第31話 下積み生活。その7
『マスター今日夕方に帰ります』
円ちゃん! わかりましたの! 待ってますの!
『お土産ありますから』
わ~いですの! 安全第一ですの!
『わかりました』
「円ちゃん帰って来ますの!」
「だね、円ちゃん居やんとさみしいから良かったね」
「はいですの! 屋台行きますの!」
何と唐揚げがありました、食べましたとも!
ニンニクが効いて野球のボールくらいありました。
良く見ると薄くスライスして香辛料を馴染ませ皮を細かく千切りし、丸める際に少しづつ挟んであるようだ、中まで火を入れるために低温でじっくり揚げた後待機、注文後に高温でさっと揚げてるから外はカリカリ中はジューシー美味しくいただきました。
後はまたうどん? を食べ葉月は唐揚げに齧り付き満足そうに頷きながらもぐもぐやってる俺はアモルファス脱走の時に冷蔵庫に入れてあったお茶を飲んでいた。
「今朝ぶりね」
冒険者ギルドのお兄さん? が話しかけてきた。
「今朝ぶりです」
「もごもご!」
「葉月は飲み込んでからね、ゆっくりで良いから」
「お昼ご飯ですか? この唐揚げが美味しいですよ」
「そうね、嫌なこと忘れてお昼ご飯にしましょう!」
とお兄さん? は唐揚げとうどん? を、一緒やん! 食べ出す。
葉月はうどん? を、食べ終わり唐揚げの残りとお出汁を交互に楽しんでいる。
「ごちそうさまですの! 今朝ぶりですの!」
「ごちそうさま、あらあら唇が艶々に、うふふ」
「ほら葉月口拭いてやるから」
と布を取り出し拭いてやる。
「ありがとですの!」
「はいはい」
なでなで
「この後また戻るのですよね、でも近い所に屋台があって良いですよね」
「そこは良いわね、この後戻るんだけど、着いて来て欲しいの、今朝、貴族様が居たの知ってる?」
「ぽいのは見ましたね」
「順番譲りましたの!」
「はぁ、連れて行きたく無いわ、面倒臭くなりそうだもの」
「はぁ」
「嫌な貴族ならまだしも、まともな貴族なのよ、頭も下げれる」
「だとすれば行きましょうか? 話だけでも」
「助かるんだけどねぇ~ギルマスに丸投げね、ごめんなさいだけど一緒に頼める?」
「葉月は?」
「一緒でも大丈夫よ」
「じゃあ、行きましょうか!」
「ホントにありがとうね」
と冒険者ギルドまたやって来ました。
奥の扉の向こうに応接室って感じの部屋があり、ギルマス、サブマス、受付のお姉さんがテーブルを、挟んで座っている。
「ユタ殿、葉月殿すまない来てもらって、まず座ってくれ」
俺と葉月は2人掛けのソファーへ、中々の座り心地です。
受付のお姉さんがお茶を入れて俺達の前に、お菓子美味しそうとか思ってたら
「ん? この者達は朝順を譲ってくれた! 朝は済まなかった」
と頭を下げる。
「いやいや、俺達の方はそこまで急ぐ用事では無かったので大丈夫ですよ」
うん、まともだ。
「ギルマス、この方達が解決出来ると」
「可能性とすれば高い確率で」
「そうか、私は商業街を、中心とした領地の領主、この度はこちらのダンジョンから出る塩の精製魔道具を買いたく参ったのだが」
「最近出たものは獣王国ヘ行ってしまった後なんだ、まだ売れたわけではないから追い付けばだな、通る街道は把握しているから大丈夫だが、予測では現在アモルファス王都、そこでの滞在が1月、ユタ殿も俺も出てきた場所だから名前も出せん、それに切迫していてな、商業街の塩倉庫が水没してな外壁の外にあったのだが地盤が沈没、塩の壺は水浸しでそれを精製するために必要」
「錬金術で出来ませんか?」
「うちの錬金術士はレベルが低い者だけに成ったのだ壺1つ1日では終らん、盗賊ギルド騒ぎでマスタークラスが8割居なくなり先日いきなり消えた様に居なくなった、」
それって
『大国旅行ですね』
やっぱり、まあ、塩だったらまともな貴族さんやし、良いか。
「塩が必要、精製の魔道具はアモルファス、塩出しますよ? 何トン要りますか?」
「「はっ?」」
貴族さんと受付のお姉さんがビックリ
「1000トンあれば行けます? その間精製魔道具を、返すようにギルド経由で連絡すれば間に合いませんかね?」
「間に合います! ホントに提供を!」
