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第9話『間違った選択』

【前回のあらすじ】


夕暮れの公園で、誠が思い出すのは“放課後の悪魔”の儀式を終えた次の日のことだった…


儀式の翌日、何もなかったかのように振る舞う五十嵐。

いつもの日常に戻ったかに見えた。


しかし、五十嵐の「ありがとう」という言葉に

誠はどこか違和感を覚える。


そして、藤沢先輩から明かされたのは


「五十嵐が一か月前に準備室の鍵を借りに来ていた」


という事実だった――。


あの時、彼が見ていたものは?


そして、なぜ嘘をついたのか?



誠の胸に、不穏な予感が芽生えはじめていた。





 休憩所を真っすぐ進んで、表玄関から外に出ると昼の陽射しの眩しさに目を細める。


 体育館の影になった中庭のベンチに藤沢先輩と二人座った。


「良い天気だね」


「本当ですね、風が気持ちいいなぁ」


 風に揺れる木々の音、少し離れた位置にあるベンチにはカップルが雑談しながら、売店で買った菓子パンを食べている。


 背後の窓からはさっきまでいた休憩所が見えた。


「ごめんね。時間はあまり取らせないから」


「…はい」


 遅れるとメールは送ったが、あまり遅くなりすぎると彼の場合、探しに来る可能性がある。

 

 彼は自分の容姿を自覚しつつ、周りの目を気にしないから困るんだ。


 彼が僕を探して中庭に来ようものなら、周りにいる女子生徒たちの目線は彼に集中するだろう。


 …たぶん、まともな会話すらできなくなる。



 それに、この話は――




 五十嵐くんに“知られてはいけない”気がするんだ。



 先輩が教えてくれなかったら、僕は五十嵐くんの“不可解”な行動を知ることが出来なかった。


 それはつまり、五十嵐くんが僕たちに“教える気がない”ということになる。


「藤沢先輩、さっき五十嵐くんが「カギを借りに来た」って言ってましたよね?…本当なんですか?」


「…本当だよ。図書委員の仕事が終わって帰ろうとしたとき、彼が廊下で僕を呼び止めたんだ」




 藤沢先輩は、当時の様子を思い出すように目を伏せて話を続けた。




「あのとき、彼は……」






◇◇◇




「お久しぶりです。藤沢先輩、でしたよね?」



 図書室の戸締まりを終えた時、背後から聞き慣れない声がして振り返ったんだ。

 振り返ると、そこには、まるで漫画から出てきたような整った顔立ちの生徒が立っていた。


「君は確か…い、五十嵐くん?」


 僕、驚いちゃって手に持ってた都市伝説の雑誌落としてしまったんだ。


 まぁ、彼が拾って渡してくれたんだけどね。

 彼って陰キャにも優しいんだね。


 放課後の悪魔の検証の時って君たち離れたところにいたからさ。

 彼があんなカッコよかったなんて、正直、ちょっと驚いたよ。


「はい、どうぞ」


「あ、ありがとう…あの、今日はどうしたの?」


「…鍵を…準備室の鍵を貸してほしいんです」


「えっ、また?… 何かあったの?」


「…確かめたいことがあるんです。迷惑でなければ……協力してもらえませんか?」


 この時の彼の表情が、目が…すごく真剣で妙に圧もあって…僕は、気づいたら無言で頷いてたんだよ。


 僕の所属する美術部って、すごく緩いんだ。

 オタクの集まりみたいなものだからね。


 部活じゃなくても、使った後に鍵を返せば問題なしって感じでさ。

 あの日も、本当は放課後まで待たなくてよかったんだ。


 だけどさ、放課後の悪魔って出てくる時間決まってるでしょう?


 彼が美術室に来たのが16時前くらいなんだ。

 都市伝説もそうだけど、怪異系って言うのは時間が大切なんだよ。

 

 だから「19時06分じゃないけど、大丈夫?」って彼に聞いたんだ。


「もう一度、鏡を見たいだけなので…大丈夫です」


「…も、もしかして、悪魔が見えたの?」


「ははっ。…まさか。もし、見えていたとしたら俺は先輩ではなく一番に…友達に教えてますよ」


「そ、そっか…そうだよね」


 その日は新作ゲームの発売の日であまり長く学校にいられないし、すぐに職員室に行って鍵を取りに行ったんだ。


 部員なんてほとんど幽霊部員で真剣にやってる子なんて少なかったよ。

 

