9話
下手なので気を引き締めて下さい。
9話
「英雄として、試練を突破しないと行けないんじゃない?」
「その試練が何なのか分からん」
「このタイミングだとボス戦しかないだろ?」
「違うかも知れんが、兎に角ボス戦をやらないと分からないな」
そして、俺は光る体と共に戦地へ赴く。俺たちのパーテイーはフィールドボスに挑もうと進む。しかし、試練の為進化してると知らずに。
「ボスはここら辺んで現れるから、待ってればいいよ〜」
「おう、わかっ「グウウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」
和の返事を遮り、大きな咆哮が響く
「づあっ!!」
「うっ!耳が!!」
「んあっ!!」
「ぐあっ!!」
余りにもの大きく響く咆哮によって、聴覚が阻害される。そして、森の木々が咆哮だけによって騒めき出した。そして、聴覚が阻害されたまま赤黒い炎を纏った、漆黒の狼の巨体が木々を倒し、行く道全てを赤黒い炎で燃やしながら森から姿を現した。
「なっ、何だよ!あれがトゥートリアルボスか!?!?」
和が焦りながら難易度設定が可笑しいのでは無いかと不安になり、ルミに疑問をぶつける。威圧感が凄い。
「知らないわよ!!私だってこんな状況初めてよ、それにあれは、ランクⅡ推薦モンスターの炎狼!!しかも亜種よ!」
「ちょっと!!何でランクⅡモンスターがいるのよ!?」
「そんなの、英雄の試練に決まってるでしょ!?」
ルミは、驚愕しながら、顔を歪めていた。元々3人に戦わせるつもりでいたが今前には、ランクⅡのモンスターの上に亜種が居るからだ。冒険者ギルドは異世界小説などで、gランクから、SSSランク冒険者とかなど存在する、RMAOでも同じである。しかし、レイドモンスター、レイドボスモンスターなど亜種や、魔人族はローマ数字で表され、Ⅹまである。ルミは一応上位のプレイヤーであると言えるが、ランクⅢなら相手によってギリギリ一対一が可能。通常の魔人族がランクⅠとして分類される。魔人族はBランク冒険者以上にオススメされる。その為、攻城戦と言うイベントは、魔人族が多い。魔人族が千体で、冒険者が戦略、数と実力で相対する理由が、ここにある。ローマ数字で評価されるモンスターは、大勢のプレイヤーがいる事を考えて出来た。しかし、亜種である場合相手の力量は分からなくなってしまう。亜種の場合、ランクをⅠやⅡ程飛ばしてしまう可能性がある。
ランクⅡの亜種と言う絶望を前に、ユウシは光っていた。そして、英雄の称号が希望を与える
(やべえ、逃げるしか選択肢ねえじゃん)
「くそっ」
ユウシは危険と判断するが…
〔『《英雄の試練に挑みし者》により【未知の英雄】【魔力操作】【身体強化】から称号スキル譲歩アーツがスキル【短剣】【拳】に譲歩されました』〕
俺はこれを聞いてすかさずステータスを確認する。スキル欄の【短剣】を指で認知する。すると、【短剣】の情報が現れる。PSAはプレイヤーが入手したスキルのアーツ。SJAはスキル及び称号によって作られた及び譲歩されたアーツ。OSAは自分で開発したアーツ。略はプレイヤースキルアーツ、称号スキル譲歩アーツ、オリジナルスキルアーツ、しかしアーツだけで無くスキルに関しても同じ。OSAはどのスキルでも共有で表示される。それにOSAのスキルは、スキル欄を埋めない為、10以上のスキルを一度にスキルを利用する事が出来る。
ーー短剣ーーーーーーーーーーーーーーーー
lv18
ランク1
PSA
ナイフバッシュ
SJA
魔力閃
飛翔斬
聖蓮撃
紅蓮斬
体岩閃
OSA
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PSAは誰でも持っている。SJA保持者は多く居ないしOSAはごく0.01%しか保持者が居ない。強力なOSAなどは、その0.01%のOSA保持者の内、更に1%にも満たない。多くはねたスキルだから強力なOSAは少ない。
俺は拳も確認する。
ーー拳ーーーーーーーーーーーーーーーーー
lv15
ランク1
PSA
拳華
SJA
陰鉄拳
陽鉄拳
練武拳
蓮舞拳
体岩拳
飛翔拳
OSA
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちゃんとアーツの説明も読める為、流し読みで、確認する。そして、決める
「姉ちゃん俺も戦う!」
「無理よ!称号があってもステータスはまだランクⅠのモンスターをギリギリ倒せるぐらいまでしか無いんだから!」
「いいや、SJAがある」