「はい、アイテムボックスへ行きますね、ほいっと! 入りました」
「入ってる! これで領地全てに回せる節約すれば1月は余裕だ! ありがとう! よし! すぐ帰らねば!」
「1月か、追加しておきます、ほい!」
「は? もう1000トン? 領地の民がこの国最多だが、この量なら普通で1月は行ける、人の出入りが多いから消費も馬鹿にならんが代金はギルド経由で良いか?」
「結構ですよ、半分俺のせいだし」
『地盤沈下以外はですね、うふふ』
「せいとは?」
「盗賊のグランドマスター捕まえて盗賊ギルド捕縛、その後の失踪も責任が無いわけでは無いので(苦笑)」
「盗賊ギルドグランドマスター捕縛! 失踪?」
「失踪は魔道王国に敵対心を持つ者の排除に引っ掛かった感じですね」
「何と、全てこの国の為ではありませんか!王に進言いたします!」
「エス王知ってるよ、報酬も頂いてます」
「何と! 国政でか! 確かに、事が大き過ぎるな、すまぬ、我が街に来た際は歓迎させて貰う、商業の街、色んな食材も揃う、美味い物を、酒も揃えて歓迎する!」
「色んな食材ですの!」
「いつか遊びに行こうな」
「はいですの!」
「すまぬ、急ぎ領地へ戻る、これにて失礼」
そう言い急ぎ足で出て行った。
「ユタ殿その塩」
「海で採取してきた、うちの女の子組は皆沢山持ってるね」
「はぁ、考えない事にする」
「ぽんと1000トンとは」
「お菓子食べてもよいですよ」
受付のお姉さんが葉月がうずうずしてるのを見て助け船を出してくれた。
「ありがとですの! いただきますの!」
「あらあら、ダンジョンマスターさんは可愛いわね」
「Sランクのな」
「ドラゴンスレイヤーでもあるわね」
「ほら葉月ほっぺた粉着いてるぞ(笑)」
しばらくお茶をいただき世間話をして帰ることになりました。
「帰りましょうかね」
「はいですの!」
路地裏に入り確認転移!
パッ
「到着」
「お魚解体して下さいですの! 夕御飯の準備しますの!」
解体頼める?
『18人ですので良いところをポイントしますね』
ありがとう。
「じゃあ一旦俺の方に移して、ほい! 移し換えたよ」
「今晩分ですの! 楽しみですの!」
とてとてキッチンの方に走っていった、そだ属性魔法の本読むかな。
これから
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首がっ!
てならないのは良いね。
属性魔法初級編読破! って言うほどページ数は無かった、ほんまに初級、良くある猿でもわかる本だった······付与でも読むかな、猿でもわかるだと良いが
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首がっ!
は、もう良いか、そこそこ分厚かった、3冊分はあったね
んじゃステータス!
名前 ユタ Lv 239
¿»¾ ±∞^«¿
性別 ♂
年齢 9歳(48)
状態 健康·スラさん
職業1 鍛冶士Lv 15(神鍛冶士Lv MAX)
職業2 魔法刀士Lv 159(神力刀士Lv MAX)
職業3 王(神王)
職業4 忍者·上忍(神忍Lv MAX)
職業5 魔道士Lv 1(魔道神Lv MAX)▼
スキル
古代魔法 転移·ルーム·●
4属性魔法Lv 1
光魔法Lv 1
闇魔法Lv 1
付与魔法Lv 1
念話
回復魔法Lv 59
料理Lv 14
テイマーLv 107
格闘術Lv 98
刀術Lv 278
生活魔法Lv MAX
鑑定Lv MAX(神眼)
身体強化Lv MAX(神体強化)
アイテムボックスLv MAX(無限収納)
精神耐性(完全耐性)▼
HP 3(測定不能)
MP 3(測定不能)
STR 3(測定不能)
DEF 3(測定不能)
AGL 3(測定不能)
DEX 3(測定不能)
MIND 3(測定不能)
INT 3(測定不能)
LUK 3(測定不能)
装備
称号 魔法生物の創造主
ドラゴンスレイヤー 地龍 水龍 風龍 火龍
天狐の主
ダンジョンマスター
従魔 虎鉄·スラさん×3·玉藻
更新完了!
4属性魔法! 光と闇と付与! げっと! 魔法使いデビュー!
