食欲の秋!
部活が終わり、午後七時。
本来なら家に帰る時間なのだが、全員服部先輩に誘われて、ラーメン屋に来ていた。
有名なラーメンの店らしい。
服部先輩が、ゼンブマシマシ、と店員にコールし。取り敢えず私達はラーメンの小なるものを注文する。
「秋と言えば食欲でしょ!」
てかこの店、よく某サイトでネタにされている店だよね・・・・・・?
女子高生がむやみやたらに立ち寄って良い店じゃないよここ。
◇◇◇
「へい! 小四つと、大ゼンマシお待ちッ!」
店員のおじさんが、私達の前にラーメンを出す。
小サイズらしいが、その大きさは。
普通のラーメン店の、ラーメンの二倍の大きさだ。
「あれ、これ小だよね?」
じゃあ、大はどうなんだと服部先輩を一瞥する。
キラキラとした目で、ラーメンを見ている服部先輩。肝心のラーメンは、凄いものだった。
小の倍はある麺の上に、山の如くもやしとキャベツが盛られている。
「服部先輩・・・・・・?」
「ん? どうした?
ハトが豆鉄砲喰らったような顔して・・・・・・ラーメンのびるぞ?」
問題の“ソレ”を指さして、静かに呟く。
「それは何ですか?」
「大のゼンマシだけど? 食べたことないのか?」
「いや! 食べきれるんすかソレ!」
「いっただっきまーすッ!」
服部先輩がすごい勢いで、麺と野菜を食べ始める。
その腹はブラックホールなのか、口に入れて二秒も満たずに、喉を通っていく。
「これの為に生きてる~ッ!」
私はそれを見て、固まっていることしかできない。
これはマズい、と気付きラーメンを食べ始めたのは、その数分後だ。
今日は、色んな秋が経験出来た良い日だった。
ラーメン次郎行ってみたい心夜です。




