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君との季節  作者: ローラ
2/6

「‥道明寺ってなに?」



ページをめくる音やたまに椅子を引く音が響くけど、人もあまりいないよく晴れた日の放課後の図書室。


そのカウンターに図書委員当番として隣に腰かける湾野が発した台詞に驚いた。


――湾野大輔。3年6組、出席番号42番。全6組42人クラスのこの学年で一番最後に呼ばれる男。

男のくせに色白で、スラッとした細身の体。物静かなのに、意外と冷静な突っ込み属性。絶対、私のことバカにしてると思う。


「道明寺知らないの? ピンクの餅米の中にあんこが入ってて、外側を桜の葉で包んである和菓子だよ!!」


前から食欲薄そーだなぁとはおもってたけど、、まさか道明寺を知らないなんて!

私が一番好きな和菓子なのに!!


明日、絶対食べさせてやる!と強く心に誓った。


*********


「湾野は桜餅派?道明寺派?」



突然、訳のわからないことを言い出した相川。つーか、委員会の仕事中だろ?仕事しろよ。。


――相川美月。3年1組、出席番号1番。全学年で一番最初に呼ばれる女。

取り柄は元気と食い気。口癖は『お腹すいた』。痩せの大食い。


クラス発表のときにワザワザ自己紹介にきた女。頭には掲示板を見てるときについたのだろう桜の花びらをのせ、笑顔で握手を求めてきた、絶対不思議ちゃん。


『最終学年で最初と最後だね!これも何かの縁ってことで、よろしく!』



桜餅って、アレだろ?

ピンクの葉っぱが巻いてある、甘いのかしょっぱいのかわからない和菓子。

道明寺ってなんだよ…??


道明寺を知らないと言った俺は桜餅と道明寺の違いを延々と語られ、翌日には食べ比べまでさせられた。。


「やっぱり道明寺の方が美味しい!

この色がますます幸せを運んでくれる感じするよね♪」


力説されても、そこまで甘いもんすきじゃねーから、わかんねーよ。


「‥はいはい、よかったね。

俺は同じ色なら桜を見てる方がいいよ。」


「うーん、お花見しながらってのもいいね!

あれ、桜って言えば、うちらが初めてあった日もキレイに咲いてたよね」


そう言って笑う相川が眩しくみえたのはきっと気のせい。




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