3日目
いよいよ、冒険に出発しました。
馬車が通れるほど広い街道をすすみ、近くの村まで行くそうです。
ていうか、馬車が通ってるならそれ使えばいいのに……。
何気なく尋ねたら、
「経験値を上げるのが目的」
なんだそうです。
そうね。
レベル低いまま魔王と戦いたくないもんね。
ていうか、レベルという概念があるのか謎ですけど。
ちなみに、今日は初めてモンスターにでくわしました。
お相手はグリーンスライム。
うねうねとゼリーみたいにうごめく初級モンスター。
アシュリーさんは剣を構えることなく
「やってみろ」
というので、僕は渾身の力で木の棒で叩きました。
叩いた部分が赤く染まり、ちょっとキモかったです。
何度も何度も叩きました。
グリーンスライムは叩いた部分が赤くなるだけで、なんにも起きません。
「これ、効いてるんですか?」
とアシュリーさんに尋ねましたが、
「わからん」
と言ってました。おいおい。
結局、業を煮やしたアシュリーさんが剣でスパンとグリーンスライムを斬って終了。
僕の攻撃はなんだったんでしょう。
というよりも、僕が召喚された理由が完全にわからなくなりました。
100%戦力外ですよね、自分。
「今日は野宿だな」
ということで、今晩はテントも何も張らずたき火のそばで雑魚寝です。
ああ、そうそう。
この世界にもマッチのようなものがあります。
細長い木の棒をこすると火がつきます。
それを、落ち葉と枯れ木にに火をつけてたき火にするんです。
夕飯は乾パンでした。
ボソボソしてて全くおいしくありませんでした。
「どうだ、おいしいだろう?」とアシュリーさんが聞いてきた時は引きました。
「おいしくありません」と答えたらどうなるかわからなかったので「とてもおいしいです」と答えておきました。
「だろう?」
口元に笑みを浮かべるアシュリーさんはやっぱり綺麗でした。
乾パンを食べ終え、ゴロリと横になったアシュリーさんはそのまま寝息を立てて眠ってしまいました。
寝るの早っ! と思いました。
僕の中で「アシュリーさん=の○太くん」という図式が出来上がった瞬間でした。
僕も今日は寝ようと思います。野宿なんて初めてなのできちんと眠れるかわかりませんが、とりあえず頑張ります。おやすみなさい。
追伸:野宿というよりも、無防備なアシュリーさんのせいで眠れません。僕、これでも男なんですけど!




