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「魔術師団本部へようこそ。ここでは人事·経理·総務に別れて研修してもらいます。わからないことがあれば何でも聞いてください。先程説明してくれたノア殿とマーガレット殿以外にも我々に聞いてくれても大丈夫です。長く一緒に働けるようしていきましょう。」
組み分けがさらに細分化され、私は経理課のアン先輩に教えてもらうことになった。よろしくと微笑んでくれ優しそうで一安心だと思った瞬間。
「誰目当て?」
え?誰?アン先輩が笑いながらとんでもない事を聞いてきた。いないですと戸惑いながら答えるとアン先輩曰く令嬢は大抵目当ての人がいて入団してくるらしい。そんな人はすぐ辞めちゃうから嫌なのよねと。違うならきちんと教えるね。仲良くしましょうって言ってくれた。癖強だった。
「アメリアちゃん教え甲斐あるわ!もう経理課に来ちゃいなさいよ!」
アン先輩はとても褒めてくれた。周りが他の研修もあるからと止めてくれたが褒めてもらえるのは嬉しい。
お昼ご飯に一緒に食堂へ連れてってくれた。レベッカ様がいて小さく手を振る。良かった。優しそうな先輩と一緒にいる。アン先輩と同じ席に着き食べ始めると、今年も色めき立ってるねーと言っている。
「そんなに多いのですか?確かに最初教育係りのノア·ガルシア様に皆さん注目されてましたが。」
「ノア様ね。凄く人気あるわよ。若いのに小隊長だし出自もいいから狙ってる人多いわ。でも婚約者がいて溺愛してるの。そういうのを知って令嬢方は辞めていくのよね。」
「なるほど。色々あるんですね。」
「1番人気は何といっても師団長だけどね。男前な上絶対的に強くて家柄も公爵家と孤高の師団長様。あまり令嬢の前には出てこないし、見慣れない令嬢が一目見たら虜になるらしいわ。麻薬かしらね。」
アン先輩は笑いながら教えてくれる。実際は優しいし人気あるけど結婚する気なさそうだし高嶺の花過ぎて師団内では観賞用よと。ルイ様みたい。やっぱり人気ありすぎるとそんな事になるんだ。
「実際狙うなら副師団長のニコル様が良いと思うわ。人柄も良いし強い上に見目麗しく家柄も中堅で狙い目よ。まだ婚約者もいない。どう?」
私は大丈夫ですと断る。雲の上過ぎる方々を狙いたいとは思わない。結婚するにしても地に足ついたような相手だろうな。
「本当に婚約狙いで来たんじゃないのね。安心した。いつまでも居てね。」
「ありがとうございます。父が決めるだろうし私自身あんまり結婚考えて無いのですよね。いつまでも居たいです。」
にっこりと笑ってくれる。さっ!お昼からも頑張りましょとアン先輩が立ち上がったので私も片付けついて行く。最初は不安だったがやっていけそうで安心した。お昼からも教えてもらい退勤時間となり、レベッカ様と合流し今日の事を話しながら寮に帰る。
ご飯を食べお布団に入りルイ様はきちんと休めているかなと思いながら眠りについた。




