封印と罪人2
――食事を終えてその夜。
シアは小屋の外に佇んでいた。
「……」
首飾りを握りしめ思いにふけっている。
「……!イザさん。」
「ごめん。邪魔しちゃったかな。」
「いえ……」
「隣いいかな?」
シアは頷いた。
イザが腰を下ろすとシアはゆっくりと語り出した。
「これでよかったんですかね……。理由はどうあれ、ウィルヘイムは身寄りのない私を育ててくれた父のような人でした。宝玉もウィルヘイムも失って私がしたことは本当にこれでよかったのかな?って……。」
「どうだろうね。」
シアが悲しい顔をしている。
「でも最後のウィルヘイムさんの顔。あれは満足しているように見えたし本当の娘を見るような顔だった気がするな。指輪の力に操られてああなっただけで、本当はシアを手にかけたりしたくなかったんじゃないのかな。それに宝玉のことだけど。宝玉の力に頼らずその地にいる人の力を合わせて生き抜いていくって信念は俺は間違えてないと思うよ。」
「イザさん……。私もともと里に居場所なんてなかったしウィルヘイムも宝玉も失った今、里に戻ったら何て言われるか怖いんです。私の味方はもう誰も居ないし……」
「俺らが居るじゃないか。それにエルロッドにはシアの思いはきっと伝わってるよ。この状況で先に里に帰ったのもシアの居場所を作るために、里をまとめようとしてのことじゃないかな?」
「……。自分で行動するって決めたつもりなのに。なんか私結局全部みんなに頼っちゃってて自分では何もできてなくて、悔しくて……。」
「今はそれでもいいさ。シアはこれから自分の行動で周りに応えて行けばいいと思うよ。俺だってみんなに頼ってばかりさ。そもそも俺は何も知らないからみんなが居なきゃ何もわからないしな。色々この世界のこととか常識とか教えてくれるシアには感謝してるよ。」
「イザさん……。ありがとう。イザさん私……。」
シアがイザに何か伝えようとしたその時
「お二人とも今夜は冷えますのでそろそろ……」
二人の後ろから急に声が
二人が振り向くとそこにはウルマが立っていた。
赤らめた顔を慌ててそらす二人をみてウルマは不思議そうな顔をしていた。
「?」
イザは立ち上がって言った。
「よし、そろそろ寝ようか!先のことはこれから考えればいいさ!」
「ですね♪」
――全員小屋に入り眠りについた。
『宝玉の力を一つ解き放ったみたいだね。』
『その決断が今後どうなるのか、これからも君の活躍を見させてもらうよ。』
『世界の命運は君の肩にかかっているんだ。がんばってね。』
『僕が消えてしまう前に……』