 女子もいたけど…恋愛するのは二次元って感じでさ。

 五十嵐くんが入ってきても、誰も気にしなかった。


 一緒に美術室までは行ったのはよかったんだけど、僕が準備室を開けようとしたら、彼の冷たくて細い指先が流れるように僕から鍵を取り上げたんだ。


「ここから先は、俺一人で大丈夫です」


「えっ…」


「あの後、放課後の悪魔について調べたんですけど…悪魔は一人きりの時にしか現れない。それ以外は“違反ペナルティ”らしいです」


「え!?そうなの…?」


「はい、もし周りに人がいた場合は違反とみなされて、イタズラされるって…音声ガイダンスが鳴ったのもきっと、悪魔に違反とみなされたからなんですよ」


「そ、そうなんだ…知らなかった」


「…」




 ―すっごい嘘ついてる。



 僕が夜通し調べたけど、そんな情報は一つもなかった。


「こ、小林くん?凄い表情してるけど、僕の話で何か気になることあった?」


「いえ、大丈夫です。話を続けてください」


「えっ、あっ、うん。わかったよ」



 えっと…


 僕がいたらペナルティが発動するから、彼の言う通りにしたんだ。


 儀式って3分だろ?


 なら、ココで待ってるほうが準備室の鍵もすぐ返せるから、いいかなって。

 彼に準備室の鍵を預けて、扉の前で儀式が終わるのを待っていたんだけど…



「…な、なにか、あったんですか?」


「それが…」




 先輩は真剣な表情でイチゴミルクを一口飲んだ。



「なにも、なかったんだよね」


「…へ?なにも、なかったの?」


「うん。なにも……スマホ弄って待ってたら五十嵐くんが部屋から出てきたよ。たぶん、3分経ったんだと思う」


「…」


「………僕ね、ゲームとか動画で時間忘れちゃうこと多くて、だからスマホ触るときは“必ず時間を確認する”ってクセがついてるんだよ」


「はぁ…」


 想像以上の“つまらない結末”に僕は長い溜息を吐き出した。


 心の隅っこに少し、悪魔を期待している自分がいたのだろう。

 安堵と落胆、正反対の感情が僕の吐き出した溜息に含まれているような気がする。


「五十嵐くんがお礼に帰り、新作のマンゴースノウクリームとキッシュ買ってくれたんだ。すごく美味しかったよ」


「…あの、話したいことってそれだけですか?五十嵐くんや藤沢先輩に何もないのなら、よかったです」



「…いや、なにも…“なかったと思いたい”のが正しいかな」


「えっ…」



「…帰宅してから、気づいたんだ。『時間の経過』がおかしいって」


 そう言って藤沢先輩はスマホを取り出すと一枚の写真を見せてくれた。


「これは、さっき言ってた新作の?」


 写真に写るのは有名なロゴマークの付いた大きなグラスに盛られたマンゴースノウクリームだ。

 大量の生クリームの上にかけられた果肉たっぷりのマンゴーソースがとても美味しそうに見える。


「小林くん。写真の時間見てくれないか?」


「時間…えっと、18時57分?ですね」


「五十嵐くんが準備室に入ったのは16時55分。


 儀式は3分だから17時前には出てきた。


 でも、僕たちがカフェに着いて写真を撮ったのはー






 18時57分なんだ」



「えっ…?」



「その時見ていたのは…ツブヤイターだけど。

 僕、ゲームは長くやるけど、SNSはそこまで興味が無くて


 ほんと時間潰しだった…


 それなのに、僕は『1時間以上』経過してることに気づかなかったんだよ」


「え!?」


 先輩はスマホをポケットの中に仕舞うと、困ったような怯えた表情で目線だけを下に向ける。


「ぼ、僕だけじゃないよ。部室にいた全員。“誰一人”気づいてなかったんだ」


「!!」


(誰も気づかなかった?そんなことって、あるのか?)


「五十嵐くんが部室に入った時もスマホの時間をしっかり確認してたから…入室時間は、16時55分だよ」


 ここで先ほど先輩が話していた、先輩の“癖”が怖い形で効いてくる。


 部室の時計が壊れてる可能性も考えた。



 —けど、それなら



 “時間の確認をする癖のある先輩”が違和感に気づくはずだ。



「…おかしいだろ?部員たちもすっかり怖がっちゃって、部活に来る人も減っちゃったんだ。あそこには何か“いる”って」


「…」


「…」


 暖かい日差しが当たるベンチにいるのに、僕たちの周りだけ温度が下がったような気がした。


 得体のしれない寒気に二人して服の上から両腕をさすった。


「その、五十嵐くんは大丈夫なの?」


「えっ…」


「僕は“マンゴースノウクリーム事件”から、ずっと君の友達が心配だったんだ。

 もしかして、放課後の悪魔に体を乗っ取られて、怪異になってしまったんじゃないかって…」


「藤沢先輩…」

 