「…分かったわ」
弓を構えながら一瞬睨んで来たが渋々承知した。
「俺たちも後ろから遠距離攻撃で参加して良いか?」
「良いわ、もう何とでもなりなさい!」
和が、参加したいと証言して時、既にもうルミは諦めていた。
俺は集中してナイフを抜き前に出る。俺はゆっくりと近づく。熱い…距離は空いてるのに熱が届く。けど、俺は既にスキルの説明を読んだ。俺はナイフを構え走る。
「うおおおおおおお!!魔力閃!」
魔力閃を発動させると、ナイフが青白く輝く。魔力閃は魔力の線を引く。引かれた線はは敵を切り裂き引き裂く。
俺は魔力閃を描く。そして、炎狼が弾ける。
「グヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!」
「つああああああ!!!!」
炎狼も俺も咆哮を上げる。俺は炎狼が来る前にナイフを振り終える。魔力閃はナイフの軸線をなぞり、俺は魔力閃を止めた。そして、俺も避けるべく左に跳ぶ。炎狼の爪が地を抉る。だが、俺の装備が点火する。
(チッ…けど)
だが、これはチャンスであった。俺は聖蓮撃を食らわす。
「聖蓮撃っ!」
俺は、ナイフでキラキラした紅色の軸線を描く10連撃を食らわす。高速で10回縦横無尽に紅色のナイフを振るう
「ぜああああっ!!」
紅色の斬撃が、炎狼に傷を付ける。
「グヴヴヴヴヴヴオオオオオオオオ!!」
だが浅はかだった。炎狼は魔力閃に切られ血を吹きながらも爪を振るう。
「ちっ!」
「させない!!」
すると、大きな音と共に炎狼はある一撃により、怯む。そして、炎が一瞬散り、爪が俺を外した。その瞬間を俺は捉えた。一本の矢が炎狼の腕の肩の様な気がする部分に刺さっていた。弓と矢と言えばルミしかいない。おそらく、【弓】のアーツだろう。それも上位の武器スキルだと思われる為おそらく名前は違うのだろう。
「助かった!」
「御託はいい!集中!」
しかし、炎狼は気を逸らした一瞬を狙う。右を向いてた俺を左から爪を回してくる。
「ふざっ!バニッシュナイフ!」
俺はふざけるなと文句を途中で止めながら、【身体強化】と【受け流し】を発動する。同時に【短剣】アーツのナイフバッシュを下から上へと爪に向ける。ナイフが青白く輝き爪に当たった瞬間
『バチンっっ!!』
…と輝きが弾けて炎狼の爪が上がる。だが、避ける為にはまだ足りず。
「ヴゴオオオオオオオオ!!!」
「ぎいいっぐあああああああ!!」
俺は弾き飛ばされた。弾き飛ばされた俺は地に背を打つけ、転がる。その衝撃で俺の装備は燃え尽きずに済んだ。
「もう1発!!」
ルミが2発目の矢を放つ。先程炎狼に当てたアーツだろう。放たれた矢は風を纏い勢いをつけて炎狼へと走る。その一撃は風を周囲に爆発させ大きな音を立てる。
ズッガアン!!
「グウウゴオオアアアアアアア!!」
そして、その威力に感服する2人。
「すげええ!」
「驚愕する威力ね」
「ルミちゃんやっちまえ!」
「あれは、溜めるのに時間掛かる!!それに消費が激しい!!それよりユウシ起こして!!」
どうやら溜める時の隙が大きく、使えないそうだ。
今どうでもいいと思うが、ついでに言っておく。【解体】と【料理】などの解禁は、スキル欄に設定して無くても効果は残る。
兎に角、【弓】と言うスキルは、評判は悪い物であったりする。実際にこのスキルを使った人は使えないと評価したそう。しかしリアルの世界で弓道に励む人達は現実より簡単と言っている。素人に扱えない代物だ。しかし、ユウシの姉、ルミネシアは中学時代の部活で弓道部に入部していたらしく、意外と簡単に扱えたそうだ。まあしかし【弓】の為の矢は消費アイテムであり矢に使う費用が多いと言われる上一度使われた矢は戻って来ない。その為、【弓】スキルの人は大抵、サブ武器スキルにするか、他の使える武器をサブに選ぶ。よってレベルと金が貯まるまで、矢にお金を使えないと言われた。ルミネシアはそれでも【弓】をメインにサブに【短剣】を選んでいる。武器スキルは入手に多額のSPを利用する為、新しい武器スキルを選ぶ人はそうそうといない。上位のプレイヤーでもSPが惜しいと武器スキルを選ばないのだ。実際、OSAも多額のSPを必要とするからだろう。
それを簡単に扱いこなすルミネシアは、これがあるからこそ、上位のプレイヤーなのだ。
今ユウシが陥っている状態は《気絶》だ。状態異常の一種だ。この気絶状態は意識を失う。現実での意識は最初から無い為、状況を理解など決して出来ない。よってこの説明も理解していないだろう。
アドヴァイスありがとうございやした