悪魔将軍
魔王城の謁見の間。
魔王軍の将軍フィストス、将軍ケルバーム、将軍サロネスがいる。
「グランバルト王国の各領地に攻め入った魔王軍は、悉く返り討ちにあって全滅した。」
将軍ケルバームが言った。
「王国に被害を与える事もできなかった。」
将軍フィストスが言った。
「人族は死者も出ませんでした。」
将軍サロネスが言った。
「10万の魔王軍を相手に、死者1人出ないとは。女神の仕業か。」
将軍ケルバームが苦笑いした。
「女神が器を見つけましたか。」
将軍サロネスが言った
「それなら我々が感じる事ができるはず。」
将軍ケルバームが言った。
「厄介な。」
将軍フィストスが言った。
「王都に転移した魔王軍本隊はどうなりましたか?」
将軍サロネスが聞いた。
「王国と帝国の連合軍に圧倒され、返り討ちにされた。」
将軍ケルバームが言った。
「圧倒されるとは、やはり女神ですな。」
将軍サロネスが言った。
「今回は、無駄骨だったか。」
将軍ケルバームが言った。
それに対して将軍フィストスはニヤリとした。
「ワイバーン1000体がやられたのなら、竜族が動くでしょう。」
将軍サロネスが言った。
将軍ケルバームが頷いた。
グランバルト王国、イタリウス帝国、アサランド共和国、ウライア王国の4国での初めての会談が行われた。
会談場所はウライア王宮の謁見の間。
グランバルト王国はアルベール国王、宰相フランツ。
イタリウス帝国はゼノフィス皇帝、将軍フレリック。
アサランド共和国は新代表ジネティス教皇の代理枢機卿ジートス、新副代表ギルド本部長ダイダルク子爵。
ウライア王宮は零、シルビア王女、イザベラ王女、筆頭秘書官ベリラス。
「まずは、今回の我がグランバルト王国と魔王軍との戦で、イタリウス帝国軍には強力なご助力を頂き、この場をかりて心から御礼申し上げる。」
アルベール国王が言った。
「魔王軍は人族共通の敵である。グランバルト王国のお力になれた事、光栄に思う。」
ゼノフィス皇帝が言った。
「無傷で魔王軍に圧勝したのは零国王の知略と魔法のおかげだが。」
アルベール国王が言った。
「まさに。」
ゼノフィス皇帝が言った。
「はぁ、ははは。」
零が照れ笑いした。
「零様、笑うところではありませんわ。」
イザベラ王女が小声で言った。
「あ、はい。」
零が返事した。
「零国王、魔王軍との戦の前に零国王が話てくれた事、魔王軍の将軍の事を各国にも話すべきかと思ってな。」
アルベール国王が言った。
ゼノフィス皇帝とジートス枢機卿が零を見た。
「はぁ。今魔王軍を動かしているのは3体の悪魔の将軍です。フィストス将軍とケルバーム将軍とサロネス将軍です。」
零が言った。
「魔王軍の将軍は3体いるのか。」
枢機卿ジートスが呟いた。
「あ、いえ、5体います。3体の悪魔将軍の他に、バファルト将軍とギズラス将軍です。この2体の種族は魔族です。」
零が言った。
零は神様や天使や悪魔について説明した。
「神が複数おられるですと!?そんなバカな。神は女神様だけです。」
枢機卿ジートスが言った。
教会の枢機卿という立場ではこう言うしかない。
「はぁ。」
零は困った顔で返事した。
「…しかし、零国王のお話として、話の続きを伺いましょう。それで、その元天使の悪魔将軍達は何の神様に仕えていたのですか?」
枢機卿ジートスは罰悪そうに言った。
「はぁ、ご理解ありがとうございます。悪魔将軍達が仕えていたのは破壊神ザノス様です。」
零がほっとして言った。
「破壊神!?」
一同が声を上げた。
「はぁ、ははは。」
零は皆の反応に戸惑った。
「破壊神様とは、その名の通り破壊の神なのですか?」
枢機卿ジートスが聞いた。
「それが、神々の事は調べてもわからないんです。」
零が気まずそうに言った。
「神様を調べているのですか…」
本部長ダイラルクが言葉を詰まらせるように言った。
「零国王はその悪魔将軍フィストスと戦えるとお考えか?」
ゼノフィス皇帝が聞いた。
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