よしよし後はどんな魔法が、精霊魔法! 盗賊アジトの子達と遊べる魔法やね、キープ! 植物魔法、米でも作るか! キープ! パッとしたのが······次は古代魔法色々あるなぁ、現行より詳しいけど飛行はキープだなぁ、普通に召喚載ってるやん! 昔は良かったのか? 転移もあるね、雷、重力、時空間、種族限定の魔法に関する考察、いつか読みたいね、グ・パヤナタ・シー旅行記ってグさんの旅行手記じゃん! その横は食事録って旅で食べた料理が美味しかったとか知らんがな! 家族成長記録とか娘さんの成長記録とか、結婚して離れて寂しかったのねそれで2人目と、頑張ったねって言わせんなや! あの城の王様グさん好き過ぎ! 10冊あったやん! 読破してもうたやん! 妻の手料理レシピ集これはキープ。後は封印や! 収納!
寄生スライムの重要性の考察! 豪華な本が! 読もう!
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素晴らしい! スラさん昔からスゴかったんやねお腹の中と実はこっそりくっついてるスラさん、何せ属性魔法6冊と変わらないページ数! 皆が手に取りやすい様に表紙を正面にして置いておこう! グさんの本無くなったし。レシピ集も一緒にだな。
次はキープから飛行読もう。
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「ご飯ですの!」
「ん? そんな時間?」
「本読んでましたの?」
「うん色々読んだ、あっ! グさんの奥さんの料理レシピ集あったから良かったら見てね」
「料理レシピ集! 見ますの!」
「魚介パーティー行こうか!」
「はいですの!」
「連れて来ましたの! 揃いましたの! 大きなお魚とエビと貝とで魚介パーティーですの! いただきますの!」
「いただきます!」×17
「お刺身だー!」
「エビぷりぷりだぞ~!」
「アサリうまっ!」
「わさび無い? あっ、ありがとう!」
「鍋のお出汁美味し~!」
「魚のフライこんなに美味しいの!」
「つぼ焼き途中で切れた!」
「ご飯おかわり!」
「私も!」
「醤油どこ!」
「蛤の酒蒸しは私の!」
「サザエってお刺身いけたんだ!美味し~」
「蒸したアサリの出汁美味いぞ」
「お鍋雑炊しますの!」
「食べる!」
「俺も」×4
「僕も」×4
「私も」×8
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「ごちそうさまでした!」×18
虎鉄達が綺麗にした後を片付けて次はお勉強会!
やかましの2人はまたテラスから外へ
他の皆は大きな輪に、ソファーを並べ真ん中で1人1人が披露しながら魔法を使ってコミュニケーション。
俺はさっきの飛行の続きこれは中々のページ数でまだ半分ある集中して読んでると
『遅くなりました』
「円ちゃん!」
「「どわぁぁ~!」」
やかまし2人は外から駆け込んで来た。
バサッバサッ
ズンッ
「円ちゃんお帰りなさいですの!」
『ただいま戻りました、お土産です』
と、口に咥えて来たのは苗木?
『世界樹の根元にあったの貰って来ました』
「世界樹ですの! 大きくなりますの! どこに植えますの? 島? ですの?」
『魔の森か、島も魔力溜まりがありますので良いかと』
ストッ
『円でしたか、スゴい魔力の元が移動していましたので急いで帰ってきましたが、世界樹でしたか』
『世界樹が持って行けと』
『まぁ』
「世界樹とは、恐れ入るな何処に植樹するのじゃ」
「ん~スゴい物だからあまり目立たない様に島かな」
「俺は行くとして、まりあは頼める?」
「はい住んでましたし」
「後は手を上げて!」
パッパッパッパッ
「わーるどじゃんぷメンバーやね後は円ちゃんかな」
『『私も』』
「ティアママと玉藻もだな、後は勉強会再開!」
「はい!」×12
「円ちゃんに集まって、転移!」
パッ
「到着! 朝って感じだね」
「場所はどこにしますの?」
「魔力溜まりの中心?」
『皆さん私に乗って下さい、ひとっ飛びです』
玉藻が伏せの状態になってくれたので何とか登り終えた。
サイズかむくむくと大きくなり、くっと力を入れたと思ったら
トスッ
着地
『着きましたわ』
「ありがとう(ですの)!」×6
「ここまで来たらわかるねスゴい魔力」
『後1000年もしたらダンジョンね、まあ、世界樹植えたらダンジョンですが』
「そうなんや!」
「何がですの?」
「世界樹植えたらダンジョンだって、葉月良かったな」
「やりましたの! 名実共に達成ですの! 早く植えますの!」
「はははっ! よし! ここが中心だから、覚えたての土魔法ほい!」
ポコ
