5日目
今日は早朝から村を出て旅を続けました。
一体全体どこに向かってるのか謎ですけど、全部アシュリーさんが地図を片手に案内してくれてるので助かります。
方向音痴の僕が先頭を歩いてたら確実に逆方向に向かってたことでしょう。よかったよかった。
山道を歩いてると、大きなナメクジみたいなモンスターに出くわしました。
今回二体目のモンスターでした。
「よし、特訓の成果を見せてみろ」とアシュリーさんに言われましたが、特訓なんてまったくしてません。アシュリーさんの記憶力ってどうなってるんでしょうね。
とりあえず木の棒を構えてナメクジに攻撃をしかけました。
動きが鈍かったので、攻撃される前に叩くことができました。
でもこの前のスライム同様、効いてるのかまったくわかりません。
ポコポコ叩いてもなんの反応もなし。
むしろちょっと喜んでるような節もありました。
「アシュリーさん、これ効いてるんですか?」
って尋ねても、アシュリーさんは首をひねるばかり。
「効いてるか効いてないかと言われたら、効いてないほうだな」って言われました。
ほんと、僕ってなんで召喚されたんでしょう。
存在意義がわからなくなりました。
こういう異世界召喚ものといったらスキルとかいろいろ授かるはずなのに。
ちなみに「ファイヤー!」って叫んでも何にも起きませんでした。魔力もないようです。
そうそう、ナメクジのモンスターってこの前のグリーンスライムと違って攻撃してくるんですよ。
口から溶解液のようなものを出してきてほんとビックリしました。
間一髪かわすことができましたけど、まともに食らってたらどうなってたんでしょう。恐ろしい。
結局、そのナメクジもアシュリーさんが剣で倒してくれました。
アシュリーさんはやっぱり強い。
「僕も剣を持ちたいな」って言ったら「ハラハラするからやめろ」と言われました。
そんなに僕の動きってヤバいのかな。
まあ、日本でも大きな刃物持って歩く人がいたら通報ものだものね。
素人が持ってちゃよくないよね。
今日はけっこう歩きました。
だいぶ進んだ気がします。
もう歩きすぎて足がパンパン。
「この辺りで野宿するか」と言ってアシュリーさんはゴロンと横になりました。
「あの、アシュリーさん。僕、戦力になってます?」
恐る恐る尋ねたんですが、アシュリーさんは爆速でいびきをかきはじめました。寝るの早いなあ。
ということで、僕も今日は寝ます。おやすみなさーい。
追伸:遠くから狼の遠吠えが聞こえたけど、大丈夫だよね?




