17日目
ついに海を渡った先、ローレライ大陸というところに着きました。
この大陸に炎の剣が眠っているというラプラス火山があるそうです。
僕らが船を降りると、船員たちが泣きながら見送ってくれました。
僕も泣きながら別れを言いました。
思えば出港してから三日間、いろんなことがありました。
船員たちとの腕相撲対決、船員たちとの食事対決、船員たちの財布紛失事件、船員たちの大喜利対決、船員のひとりがスパイだった事件……etc.
あ、船長暗殺未遂事件というのもあったっけ。船長を殺して船を乗っ取ろうとしたヤベーヤツがいたんですよ。企みがバレてみんなに取り押さえられてましたけど。あのあとどうなったんだろう。そういえば姿を見てないな。
あとは海賊の襲来というのもあって、船員のみんなと協力して追い払ったりもしたし、シーサーペントとの戦いもありました。
極めつけはなんといってもアシュリーさんの着替え覗き見事件!
あれはヤバかった。
アシュリーさんの着替えを覗こうとしてた不届き者がいたんですよ。となりの部屋に穴をあけて覗いてたらしいです。怖っ。
しかもなんと犯人は航海士と操舵士で、バレた瞬間アシュリーさんに殺されそうになってました。二人が殺されたら船が動かせなくなっちゃうから慌てて止めたんですが、殺されなくて本当によかったです。船を降りたら騎士団に捕まってましたけどね。
なんだかんだで濃密な船旅でした。
うん、すんごく濃密。
まったく書かなかったけど(笑)
だって日記にするにはどのエピソードも濃厚すぎるんですもの。全部書いてたら長編小説になっちゃうよ。
信じられます? これらの出来事が三日間の間に起こったんだよ? イベント起こりすぎでしょ。船の出来事だけでお腹いっぱい。
とにもかくにも、異世界転移後の初めての船旅はとても刺激的なものでした。
船が着いた時には日が沈みかけていたので、とりあえず宿を取ることにしました。
どこにしようかとアシュリーさんと散策してみたんですが、港町だけあって酒場兼宿屋のようなものがたくさんありました。
飲んでそのままお泊まりしちゃう人が多いのかな? 船乗りって朝早そうだし。
「ここにしよう」ってアシュリーさんが入って行ったのは、ちょっと大人っぽい感じの大きめの宿屋でした。酒場も兼ねてるところでしたが、なんていうか、日本で言うところのラブ……みたいな宿。
「こ、ここですか?」って恐る恐る尋ねたら「ここでいい」と言われました。きゃー、大胆♡
誘われてるのか、男として見られてないのか、究極の二択ですよね。まあ後者でしょうけど。
で、そのままアシュリーさんについていくと、その宿屋の酒場にはさっき別れたばかりの船員たちが酒を酌み交わしていました。
別れた直後に再会するって超気まずいよね。
しかもこんな場所で。
船員たちは僕らに気づくと「え? ふたりってそういう関係?」って言ってきました。
そういう関係じゃないです。
追伸:僕らが泊まろうとした宿がそういう感じの宿だと知ったアシュリーさんは激怒しながら別の宿を取りました。自分で選んでおきながら激怒って……。




