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第一話 人が消えた

あれからどれくらいの時間がたっただろうか。

昼間の強い日差しに目を覚ました俺はゆっくりと起き上がった。


いつのまにか気絶してたらしい。頭痛は……もうしない。

酔いは完全に醒めたみたいだ。


顔をあげて周囲を見回すと、そこで見た光景に目を疑った。

昼時にもかかわらず出歩く人の姿がない。

ガラス越しに見えるファーストフード店内には客はおろか店員の姿すら見えない。

そして相変わらず車は一台も走っていなかった。


……待て。ここは都会だ。田舎ならともかく人がいないなんて事まずありえない。

思えばさっき百十九番に繋がらなかったのもおかしい。一体何があったんだ……。

考えるほど不安が募り冷や汗が頬をつたる。




ふぅ。落ち着け俺。俺以外の人の存在を見つければそれで大丈夫なんだ。安心できる。

まずは場所を移動しよう。駅に行けば必ず誰かがいるはず。電車だって動いてるだろう。


もし誰もいなかったら……?いやそんな事は考えたくない。ありえないっつーの。

俺は不安で震える足を駅へと向かわせた。








移動中は両親、会社、あらゆる知り合いに電話したが出るものはいなかった。

スマホのワンセグ機能も試したがどの放送局もチャンネルが映らなかった。


「おいおいマジかよ……」


そして駅には誰もいなかった。


本当はもう少し長く書きたかったんですが、

良い区切りが見つからなかったのでこの話はここで終了です。

次回からは話が動きます。


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