「廊下ですれ違ったときに彼を見たけど。

 彼、キミたちといるとよく笑うんだね」


「あの顔を見たら、話せる勇気が出たんだ」そう言って藤沢先輩は少し照れくさそうに、でもその表情は叱られている子供のように、沈んでいた。


「本当は、話したら…あ、悪魔がぼくのところに来るんじゃないかって…怖かったんだ…ご、ごめんね、臆病で。」


「臆病なんて…!あの、教えてくれてありがとうございます!」



 先輩が恐怖に打ち勝って、僕に話してくれたから…


 五十嵐くんの“秘密”を知ることができた。






 ―でも、知ったことで僕に何ができるんだろうか…








「…あの後、結局、何も聞けなかったんだよな」



 先輩と中庭で別れて戻った教室では、冬美と孝志と談笑する五十嵐くんがいた。


「誠、おかえり」


「…た、ただいま」


 教室の扉の柱に手をかけて立ち止まる僕に気づいて一番に声をかけてくれたのは、五十嵐くんだ。


それからすぐに冬美が僕に笑顔で駆け寄って、僕の手を取り3人の座る席に連れて行ってくれる。


 席について気づいた。


 3人の弁当のフタは閉じたままだ。


 (みんな、僕を待っていてくれたんだ…)


「遅かったな、自販機そんな混んでた?」


「う、うん。新作でも出てたんじゃないかな?すごく混んでたよ」


「へ~、珍しいね!あ、ヤッタ~今日はのり弁だぁ」


「お、このからあげ美味そう」


「最近、業務スーパーで安くて美味い冷凍のからあげ見つけてさ。買ってみたんだよ、食ってみてくれ」


「からあげ美味しい!!」


「!こ、これが、冷凍食品…」


「五十嵐くん~?冷凍食品さまをなめんなよ。最近のはマジで優秀だかんな」


「…」


「はい!誠くんに冬美の…あ、孝志くんの、からあげあげる!」


「えっ」


「そこは冬美のでいいんじゃね?」


「じゃあ誠、俺も…冷凍食品さまの、やる」


「冷凍食品は人じゃねぇよ」


「…あははっ、二人とも、ありがと!」


 テスト期間は僕の昼食は大きめのおにぎり2個だ。


 食べ終わったおにぎりのラップの上には、二人のからあげと――


 いつの間に置いたのか、綺麗に巻かれた孝志の卵焼きが置かれている。


 僕は、この楽しい空気を壊したくなかった。


 僕たちが学生でいられるのは、あと一年だ。


 五十嵐くんが“放課後の悪魔”に再び会いに行ったことを…

 どうして秘密にしたいのかは、わからない。




 だけど、無理に追及して五十嵐くんに“嫌われたくない”




 僕は心に巣食う、様々な感情に蓋をして



「みんなありがと!いただきます!」



 3人から貰ったからあげと卵焼きを


 何も言えない自分への後ろめたさと…



 この時間が続いてほしいという願いと一緒に…







 そっと飲み込んだ。








◇◇◇






 ——あれは、本当に正しい選択だったのかな?



 と、ブランコを漕ぎながら物思いに耽っていると…



「誠くん!ごめん、委員会でちょっと遅れちゃった」


「冬美…。僕も、今来たところだから大丈夫だよ」


 公園の横、周りにある小さな石段を飛び越えて冬美が到着した。


 草むらを走った時についたスカートに着いた草を近寄って手で取ってあげると冬美が恥ずかしそうに笑った。



 ——やっぱり、彼女の笑顔が好きだ。



 好きを自覚してから、僕は冬美の笑顔がもっと大好きになった。



「2人は?」


「掃除当番だって」


「そっか…」


「みんな、集まってからお話しする?」


「そうだね…」


「へへ、このブランコ、久しぶりに乗るかも~」


 お邪魔しまーす、そう言って冬美は僕の隣のブランコに座る。

 冬美の乗ったブランコからもキィッという金属音が鳴った。


「ブランコって、やっぱり楽しいよね~小学生の頃は毎日、公園に寄り道して。毎日…このブランコに乗ってたのに…高校生になっただけで…どうして、乗らなくなっちゃったのかなぁ…」


「冬美…」


「ただ見た目が変わっていくだけで、中身の私は、変わらないのにね…」


 ブランコの持ち手の錆びてしまった鉄の部分を握った冬美が、少し俯いてブランコを小さく揺らす。


 その横顔は、もう完璧に大人の女性だ。


 冬美は、昔から口癖のように言っていた『卒業しても、ずっと一緒にいようね』をいつしか言わなくなった。


 彼女も僕と同じように、どこかのタイミングで、「子供のままでいられない」と、気づいたのかもしれない。

  

「…たぶん、子供の頃には感じなかったものが…歳を取ると自然とわかるようになるんだよ。周りの目とか、表情とか…」


 冬美の言う通りだ。僕たちは体だけが大人に近づいてるだけで、心には子供の自分がいて、成長に追いつけなくて“苦しんでる”



