第二十八話 霧の問題
いつの間にか30万PV達成\(^o^)/
ありがとうございます。マジで
「使節団?何だそれ」
「あ、参加しない?じゃなくて参加してもらうね。これは決定事項なので変更は出来ません」
「いや、それ以前に使節団について何も知らないんだが」
勝手なところで決められても困る。
こっちにも予定があることを考えてないんだろうか。
「うーん、まずね。簡単に言うとこの町周辺の場所に霧が張ってあったのは知っているでしょ?」
「勿論」
「その霧って外側からの人は入る事ができないんだよね〜。それに私たちって基本自給自足でやって来てたしこれからもそうなると思ってたんだけど肝心の霧が消えたってわけ。で、その原因が」
「霧の守護者だったルーって訳か」
「そうそう。あ、別に責めてる訳ではないよ。むしろずっと霧を維持してもらってたのを申し訳なくも思ってたしね」
あー、ルーがそんなとこまで影響を与えてたのか。
というかなんで霧なんて貼らなきゃいけなかったんだ?
別にこの町付近に価値のあるものなんて無かったはずだ。
「ルーが、というか霧が張ってあったのはいつ頃からだ?」
「私がここに来る前から張っていたから大体800年くらいじゃない?」
「そんなに!?……うん?ギルマス結構年喰ってます?」
「女の人にそんなこと聞くんじゃないの〜」
「痛いっ痛いっ」
うーん、女性に年を聞くことの何がいけないのか。
ていうかこの人のチカラで頭握られたらめっちゃ痛い…。
「で、話を戻すけどね。ここ数百年は霧があったし外の世界と交易して無かったんだよ。あ、あくまでもこの町としては、ってことね。個人として出て行った人もそりゃいるし」
「で、守護者であるルーが居なくなったことで霧が無くなったから国交しないとって訳か」
「まあ端的に言うとそういうことだね」
酒を飲みながら答えてくれる。
「1つ質問があるんだが、なぜこの町とその周辺には霧がはられたんだ?というよりこの町には何がある?」
「……あちゃー。めんどくさいところを突かれちゃったね。その質問には今はノーコメントってことでよろしく。ただ、1つだけ言えることとしては霧が無くなったこの始まりの町は危険なんだよ。だからこそこっちから手を先にかけておく必要があるんだ」
ギルマスはいつになく真剣な表情でこちらを見てくる。
いつものぐうたら生活のカケラも感じさせない。
「と、そういう訳で原因の一端である少年には今回の使節に参加してもらうよ。ってことでよろしく〜」
一瞬でカウンターに突っ伏して酒に口をつけている。
さっきの真面目はたまたまだな、うん。
「はあ、仕方ないが無責任って訳じゃないしな。で、その使節ってのはいつ行くんだ?」
「三日後には準備ができるはずだよ。ただ君は特別枠で入れてもらうから二日後は丸々空けといてね」
「俺としても都合はいいが何かあるのか?」
「そりゃ君を他のギルマス達に紹介しとかないとね」
「…めんどくせえ」
「これも拒否権はないよ〜ってことでまた後で詳細はメッセージに送っとくよ」
「了解」
この話は終わりとばかりに瓶から直接煽る。
「んじゃ、真面目な話は終わりだよ〜。アオイちゃん出ておいで」
「……はい」
「うおっ!」
酒瓶を片手に振りながらギルマスは呼ぶと、すぐ耳元で声が聞こえた。
気を張ってなかったといっても全く気づかなかった。
「アオイちゃん、ご挨拶だよ」
「……はじめまして。アオイ。玉鋼を持って来たのはあなた?」
「初めまして、俺はスグル。よろしくな」
後ろからちょこちょこと歩いて来て目の前に立つ。
身長は130センチほどしかなく、水色の髪のショートヘアにくるりとした目が付いている。
ただ1つ、片手にハンマーをずっと持ってるのだけは怖いのでやめてほしい。
「ちなみにアオイちゃんも100歳はいってる…グハァッ」
「その話をするな」
ギルマスが懲りずに年の話をしようとしたらアオイちゃん…アオイさん?が片手に持ったハンマーを躊躇いなくギルマスに打ち付けた。
そして数メートルほどバウンドしながら吹き飛んで行く。
あんな小さなハンマーで吹き飛ぶってどんな打ち方したんだ。
「忘れろ、今のことすべて」
「あ、はい。わかりました」
あの打撃を見て思わず敬語になってしまう。
それを見てアオイ…さんは苦笑した。
「私のことはアオイちゃんでいい。敬語も要らない」
「わかったよアオイさん」
「アオイちゃん」
じーっと視線をこちらに向けてくる。
少しの間対抗したがすぐに諦めた。
「アオイ…ちゃん」
「それでいい。で、あなた、玉鋼を持って来た人?」
「ああ、そうだな」
「そうですか、まだある?」
「まだというかほとんど無限に近い状態であるっていうか」
「無限?まあ、あるなら下さい。代金は今吹っ飛んでいった人持ち」
「……吹っ飛ばしたんじゃ」
「吹っ飛んでいった」
「了解」
ここに口答えしたら後がとっても怖そうだ。
大人しく従っておくことにする。
「あ、もひとつ。珍しい鉱石持ってない?」
「鉱石は残念だけど持ってないな。鉱山なら持ってるけど」
「鉱山?」
「明日他の人と一緒に見にいくんだ」
「鉱山って鉱石が取れる鉱山?」
「それ以外無いな」
「うん?それはどういうことだい?」
ダメージから回復したのか、いつの間にか横に戻っているギルマスが聞いてきた。
「おっと、その質問に答えるにはまずこちらから質問させもらおうかな」
「仕方ないね。で、何が聞きたい〜?」
「この町ってさっき独立してる的な感じのことを言ってたよな。で、前に聞いたと思うんだけどこの町のリーダー的存在はギルドの三人のギルド長ってことであってたっけ?」
「まあ簡単に言うとそうだね」
「ぶっちゃけギルマスってこの町でどれくらい偉い?」
「ふむ〜。ぶっちゃけるとてっぺん」
「…それは一番上ってことで合ってるよな」
「そそ〜」
「……この町大丈夫か?」
「こら〜聞こえてるぞ」
「すまん、つい本音が」
「余計ダメだよっ!」
コツンと頭を叩かれた。でもやっぱりギルマスは偉い人だったか。
これならダンテに紹介しておいた方がいいかも知れない。
「も一回聞いとくけど敬語とかは要らないんだよな?」
「あんな堅苦しいもの要らないよ〜。今まで通りで大丈夫!」
「サンキュー。それとすまんが、先ほどの返答は二日後の時にしておきたいとおもう。こっちも何も考えずに物事を言える立場じゃないんだ」
「うー、じゃあ仕方ないかなぁ」
「と言うわけでごめんなアオイちゃん。また今度教えるってことで」
「わかりました
なんとかなった。
あ、アオイちゃんとフレンド交換しとこっと。
いつも思う...
「語彙が足りない!」




