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秘密基地の身長制限

上上手取さんの本日のお題は「身長」、ホットな作品を創作しましょう。補助要素は「秘密基地」です。

「お前背が大きくなりすぎたからもうここに来るの禁止な」


 そう言われ僕はみんなで作った秘密基地を追い出されることになった。


 秘密基地というのは川辺にあったボロ屋敷にみんなでいろいろと持ち込んで作った大人達には内緒の場所のことだ。普通の家なら出入り口は玄関なのだろうけれどここは秘密基地なのでちょっと変わった場所から出入りする。

 そこはとても狭くて窮屈で子供一人がようやく通れると言ったくらいの広さしかない。


 僕はここ最近身長が急激に伸びた。元々高かったのだけれど更に5センチは伸びたと思う。そのせいで僕はこの秘密基地の入口を立ったまま通ることができなくなってしまったのだ。

 通路が使えなくなった僕をみんなはあっけなく仲間はずれにした。いじめとかそういうことではないとは思うのだけれど話していても節々に秘密基地での話題が出るので話が合わなくなってしまったのだ。


 こんなのは嫌だよ。仲間はずれは嫌だよ。その一心で僕は身長を縮める訓練を開始した。


――――――――


 でも、身長を縮めるってどうすればいいのかな? そんな僕に隣の家のお姉さんはこう言った。


「小さい頃から筋肉を付け過ぎると身長は伸びないって言うわね」


 それだ!

 僕はとりあえず体を鍛えることから始めることにした。


 朝起きたら早朝ランニングを開始し

 ご飯はいつもの二倍以上の両を食べるようにして

 家の中では腹筋、背筋、腕立て伏せをやり始め

 ジムに通うお金はなかったので見よう見まねで拳法の修行を真似てみたり


 とにかく必死になってトレーニングを積んだ。


 その結果中学生になる頃には身長が180センチを超えることになっていた。

 ちがう、僕の求めていたことはそうじゃない。


――――――――


 中学校に上がってかつて友達だった子と話をした。不思議と話に違和感はなかった。

 僕は気になってあの秘密基地はどうなったのかを聞いてみた。

 すると偉い大人たちがやってきてみんな取り壊してしまったらしい。


「そうそう、おまえあそこに本置いてただろ。とってあるから今日うちに遊びに来いよ」


 その問いかけにまた友達をやり直せるかなとそんなことを思うのだった。



お題に沿ってなくても委員会

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