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人質生活から始めるスローライフ  作者: 小賀 いちご (いちご)


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夢落ち 

今回は本編とは関係ないお話です。

ちょっと方向性に迷ってて(←偉そう)

気分転換に書いてみました。 日常の一コマと捉えていただけたらと思います。

よろしくお願いします

 私は夢を見ているのだと思う。 何となくだけどそれだけは理解していた。

 曖昧模糊としたフワフワとした状態で、夢という以外の事は自分で自分の状態がよくわかっていない。

 だが、夢にしてはやけにリアルだ。周囲の状態はしっかりと認識できる。

 夢と思っているけど、実は現実だったりするのだろうか?


 私の前には陛下がいる。横にいるのは殿下かな? 断言できないのは横を見ることができないからだ。

 夢なのになんで横が見れないんだよ。なんて思いながらも妙に気分がいい。この気分の良さを壊したくない。自分の心情なのになんともめんどくさい気分だ。これが夢だという証拠なのだろう。

 そんな私に心情とは違い周囲はざわざわしている。殿下や陛下の声以外も聞こえるからだ。

 

 周囲が話しているのは理解しているけど内容まではわからない。

 何の話かな? 私の事を話しているのかな? 気になる。


 ぼんやりしながら立っていると陛下が話しかけてきた。何を言っているのかわからないが返事を求められているようだ。

 聞き返すつもりで声を発したが返事をしたと思われたのか、陛下は満足げに頷いた。

 知らない間に了承したと思われたようだ。良くないのだがこの場ではどうしようもない。

 ぼおーとしているせいか、どうでもいい気になっている。

 陛下は殿下に話し掛けている。隣も了承の返事をしたようだ。珍しく満面の笑みを浮かべている陛下が見えた。

 陛下にしては露骨喜んでいるな。そんなに良いことがあったのかな? だが、私にとってはどうでもいい。早々に部屋に戻りたいなと思っている。

 

 そんなぼんやりさんの私をよそに陛下と殿下が何か話をした後、拍手が斜め後ろや横。真後ろからも響いてきた。なんだ? 人がいるのは分かっていたが結構な人数がいるようだ。それなりの声と音がする。若干ビビるくらいの音量だ。


 私は状況把握もできないまま、陛下に促され殿下のに手を取られ振り向く。その時にスカート部分が見えた。イヤ。コレはスカートとは言えない。ドレスだ。

 室内は明るいので日中なのは間違いない。本来ならデイドレスを着ているはずなのに、これは違うようだ。

 白いレースとオーガンジーがたっぷりと使われている。素材はシルクのようだ。縁取りは金糸、華やかだけど落ち着いて上品な感じがする。そしてやたらと豪華だ。なんで私はこんな豪華なドレスを着ているんだ?

 理由もわからないまま、歩くのを促された。殿下が隣に並びエスコートされている。なんか、嫌だな。と思うもこの状態では拒否もできない。出来そうで出来ない雰囲気だ。どうしたものだろうか。いや断れないから歩くけど。そんな事を考えながらも歩みは進んでいく。周囲の人達は思った通りそれなりの、と言うよりはかなり、大人数だった。


 なんでこんなに大人数が控えているのだろう? いや、夢だからわからないけど。そこにいた人数に驚いているのは私だけで隣の殿下は平然としていた。

 そうすると周囲から声がかかった。

 「おめでとうございます」

 「お幸せに」

 なんだ? おめでとうに、お幸せにって、結婚式みたいじゃない? 私はかけられた声に、そう思っていた。えっと驚いているのは私だけのようで、殿下は手を降ってなにか返事をしている。様子的にお礼を言っているようだ。周囲の声は聞こえるのに殿下の声は聞こえないってどういうことだ? いや、これは夢だった。夢なはず。と言うことは私の願望だったりするのだろうか? いや、それはない。

 私は釈然としない気持ちを抱えつつ歩いていた。

 ここで歩みを止めるのは愚策だ。

 この騒動を早々に終わらせるためにも早急にここから出る必要がある。私はそう判断していた。

 いや、夢だから経験だと思うのもありなのか? それとも現実で私は受け入れたくなくて、現実逃避?

 自分で自分がわからなくなってきた。 

  

 これって逃げ切れる?  そう思って。


 「姫様。おはようございます」

 おはよう?  その声で私はふわふわしながらも焦っていた状態から覚醒する。

 目を開くと何時もの天蓋が見えた。

 「あれって、やっぱり夢?」

 「どうかなさいましたか?」

 筆頭の穏やかな声が聞こえる。その声で私は夢だと確信したが、確証が欲しくて言語化していた。

 「今日は予定ってあったかしら?」

 「今日は特段予定はございません。強いて言えば通学ぐらいでしょうか」

 「そうね。今日は学校だったわね」

 筆頭の言葉に胸を撫で下ろしつつ、さっきの件は夢だったことに安堵する。



  良かった。あれは夢だった。現実ではない。心配いらないのだ。そう理解すると安心できた。


 「夢落ちか」

 大きなベッドの上でつぶやいていた。


 夢であることに安心しつつ、この夢が正夢にならないよう全力を尽くそう、そう決めた。




いつも読んでいただいてありがとうございます。

皆様のおかげで、コミカライズの2段が開始されることになりました


竹書房/竹コミック様 で再開です。


4/5にピッコマで先行配信開始予定


となっています。ありがとうございます。

よろしければ覗いていただけたら嬉しいです。

かわいいバナーも頂いたのですが私のパソコン力では貼り付けができなかった((´;ω;`))

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人質生活から始めるスローライフ2
― 新着の感想 ―
なんと言ったら良いのかわかりませんが、ハッピーエンド待ってます!
これは、今まさに進行している隊長さんとの縁談の前、殿下との婚約で悩んでいる頃でしょうかね。 だとしたら、こうした夢はもう見ることは無いものと思いたいです。 この夢のことを思い出せば、隊長さんとの婚約も…
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