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精霊武舞  作者: かなめ ちま
商人になろう
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屋台の権利を買いました

 あれから、十分な量のホットジンジャーの素材を採取した僕たちは森を出てギルドに帰ってきた。


 薬草採取依頼の完了報告をした僕たちは、このあと商業ギルドへ向かうことにした。


 冒険者ギルドで、パーティの追加をしたので、わかばちゃんも無事パーティの一員になれたから、商業ギルドでもメンバー追加の手続きをした。


 広場で品物を売るには、2種類の権利があるらしい。


 屋台と座面売り、屋台は手押し車に商品を載せて運んで商品を展示販売する形式。

 座面売りは、絨毯を敷いてその上で商品を販売する形式。

 座面売りの方が、権利は安いんだけど、調理済みの食品を売ることができない。

 まあ、この世界あまり衛生的ではないから、地面に近い座面売りで売っている食べ物を食べたいとは思わないからいいけどね。


 僕たちは新人ということで、広場の真ん中から外れたところ。

 商業ギルドのランクが上がって実績を積めば、だんだん中心に近いところに店を出せるらしい。


 しかし、この屋台の権利って週1単位なんだよね。

 つまり、1週間毎日商売するには、6個権利を買わないといけないって事。

 まあ、1週間毎日屋台を出していたら冒険する暇が無くなるからしないけどね。

 1週間は、月・火・水・風・土・木の6日だから、どの曜日を営業するか決めないと。


 「わかばちゃん、週に何日屋台を出したいの?」

 「3日。」

 「3日でいいの?」

 「うん、素材採りに1日、加工に2日だから、販売は3日でいいよ。」

 「じゃあ、あとはどの曜日に営業するかやな。」

 「風・土・木を希望。」

 「まあ、どの曜日の権利が売ってるか受付で聞いてからやな。」

 「そうだね、ここで悩んでいても、売っていなかったらしょうがないよね。」


 「そうですね、3日連続となると・・・かなり、広場から離れますが・・・一応ありますよ。」

 「うーん、広場から離れると売り上げがきついですか?」

 「そうですね。知名度があるか、よっぽど他では売っていない珍しい品物なら可能性はあると思うのですが・・・。」


 受付のお姉さんの声が小さくなる。


 「どうする? わかばちゃん。」

 「遠くても大丈夫。」

 「ふわまろは?」

 「とりあえず、1カ月分で様子見やな。」

 わかばちゃんも、ふわまろの言葉にうなずいた。


 「では、遠くても良いので3日連続でお願いします。」

 「はい、かしこまりました。来週の風曜日からこちらの場所でお受けしますね。では、タグをお預かりします。」

 僕たちは3人分のタグを渡し、屋台権利の小冊子を受け取った。

 やったね、とりあえず場所確保できました。

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