2話.コルクを抜かず
むかしむかしある異世界に、イッキュウさんという世界最強の賢者と、タマという巨乳猫耳美少女がいました。
「好き好き好き好き好きっ好きっ!愛してるにゃ!」
タマは歩きながら歌っていました。
「好き好き好き好き好きっ好きっ!タマのご主人様!」
腕に大きなおっぱいを押し付けてくるタマに、イッキュウさんはやれやれしました。
街が見え始めた時のことでした。
イッキュウさんとタマは、モンスターの群れに囲まれている馬車を見つけました。
「馬車がモンスターに襲われているにゃ!」
「ふむ、護衛がいるようだが数の差で押されているな」
イッキュウさんは冷静に分析しました。
「タマたちも加勢するにゃ!」
「やれやれ」
キンキンキンキンキン!
にゃにゃにゃにゃにゃ!
イッキュウさんとタマは、たくさんいたモンスターをあっという間にやっつけました。
「助けていただきありがとうございます。ぜひお礼をさせてください」
馬車に乗っていたのは近くの街に住む貴族のお嬢様でした。
名前はレイといいました。
イッキュウさんとタマは馬車に乗って、賑やかなアンコク街に到着しました。
「娘を助けていただき本当にありがとうございます」
レイのお父さんのキトンは、イッキュウさんとタマにとても感謝しました。
「長旅でお疲れのことでしょう。今夜はどうぞ泊まっていってください」
「偶然通りかかっただけだ。礼には及ばない」
「ではお食事だけでも……」
その時、タマのお腹がぐぅと鳴りました。
「タマはお腹が空いたにゃ。お礼を受けるのも大切だとタマは思うにゃ」
「ふむ、では一晩泊めてもらうとしよう」
その日の夜、イッキュウさんとタマは豪華な夕食をご馳走になりました。
「……にゃ」
レイが食後のワインが入ったボトルを持ってきたのを見て、タマの猫耳がピンと立ちました。
「ご主人、昼間のリベンジにゃ。もう一度タマと知恵比べしてほしいにゃ」
「ほう、いいだろう」
「お題は、コルクを抜かずにワインを飲むことにゃ。魔法を使ったり別のワインを飲むことは禁止にゃ」
「ふむ……」
イッキュウさんは少し考えた後、ワインボトルを片手で掴みました。
その様子を見たタマは眉をひそめました。
「あー、ご主人?一応言っておくけど『ビンを割ればコルクは開けてないからセーフ』はさすがにダメにゃ」
「そんなことはしない。ふむ、美しい深紅と芳醇な香り、口当たりが爽やかな極上のワインだ」
イッキュウさんはテイスティングをしました。
「にゃ!?」
「いつの間に!?そもそもどうやったのですか!?」
タマとレイは驚きました。
「【収納】でワインだけを取り出し、アイテムボックスを経由してグラスに注いだだけだ。もちろんコルクは抜いていない」
イッキュウさんの言う通り、ワインボトルの中身が少し減っていました。
「ご主人ルール違反にゃ!魔法は禁止にゃ!」
「問題ない。【収納】は魔法ではなくスキルだ」
「にゃにゃにゃ!?」
タマはあまりの驚きで服が脱げて、大きなおっぱいが丸出しになってしまいました。
世界最強の賢者は魔法だけではなくスキルも使いこなすのです。
【今回の登場人物】
・イッキュウさん
世界最強の賢者。
好きな飲み物は渋いお茶。
・タマ
巨乳猫耳美少女。
好きな飲み物はホットミルク。
・レイ
貴族の一人娘。
好きな飲み物はハーブティー。
・キトン
レイのお父さん。
好きな飲み物はお酒全般。
お読みいただきありがとうございました。
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次の話は2023年3月21日19時に投稿予定です。