「あのさ、冬美…」



 でも、ここで逃げていたら、きっと――


 この先、僕は仕事でも、逃げる選択ばかりを選んでしまう。


 昨日…孝志の言葉が僕の背中を押してくれた。




 だから、僕は…頑張れる。




「冬美は、昔から…ずっと一緒にいようって言ってたよね?」


「う、うん…」


「僕は、あの時の僕は…自分は変わらないって、思ってたから。

 ずっと一緒だよって、簡単に答えちゃったけど…


 冬美、ごめん…僕は…



 

 卒業したら、この街を離れるんだ」


「えっ…」


「父さんの紹介で、東京にある系列会社で研修を受けるのが決まったんだ。一年研修すれば、そのまま正社員になれるって……」


「……」


「冬美、僕は…」



 冬美が働かなくてもいいくらい

 お金を稼げるようになったら——




 キミを必ず迎えに行く。


 

 ……なんて、そんなカッコいいことを言えるのは



 (五十嵐くんくらいだ…)



 でも、正社員になれば今より“選択肢”は増える。


 もし、冬美がまだ辛い思いをしているなら、その時は、大人になった僕が助けたい。



 付き合わなくてもいい。


 結婚なんて、高望みだ。



 僕は、少しでも“冬美が笑える世界を”作ってあげたい。


 そのためなら、僕は——




「誠、くん…いなくなっちゃうの?」



「あっ、いや…東京って言っても新幹線なら2時間でー」





 帰れる。





 その言葉は続かなかった。




 冬美の方に振り返った時、彼女の顔から“表情が消えていた”



「ふゆ、み…?」



 ゾッとするような、はじめて見る冬美の表情。



 黒い瞳はどこを見ているのかわからない。

 生気すら、感じなかった…。



 笑ったり、怒ったり、泣いたり、いつも冬美は沢山の感情を僕に見せてくれたけど…



 これは、知らない感情だった。



 はじめて見る冬美に戸惑いながらも声をかけると、真っ黒な瞳にうっすらと光が戻ってくる。


「あっ…ごめん。…少し、驚いちゃってっ、あの、おめでとう!!正社員なんて凄いね!!私も、応援してるよ!!」


「冬美…」


 さっきまでの“魂が抜けた”ような表情が嘘みたいに冬美は、いつもみたいに笑うとブランコから立ち上がり、僕に背中を向ける。


「正社員って、今ってなるの難しいんだよね?テレビで、見たことあるから…私、知ってるよ?」


 いつもの聞き慣れた、明るい声のはずなのに…


「きっと、神様がちゃんと見てたんだね…!誠くんは優しいから…っ神様が、ご褒美くれたんだよ!」


 僕の視界に映る彼女の背中は、可哀想なくらい、震えていた。



(冬美も…寂しいって、思ってくれてるのかな…)



「冬美…」



 寂しさを漂わせた彼女の背中に手を伸ばしかけた時だ――




「悪い、遅れた」


「!…五十嵐くん」



 夕日を背に、公園の正面から五十嵐くんが小走りでやってくる。


 近くに孝志の姿がない。


 五十嵐くんが置いていったとは考えられない。

 もしかしたら、先生に呼び止められたのかもしれない…補習で。


「孝志のやつは先生の手伝い。ほら、アイツ力だけはあるだろ?教材運んでる女教師がいて大変そうだからって、自分から手伝いに行った」


「ははっ、孝志らしいね」


「…話、もう終わった感じ?俺も聞いた方がいい?」


「うん。五十嵐くんにも、聞いて欲しい」


「……わかった」


 五十嵐くんはさっきまで冬美が座っていたブランコに座ると、体ごとこちらに顔を向ける。


「…父さんの紹介で、東京にある系列会社で研修を受けるのが決まったんだ。一年、研修すれば、そのまま正社員になれるって……」


「へぇ、正社員か。すげぇじゃん!」


「えっ…」


 “例のこと”があって僕は冬美よりも

 五十嵐くんに上京のことを話すことに緊張していた。


 でも、五十嵐くんは反対するどころかニカッと笑って僕を祝福してくれた。


 僕は、その笑顔を見て、ようやく肩の緊張が解れた。

 さっきまで背を向けていた冬美も、柔らかな表情で僕と五十嵐くんを見ている。




 (やっぱり、逃げないで二人に話してよかった…)




 卒業して、離ればなれになっても


 仕事が忙しくて余裕がなくなっても


 頼ったり、甘えられる存在になれるって




 僕たちは“ずっと一緒”にいられるって






 そう、思っていたのに…









 僕たちは、大人になるどころか——

 “小学生”に戻されて、真っ白い部屋に立っていた。




 目の前で、悪魔が笑う。





「悪魔はな、楽しいことめっちゃ好きやねん!


 もし、キミらがこの空間を出たいと思うなら——




 強い悪魔を見つけて、契約して…





 おじさんを殺してな~」







 悪魔との地獄の共同生活が、はじまる。











最後まで読んで頂きありがとうございました!

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