音は可愛いが直径6メートル深さ3メートルの穴が出来た掘った土はルームに
「円ちゃん真ん中に置いてくれる」
『はい、ここで』
「ありがとう、支え代わるね上に上がってて、根元に土を、パラパラ~よし!倒れない」
シュ
タッ
「埋めてくね」
パラパラパラパラ············
トサットサットサットサット············
「水さんシャワー」
「シャワーですの!」
「シャワー」×4
「完了! ってこのままでほっといていいの?」
『ん~魔力供給でしょうか?』
「んじゃ、皆でやってみる?」
「はい(ですの)!」×5
「せーので、行くよ!せーの!」
むむむむむむむむむむむむむむむむ~×6
むくむく
むくむくむくむく
むくむくむくむくむくむく
むくむくむくむくむくむくむくむく······
1時間近く魔力を、注いでいる立っているのは俺とまりあ、葉月はしゃがみ込みながらも世界樹に手を添えむむむむと、聖、紗々、三葉は、ダウンして玉藻が背負っている
さらに1時間俺とまりあのみである。
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辺りはすっかり夜、俺とまりあは魔力供給しながら葉月の作ってあったサンドイッチとジュースを飲み、魔力供給を続ける。
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明るくなってきた、あの後皆は復活→供給→ダウンを、繰り返している。
そして日が暮れようとした時
【世界樹が誕生しました】
世界中の生きとし生けるものの頭に響き渡った。
【ユタ・マリア・ハヅキ・ヒジリ・サシャ・ミツハ・エン・ティアママ・タマモに感謝を祝福を加護を】
俺達の頭の中に響き渡った
【素体情報確認しました】
【登録者のお名前を】
葉月をつんつんとつついてやる
「葉月ですの!」
【確認しました】
【マスターハヅキご用命を】
「やりましたの! マスターですの! ダンジョンですの!」
ダンジョンマスターね、ダンジョンではありません(笑)
「流石世界樹やな、結構な量魔力供給したよ、俺とまりあは測定不能やで」
【ほんまにビックリやわ、普通なら数万年かかりますって、化けもんでんな】
「何やこのエセ関西弁、イントネーション違うんじゃ!」
【駄目でしたか、マスターの関西弁を、記憶から登録したのですがクスクス】
「まぁ、いいけどダンジョンなん?」
【はい、世界樹でもあります】
「良かったですの!」
『スゴい物を持って来てしまいましたね』
『はぁ、スゴい場面に遭遇です』
『長生きも良いことはありますね』
「皆の声が聞こえるの」
「だよね~初め幻聴かとおもったよ」
「でも大きいですね、だいぶ遠くからでも見えちゃうかも」
「それは不味いの、この島は開拓してわらわ達が遊べる島になるはずが! 旦那様! ここに人が押し寄せて来るぞ!」
「マジか!世界樹何とかならない?」
【なりますよ、名を】
「葉月、名前欲しいらしい」
「ユグ·ドラ·シルむ~」
「ユグド·ラシルむむ~」
「ユグドラシル!ですの!」
【ユグドラシルを登録】
【世界樹とする】
世界中の生きとし生けるものの頭に響き渡った。
【不可視設定完了 加護持ちのみ可視】
「みっちゃんこれで大丈夫ですの?」
「うむ、良くやったのじゃ、名もひねらず "ユグドラシル" は最善であったぞ」
「これで範囲結界張ったら海上遊覧! 葉月、俺達に敵対心持つ者を排除! 魔物はオッケー! 排除先は結界外ならどこでもオッケー!」
「ユグドラシルちゃん範囲結界張って、私達に敵対心持つ者を排除して、魔物さんは排除しなくてもいいよ、排除先は結界外で! できますの?」
【範囲結界設定 ハヅキ達に敵対心有る者の排除 魔物は排除指定解除 排除先は結界外 設定 結界張ります 結界展開完了】
「終わりましたの?」
「葉月よ妾達が死に絶えるまで解除不可じゃマスター含めての」
【ハヅキ達の死を持ってのみ解除 設定完了】
「終ったわね~」
「葉月ちゃんおめでとう~」
「プレートに書いて貰うくらいですし」
「うむ、これで問題無しじゃの」
「よし! 約1日半時間かかったし皆心配してるだろうな(苦笑)」
「ユグドラシル、俺と三葉のダンジョンとリンク貼れないかな?」
【他のダンジョンマスターを確認しました】
【リンクを結びます 完了 扉設置 】
「ありがとうございます! これで遊びに来やすくなります」
「近い内にレベルアップの為に魔物狩りに来ます」
「またね~」
「果物とか、カニ取りにも来ますの!」
「またの」
「今日は転移で転移」
パッ
【果物、カニ、魔物狩りならば食肉、環境設定 創生 開始】




