉さん達がいた。
俺達は手を振り返し、路地裏に入った。
「他の受け付けさんまで来てた(ですの)!」×7
すぐに俺達はダンジョンの島へ転移した。
「ビックリですの! もてもてですの! 友達100人No! 奥さん100人YES! ですの!」
「いやいや、要らないからね、皆だけで大満足ですよ」
「くっくっくっ、まぁ、増える時は増えるじゃろ、しかし、これは見つからんのぉ」
「海蝕洞ですね」
「あそこが光漏れてるから、外海に通じてはいそうですね」
「潜れる人しかこのダンジョンこれませんね」
「俺は、宮崎先生の豚さんの映画を予想してたけど、カプリ島の青の洞窟タイプだったとはね」
「妾もそっちじゃったなぁ」
「うんうん」×5
「ナビここはどんな感じ?」
『ここは600階層の若いダンジョンですね、食材ダンジョン! と言いたい所ですが、満遍なく出るオーソドックスなダンジョンですね』
「残念」
「たまには良いでしょうね、夕方の冒険者ギルドのラッシュに間に合いそうですし」
「だな、ひとっ走りLet's Go!」
「Sir,Yes sir!」×6
何も見物もなく水晶玉の部屋に到着。
皆を喚び、柚葉が登録し、名前は ブルー
また、ケイ&ユリがダンジョン巡りをするそうだ(笑)
皆が転移で去り俺達も路地裏へ転移、冒険者ギルドへ帰ってきた。
買い取りカウンターは行列が出来、食事処の方もテーブルが埋まり出している。
俺達は、キラキラした目で俺達を? 見る受け付けお姉さんに向かい、小麦色のお姉さんを選択した。
「お疲れ様です。ダンジョン行ってきましたので確認お願いします!」
にっこり
「はうっ!」×4
「はい! ギルドプレートとダンジョンプレートを、お願いします!」
真っ赤になりながら今度は かみかみならず対応出来た。
シュパッ!
俺はギルドプレートを出し、お姉さんの手に軽く触れるようにプレートを渡した。
「お願いします」
笑顔を振り撒く。
「はぁ~、お預かりしますね」
ギルドプレートを、魔道具へ通しこちらを向いたタイミングで
シュパッ!
ダンジョンプレートを、お姉さんの手を包むようにして手渡した。
ぽ~っとしたままダンジョンプレートを魔道具に通し、なんとか持ち直して、確認。
お姉さんが止まる、止まってるお姉さんを見て他の3人のお姉さんも心配になったのか、止まったお姉さんの目線の先にある魔道具を目にし固まった······
小麦色のお姉さんが少し 他の皆より先にフリーズが解けた。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!」
その声でフリーズが解けた3人も
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!」×3
2連来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!×7
小麦色お姉さんが、カウンターの下からマイクみたいな物を取り出し
「新ダンジョンが発見されました! さらに発見したダンジョンを完全攻略です! 発見パーティーは!」
「わーるどじゃんぷ!」
その声を聞いた冒険者達、ギルド職員達が一斉に歓声をあげ口々に祝いの言葉を叫んでくれる。
「新ダンジョンの場所を天井の地図に表き示します!」
ダンジョンプレートを魔道具へ通した。
ギルドの天井の地図の1点が光る。
「海か? 島だな」
「あそこの海域は島全部調べたらしいが」
「その島、海蝕洞があって外からは中々見つけ難いと思いますよ」
「そうか! 海蝕洞のダンジョンはあるが、そこは船から見えてるな、そこは海蝕洞の入口が水没してるんだな!」
「はいその通りです、なのでそのダンジョンに潜る時は先に海に潜る必要がありますね」
「なんにせよ、俺達は潜ってみるぜ!」
「新ダンジョンだ! 俺達も行くぜ!」
我先にとギルドを出ていくパーティー
仲間と相談を始めるパーティー
そこへ
「わーるどじゃんぷの皆様、報酬を、お渡ししますので、こちら」
小麦色お姉さんがマイクを、使わずに俺達を呼ぶ。
「では、ギルドマスター、報酬を、お願いします」
「解った」
「少々お待ち下さいね」
お姉さんがにっこり笑いかけてくれる。
ギルドマスターは、奥にあった金庫を開け中から木箱を、取り出しこちらに持って来た。
それをお姉さんが受け取り
「お待たせしました、まずは、新ダンジョン発見の報酬 黒貨1枚、100億プルです、さらにダンジョン攻略報酬 黒貨10枚、1000億プルになります、お受け取り下さい」
俺は一応鑑定! ぶはっ!
