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「ちょっ、勝手に挨拶しないで!!」


「銀河くんは文奈のボーイフレンドじゃないの?」


「違います!!」


 星男が勢いよく否定した。


「そうなの…それは残念ね」


 母が落胆する。


「文奈さんはボクの嫁です」


「ええーっ!! もうそんなところまで!!」


「だから違うって言ってるでしょーーっ!!」


 文奈の叫び。


「そうなの?」


 母が首を傾げる。


「違うに決まってるでしょ!!」


「まあ、それなら一安心ね。文奈、まだ結婚は早いわよ!!」


「銀河くんが勝手に言ってるだけなの!!」


「はいはい、分かったわよ。銀河くん、晩ご飯食べていくでしょ? 今日、カレーなの。作り過ぎちゃったから、丁度良かったわ」


 母が銀河の両手を取って、家の中へと引っ張っていく。


「ちょっと、ママ!!」


 家に上がる際に脱げ、ひっくり返った星男の靴を揃えながら文奈が怒る。


 しかし、そんなことなどお構いなしの母は星男を居間のソファーに座らせた。


「お父さんが帰ってくるまで少し時間があるけど、お腹空いてない?」


「はい。おパパ様を待ちます、おママ様」


「何故、急に呼び方を変える!?」と文奈。


「わ!! おママ様なんて!」


 母の顔がポッと赤く染まる。


「嬉しいわ!!」


 文奈が星男の横に、さっと座る。


「銀河くん! 本当に(うち)に住むつもりなの!?」


「はい!!」


「元気よく言ってもダメだよ!!」


 母が2人の前のテーブルにジュースが入ったコップを出す。


「はい。銀河くん、どうぞ」


「ありがとうございます!!」


「ちょっとー!! ヤダー!! 帰ってよ、銀河くん!!」


 文奈が星男に掴みかかる。


 びくともしない星男。


「いやです。ボクは嫁と住みます!」


「もーーっ!!」


「まあ、とっても仲が良いこと」


 ニコニコと母が笑った。


「2人とも好きで好きで仕方ないのね」


「どこが!? 何でそうなるの!?」


「はい!! ボクは嫁が大好きです!!」


「すごく積極的ね! 銀河くんはもしかして帰国子女なの!?」


「はい!! そんな感じです!!」


「もう、ヤダーーーーっ!!」




「ただいまー」


 文奈の父が家に入ると、すごい速さで文奈の母が玄関まで走り出てきた。


 その様子に父がギョッとなる。





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