現実世界? 番外編 (本編共有)3話
ヒロイン……になるかもしれんな。
がやがやガヤガヤがや
「冥夜、もっと近くに寄っても大丈夫だぞ?迷子になられても困るしな」
冥夜は浴衣を着ている。何故着ているかって?花火祭りだからに決まっているじゃないか。
「は、はい!……失礼致します。」
冥夜は俺と腕を組む。そして俺の腕には、むにぃと柔らかいものが当たる。
「何か寄りたい屋台はあるか?」
「いえ、私は大丈夫ですよ。刹那様は寄りたい所は無いのですか?」
んー…特に無いんだよなぁ……………花火が打ち上がるまで時間はあるし何処かの屋台で時間は潰したいんだが………………特に気になるものは無いしな。
「俺はないよ。でも困ったね、こうやって歩いているのも退屈だろ?」
「いえ、私は刹那様と一緒にいるだけで幸せで退屈なんて感じません。」
冥夜は首を横に振りそういう。
「そうか………確かに俺も冥夜と居ると不思議に退屈という気持ちは感じられないな。」
「ふふっ///ありがとうございます。私には勿体ないお言葉です。」
それから一通り屋台を見て回る、それでもあまり気になるものはなく、二週目をし始めたころ…
ちりん
「…………」
ん?………………
「どうかいたしましたか?」
「いや、誰かに見られていた気がしてな…………………いやすまない気のせいかもしれない。」
「ふふっ、おかしな刹那様です。」
ちりん
「……………せ……な…」
………
「…………やはり…」
「……………何かいるのですかね?」
「あぁ、多分な……でも何処にいるのかはわからない」
それにさっき俺の事を呼んだような………
「すまん冥夜……探してみてもいいか?」
「はい、私は刹那様を付いていきますので」
ちりん
ちりん
ちりん
「ここか………」
「ここは…神社ですかね?」
「あぁ、不思議な感じがしてたのは神とかが関係してたからかもしれんな。」
「ふふっ、刹那様ったら。」
「………こんにちは」
!??!!!………いつの間にそこに……
声の方に振り返る、すると賽銭箱の前に巫女服のぺったんな女の子がいた。2つ下くらいだろうか?
「……こんにちは、すいませんここは入ってはいけないところだったりしますか?」
「いや………入ってはいけなくはない…………むしろ…………入れないようしてる。」
「………それは封鎖などがされているということでしょうか?」
冥夜が女の子に問う
「そう…………そこの男は呼んだ………………………あなたは呼んでいない………帰って………………」
「な……せ、刹那様…………どう致しましょう?」
呼んだ?こいつが俺を呼んでいた奴か…
「済まないが冥夜は俺の『物』だ。あんたに帰るように言う権限はない。それにあんたが俺を呼んだなら。俺の『物』を帰らせるのはおかしいだろ?帰らせるのだったら俺は自分の服を帰さなければいけなくなってしまうが?」
「………むぅ…………それは困る…………………私はそういう耐性がない…………」
「だろう?それでも帰すというのか?」
すると女の子は首を横に振る
「………いい………………帰さなくて……………………………『物』ならば…………………」
「刹那様………あの子、怒っていいでしょうか?無性に腹が立ってきます。」
俺は冥夜の頭を撫で冥夜を落ち着かせる。
「落ち着け…………で、俺を呼んだと言ったな?何が目的だ?」
「ん……………今日は花火が打ち上がる…………………一緒に……みよ?」
「……?俺が忘れていたのなら済まないのだが、俺とお前は初対面だよな?」
「ん………そう………」
………どうするか…………………
「ん………………手持ち花火もある……」
女の子は俺が帰ってしまうと思ったのか、懐から『花火セット』と書いた袋を取り出した。
「……………………………うるうる」
「………」
「……………………………うるうる」
「…………わかった、一緒に見てやってもいいぞ。」
「ん………わかった………ここ座って…」
女の子は神社の階段部分に腰をかけその隣をポンポンと叩く。
「……………刹那様……この子は一体……」
「あぁ、分からないが危害は無さそうだ。心配しなくてもいい……何かあったら俺が冥夜を守る。」
「刹那様///………………」
俺は小声で聞いてきた冥夜にその言葉をかけ、頭を撫でた。
くいっ、くいっ、
「ん?…どうした?」
「ん………私も………………………だめ?」
私もとは頭を撫でることだろうか…………
俺はそっと女の子の頭に手を乗せる。
「……………ん……気持ちいい…………………………」
「…そうか……………今思いついたんだが、お前はなんて名前なんだ?」
「………私は……………那由理………ただの那由理……よろ…………」
「那由理か、宜しくな。」
「……宜しくお願いします。」
「ん……………そろそろ打ち上がる…」
ヒュー
ドッパーん!
「綺麗ですね…刹那様………」
「そうだな………綺麗だな…」
「ん………綺麗…………」
その後謎の巫女服、那由理と花火で遊び……祭りの時間を堪能した。
「…それじゃあな。」
「それでは那由理さん、またいつか…」
「ん………………また会う………」
ちりん………ちりん……
「………冥夜、俺達は今まで何をしていた?すまない何故か記憶がないんだが……」
俺達は声の主を探すため、あちこちを歩いていたはずだ…それなのに何故俺達はこんな所に………それに日が見える…そんなに時間が経っていたのか…
「…………わかりません…」
「…………刹那様が忘れたい事ならば……私も………」
ぺったんだ。もう1度いおう『ぺったん』だ。