偽物じゃ!
またですかぁ(苦笑)
ダメダメですの!
犯人は?
まだ解らないですね~
怪しいのはまた王or教会orギルマス?
金庫の中に本物あるからギルマスやね、今回は入れかえて納めるよ、偽装は剥がしておくけどね(笑)
後で使うならバレバレ~(笑)
「ありがとうございます! 大金持ちですね(笑)」
シュ
「よし! 帰ってパーティーしよう!」
「賛成 (ですの)!」×6
「では失礼します!」
俺達はさっさと冒険者ギルドを出て
「ナビ、偽物の黒貨ポイントして動いたら教えて」
『早速動きましたよ(笑)』
「早っ(ですの)!」×7
早足で路地裏へ入り、上空へ転移!
パッ
透明ローブを皆で羽織り、ギルマスの動きを観察中。
「お城に向かっているね」
「ギルマス&王さんパターン?」
「このままつけて行きますか!」
俺達は透明のまま、ギルマスに着いていく、豪華な飾りがある廊下を進み、豪華な扉を両脇に立っている兵士さんが観音開きに開け、ギルマスが部屋に入る。俺達も入るけど、扉が閉められ
「どうしたギルドマスター」
「はっ! 今日ダンジョンが発見され、そのダンジョンが攻略されました!」
「まことか! そうか! やっと黒貨11枚が我の手に!」
「左様でございます!」
「三大陸の決まりか何か知らぬが何故、我が金を出さねばならん! 早急に偽物を作った教会には驚いたが潰れた、しかし、我達には良いアイデアを、残してくれたものだ!」
「後数日遅ければ、今日の冒険者に持って行かれるところでした」
「はははは! よしよし! 見せるのだ! 我の黒貨を!」
「はっ!」
ギルマスは箱を大事そうに王さんの前に置いた。
「ふははは! 解錠!」
パカッ
「良い輝きだ!」
ナビ、お城のお宝セットお願いします♪
『また崩れたりして』
あっ! じゃあ、収納&転移かな。
『それがよろしいかと(笑)』
あっ! 気が付きそう。
「なっ!」
「どうされました?」
「偽物だ! 鉄と鑑定で出ておる!」
「まっ! まさか! この箱は王様しか開けられない魔法が付与してあります! 冒険者には箱を開け提示してから渡しましたので間違いありません!」
「では何故だ! 何故偽物! この箱を作って黒貨を入れた者は!」
「錬金術ギルドのギルドマスターです!」
「奴を呼ぶぞ!」
「はっ!」
もう良いよね。
良いよ(ですの)!×6
皆浮遊ね(笑)
収納&転移!
パッ
お城の庭に、突然現れた半裸の集団と、普通に服を着た城で働いていた従業員達かな? が騒ぎ出す。
『勇大様、また勇者がいますよ(苦笑)』
今度は1.2······9人! 全員じゃん! 封印も収納されてますやん!
『あの方々の称号、快楽殺人者······元の世界に帰すべきでは無いですね』
大国の端に! 王さんとギルマスも一緒に!
『ポイントしました!』
転移!
パッ
「こんなにポンポン召喚されてるなら、小国ヤバいやんね?」
『相当ヤバいですね120国ほどありますし』
「皆、これでアスタロト大公爵で、気ままにのんびりまったり出来るはずやったけど、も少しお付き合いしてね(苦笑)」
「は~い(ですの)!」×6
今度は召喚者探しの旅が始まる様だ。
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『次が気になる!』
『ぼちぼちです』
『ダメダメや!』
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