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3/14

3日目

 いよいよ、冒険に出発しました。

 馬車が通れるほど広い街道をすすみ、近くの村まで行くそうです。

 ていうか、馬車が通ってるならそれ使えばいいのに……。


 何気なく尋ねたら、

「経験値を上げるのが目的」

 なんだそうです。


 そうね。

 レベル低いまま魔王と戦いたくないもんね。


 ていうか、レベルという概念があるのか謎ですけど。



 ちなみに、今日は初めてモンスターにでくわしました。

 お相手はグリーンスライム。

 うねうねとゼリーみたいにうごめく初級モンスター。


 アシュリーさんは剣を構えることなく

「やってみろ」

 というので、僕は渾身の力で木の棒で叩きました。


 叩いた部分が赤く染まり、ちょっとキモかったです。



 何度も何度も叩きました。

 グリーンスライムは叩いた部分が赤くなるだけで、なんにも起きません。


「これ、効いてるんですか?」

 とアシュリーさんに尋ねましたが、

「わからん」

 と言ってました。おいおい。



 結局、業を煮やしたアシュリーさんが剣でスパンとグリーンスライムを斬って終了。

 僕の攻撃はなんだったんでしょう。


 というよりも、僕が召喚された理由が完全にわからなくなりました。


 100%戦力外ですよね、自分。



「今日は野宿だな」


 ということで、今晩はテントも何も張らずたき火のそばで雑魚寝です。



 ああ、そうそう。

 この世界にもマッチのようなものがあります。

 細長い木の棒をこすると火がつきます。

 それを、落ち葉と枯れ木にに火をつけてたき火にするんです。


 夕飯は乾パンでした。

 ボソボソしてて全くおいしくありませんでした。


「どうだ、おいしいだろう?」とアシュリーさんが聞いてきた時は引きました。

「おいしくありません」と答えたらどうなるかわからなかったので「とてもおいしいです」と答えておきました。


「だろう?」


 口元に笑みを浮かべるアシュリーさんはやっぱり綺麗でした。



 乾パンを食べ終え、ゴロリと横になったアシュリーさんはそのまま寝息を立てて眠ってしまいました。

 寝るの早っ! と思いました。

 僕の中で「アシュリーさん=の○太くん」という図式が出来上がった瞬間でした。



 僕も今日は寝ようと思います。野宿なんて初めてなのできちんと眠れるかわかりませんが、とりあえず頑張ります。おやすみなさい。



追伸:野宿というよりも、無防備なアシュリーさんのせいで眠れません。僕、これでも男なんですけど!



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